昨日、プロ野球セントラルリーグで中日ドラゴンズが優勝しました。
球団関係者の方、そしてファンの皆さん、おめでとうございます♪
私は少年時代から20代まで阪神ファン(虎キチ)でした。
関東に生まれ育った私ですが、水島新司さんの『男どあほう甲子園』が好きでしたし、江夏・田淵のバッテリーや村山投手が好きでした。
球場に足を運ばなくなってから20年弱の月日が経ちましたが、「贔屓のチームは?」と問われれば、今でも「阪神です」と答えます。
そんな私ですが、中日の落合博満監督は現役時代(黄金期は「ロッテ時代」と思います)から憧れの選手の一人でした。選手というより「野球人」といったほうが正確ですね。
私と同じB型というのもありますが(笑)、実は人知れず努力をしているのにもかかわらず、さらっと斜に構えて気の利いた言い方をされるのが、たまらなくカッコよかったのですね。
秋田工業高校時代、野球部を何度も辞めて映画館通いに明け暮れながらも、野球部員たちに請われ続けて、しょうがなく(?)試合に出たというエピソードも聞いたことがあります。
余談ですが、ロッテ時代、自宅購入の借金の保証人を稲尾監督に依頼、必然的に試合で自分を使わざるを得ない状況にもっていった「戦術」にも感心したものです。
そんな「オレ流」の落合監督、今期も「投手力を軸にした守りで勝つ」という方針を徹底されたそうです。
「高校野球みたいだろ。こういう野球をしないと勝てない」(5/30)
「1番が出て2番が送って3-5番で点を取るのが今年の野球。つまんない野球だが、負けたらお客さんはもっとつまらない」(7/25)(*『日経新聞』10/11より)
監督の方針を徹底されることは、並大抵のことではないだろうと思います。
実力主義といえども、使われる選手も使われない選手もいますから、皆から支持を得るということは不可能。優しさ故の厳しさを理解してもらうのも難しい。
またまた余談なんですが(汗)、1985年に阪神が優勝したときも「送りバンド」を多用した「For the Team」という言葉をよく聞いたものです。しかし実はバース、掛布、岡田のクリーンナップを軸にした攻撃力が優勝をもたらしたのです。
ベンチで吉田監督が「送りバンド」のサインを出す。打者が失敗する。すると、
「こんな作戦じゃ、勝ちゃーしねーよ!」
という声がベンチで上がり皆が騒ぐ。吉田監督、渋々と強攻策のサインを出しそれが成功した、という逸話を聞いたことがあります。つまり監督が選手の心を把握すること、方針と戦術を徹底させることは難しいということです。
先日、日本ハムの金村投手が監督を批判しましたが、監督の采配とは、たとえ冷徹なようでも「投手の一球」に匹敵するほどの責任を背負った上での判断なんですね。金村投手にはそれがわからなかった、いやわかっても許せなかったのでしょうか。
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日本の「プロ野球」、ここ数年テレビ中継の視聴率低下に象徴されるように、人気は凋落気味です。色々な要因がありますが、時代の流れとミスマッチしてきていることは否めないでしょう。
かつて高度成長期、「プロ野球」をメジャーな存在にした最大の功労者は、元読売ジャイアンツ監督の長嶋茂雄さんでしょう。実力がある上に「ショーマンシップ」を徹底させた「天才型」。長嶋さんを“陽”とすれば、「努力型」の王貞治さんは“陰”。このお二人の功績が大きいでしょう。好き嫌いはあると思いますが、異論は少ないと思います。
(他にも野村克也楽天監督など功労者はおりますが、プロ野球という「ピラミッドの頂点」に位置するのはこのお二人だと考えます)
このお二人は実にわかりやすいです。(あくまでも我々からみた場合ですが)
確固たる「ブランド」が確立されています。
落合博満さんの「ブランド」は、「マス」の心を掴んできた「ONブランド」とは違います。
「オレ流」と言われているものの、皆にとって「わかりやすい存在」ではありませんね。支持を得る前に誤解をされることが多いのではないでしょうか?
しかも野村克也さんと同様、奥様に対する誤解(?)が好感度に悪影響を与えていることも推察されます。
そんな落合さんが優勝決定の直後、涙を流されました。
「選手に恵まれた」とコメントしながら。
計算ずくのことではないでしょう。
私が連想したのは、春のWBCでイチロー選手が見せた“熱さ”“篤さ”です。
イチロー選手も、どちらかと言えば、自分流でクール。
松井秀喜選手とは対照的に、マスコミへのサービス精神はあまり感じられない。
そして誤解されやすいタイプだと思います。
ところがWBCで見せたイチローの態度は、彼をクールと考えてきた我々一般人のイメージに修正を迫る(?)ほどのインパクトがありました。
一個の人間として多様性を持つのが普通なんですが、スポーツ選手や芸能人はやはり、「一つのイメージ」で捉えられざるを得ないのが現状でしょう。それをコントロールするのが「ブランディング」なんですが。
イチローの態度と行動(プレー)が、結果的に彼のブランド価値を高めることとなった。
そして今回の落合博満監督の「涙」も、彼のブランド価値を高めることになると私は考えます。
お二人ともごく自然な態度・行動だったと私は推察いたします。
今回はエージェントの方針と戦術、という類のお話ではありませんでした。
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球団関係者の方、そしてファンの皆さん、おめでとうございます♪
私は少年時代から20代まで阪神ファン(虎キチ)でした。
関東に生まれ育った私ですが、水島新司さんの『男どあほう甲子園』が好きでしたし、江夏・田淵のバッテリーや村山投手が好きでした。
球場に足を運ばなくなってから20年弱の月日が経ちましたが、「贔屓のチームは?」と問われれば、今でも「阪神です」と答えます。
そんな私ですが、中日の落合博満監督は現役時代(黄金期は「ロッテ時代」と思います)から憧れの選手の一人でした。選手というより「野球人」といったほうが正確ですね。
私と同じB型というのもありますが(笑)、実は人知れず努力をしているのにもかかわらず、さらっと斜に構えて気の利いた言い方をされるのが、たまらなくカッコよかったのですね。
秋田工業高校時代、野球部を何度も辞めて映画館通いに明け暮れながらも、野球部員たちに請われ続けて、しょうがなく(?)試合に出たというエピソードも聞いたことがあります。
余談ですが、ロッテ時代、自宅購入の借金の保証人を稲尾監督に依頼、必然的に試合で自分を使わざるを得ない状況にもっていった「戦術」にも感心したものです。
そんな「オレ流」の落合監督、今期も「投手力を軸にした守りで勝つ」という方針を徹底されたそうです。
「高校野球みたいだろ。こういう野球をしないと勝てない」(5/30)
「1番が出て2番が送って3-5番で点を取るのが今年の野球。つまんない野球だが、負けたらお客さんはもっとつまらない」(7/25)(*『日経新聞』10/11より)
監督の方針を徹底されることは、並大抵のことではないだろうと思います。
実力主義といえども、使われる選手も使われない選手もいますから、皆から支持を得るということは不可能。優しさ故の厳しさを理解してもらうのも難しい。
またまた余談なんですが(汗)、1985年に阪神が優勝したときも「送りバンド」を多用した「For the Team」という言葉をよく聞いたものです。しかし実はバース、掛布、岡田のクリーンナップを軸にした攻撃力が優勝をもたらしたのです。
ベンチで吉田監督が「送りバンド」のサインを出す。打者が失敗する。すると、
「こんな作戦じゃ、勝ちゃーしねーよ!」
という声がベンチで上がり皆が騒ぐ。吉田監督、渋々と強攻策のサインを出しそれが成功した、という逸話を聞いたことがあります。つまり監督が選手の心を把握すること、方針と戦術を徹底させることは難しいということです。
先日、日本ハムの金村投手が監督を批判しましたが、監督の采配とは、たとえ冷徹なようでも「投手の一球」に匹敵するほどの責任を背負った上での判断なんですね。金村投手にはそれがわからなかった、いやわかっても許せなかったのでしょうか。
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日本の「プロ野球」、ここ数年テレビ中継の視聴率低下に象徴されるように、人気は凋落気味です。色々な要因がありますが、時代の流れとミスマッチしてきていることは否めないでしょう。
かつて高度成長期、「プロ野球」をメジャーな存在にした最大の功労者は、元読売ジャイアンツ監督の長嶋茂雄さんでしょう。実力がある上に「ショーマンシップ」を徹底させた「天才型」。長嶋さんを“陽”とすれば、「努力型」の王貞治さんは“陰”。このお二人の功績が大きいでしょう。好き嫌いはあると思いますが、異論は少ないと思います。
(他にも野村克也楽天監督など功労者はおりますが、プロ野球という「ピラミッドの頂点」に位置するのはこのお二人だと考えます)
このお二人は実にわかりやすいです。(あくまでも我々からみた場合ですが)
確固たる「ブランド」が確立されています。
落合博満さんの「ブランド」は、「マス」の心を掴んできた「ONブランド」とは違います。
「オレ流」と言われているものの、皆にとって「わかりやすい存在」ではありませんね。支持を得る前に誤解をされることが多いのではないでしょうか?
しかも野村克也さんと同様、奥様に対する誤解(?)が好感度に悪影響を与えていることも推察されます。
そんな落合さんが優勝決定の直後、涙を流されました。
「選手に恵まれた」とコメントしながら。
計算ずくのことではないでしょう。
私が連想したのは、春のWBCでイチロー選手が見せた“熱さ”“篤さ”です。
イチロー選手も、どちらかと言えば、自分流でクール。
松井秀喜選手とは対照的に、マスコミへのサービス精神はあまり感じられない。
そして誤解されやすいタイプだと思います。
ところがWBCで見せたイチローの態度は、彼をクールと考えてきた我々一般人のイメージに修正を迫る(?)ほどのインパクトがありました。
一個の人間として多様性を持つのが普通なんですが、スポーツ選手や芸能人はやはり、「一つのイメージ」で捉えられざるを得ないのが現状でしょう。それをコントロールするのが「ブランディング」なんですが。
イチローの態度と行動(プレー)が、結果的に彼のブランド価値を高めることとなった。
そして今回の落合博満監督の「涙」も、彼のブランド価値を高めることになると私は考えます。
お二人ともごく自然な態度・行動だったと私は推察いたします。
今回はエージェントの方針と戦術、という類のお話ではありませんでした。
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