南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

見逃した花火

2009-10-02 01:32:45 | HONG KONG
10月1日は香港は中国の独立の日(国慶日)で祝日でした。
毛沢東さんが北京の天安門広場で中華人民共和国の独立を宣言
した日ということです。1949年のことでした。香港は、1997
年に中国に返還されてから、公式には中国の一部となっている
ので10月1日に、独立を祝うということになりました。中国
本土は、10月1日から一週間以上も休みになるようなのですが、
香港は10月1日の一日だけ。同じ中国なのにちょっと不公平な
感じがしてしまいますけどね。

今日は、香港で大々的に花火があがる日でした。前日はあまり
天気がよくなかったのですが、今日は花火にはよい天気でした。
それでこれは絶対にみようと思い、長期出張で香港に来ている
S君を誘って見に行こうと思っておりました。見る前に腹ごしら
えということで、ステーキでもと思い、ifcにあるお店を予約
しました。Union American Bar & Grillというお店です。本当
はカオルンサイドの別の店を予約しようと思ったのですが、
どこも満席。ifcのこの店に電話したら空いていたので予約した
のであります。

ここは、中環のフェリー乗り場にも近いし、そのへんからでも
花火が見えるので絶対大丈夫と思っておりました。そこで
フィレミニヨンを注文したのですが、オーダーがちゃんと通っ
ておらず一個しかこない。二人で来ているのに、何で一個しか
来ないのかなあ。注文を取ったウェイターは、二人で一個しか
注文しないことに何の疑問も持たなかったんかなあ。こちらは
二つ注文したと思っていたのですが。ここでちょっと時間を
ロス。

私は花火の時間を勝手に9時頃だろうと思って、余裕をもって
コーヒーまで飲んで、8時半過ぎに店を出てみると、どどっと
人の群れが、何だか花火を見終わって帰ろうとしている人の群
のような気がして、確認して見ると、何と花火は8時からで、
もう終わっちゃったよというではないですか。ショック!
一世一代のショック!

せっかくセントラルに来たので、我々はランドマークにある
ZUMAで優雅にカクテルを飲んで悔しさを紛らわせたのでした。

この悔しさを東京のMy Wifeに電話で伝えたら、「なんだ、
そんなこと?命とられたわけじゃないし、花火なんていつでも
見られるんだから」と言われて、なんだか少しほっとしました。
これは自分にとってはかなりのドジでしたが、でもまあ、
あまり悔やんでもしょうがない。今度はもっと時間を事前に
チェックしようと思う私でした。でも、いろいろと調べたんだ
けど、あまり情報がなくて、どっかに9時頃の写真ということ
で花火の写真が出ていたので、それを鵜呑みにしてしまって
いました。ちょっと悔しいです。

香港の電車内で携帯電話で話す人の声のボリューム

2009-10-01 08:10:26 | HONG KONG
日本では電車の中で携帯電話で話すのは御法度ですが、香港や
シンガポールなどでは携帯電話は自由。地下鉄内で電波が届か
ないということもないし、電車内では静かにするというきまり
もないので、人々は電車の中でも思いっきり携帯電話で話し続
けています。人目を気にする事なく話しているので、車内には
静寂というものがありません。

そんななかで、必要以上に大声で電話をしている人をたまに
見かけます。電車の中はうるさいので、大きな声で明瞭に話す
ことが電話相手へのマナーと考えているかのようです。しかし
非常識なまでに大きな声で話している人がいます。

それはまるで、20メートルくらい離れている人に向かって話し
ているくらいの距離感です。携帯電話で話している相手はおそ
らくはるか彼方にいるので、遠くに語りかけるということには
なるのでしょうが、携帯の距離感は、お互いにすぐ手元にある
携帯端末で繋がっているので、それほど遠くはないはず。通常
は1、2メートルくらいの距離にいる感じで話しているのでは
ないのでしょうか。携帯の距離と同じくらいに、耳元で話して
いるという感覚の人もいるかもしれません。

そんななかで、20メートルくらいの距離感で大声で携帯で話す
人の感覚は異常といわざるをえません。その人の声は、電話の
相手には確実に届いているのですが、たまたま車内に居合わせ
た数十人の人々にも確実に届いているのです。その人のプライ
ベートが不特定多数に向かってまき散らされていて、車内の
人々はいやおうなしにその会話に関わっていかざるをえなくな
ります。関わると言っても、ただ聞くだけで、つっこみをいれ
るとかはまずできないのですが。

ただ、話している言葉が広東語や、ときとして北京語(大陸
から来ている人)なので、内容がわからないので意味がさっぱ
りわかりません。だから私はただ音としてうるさいと感じるだ
けですが、他の人たちは、意味が強烈に伝わってきているはず
ですから、その人がどういう状況で、どういうことでやりとり
をしているのかなどがわかるはずです。そうなると音だけでな
く、言葉としての迷惑度も強烈です。知りたくもないことが
無理矢理伝わってくるのですから。

香港の人はそういう人に慣れているはずなのですが、でも決し
て歓迎されているわけではないようです。近くにいた香港人の
おばさんは露骨にいやそうな顔をしていました。こういうふう
に大声で話す人に対してはデリカシーがないと思っている人も
多いのでしょう。

でも、まあこういう大声の人がいても、普通の声で携帯で話し
ている人たちはいっぱいいるので、基本はざわざわしているの
ですが。もしも全員が大声で話すようになったら、どんな状態
になってしまうことか考えると恐ろしくなります。

そういえば、以前、空港のラウンジで、アメリカ人のビジネス
マンが携帯電話で話しているのを見たのを思い出しました。
英語の発音はきわめて明瞭だし、かなりボリュームの高い発声
法をしていたので、携帯での会話がラウンジ中に響き渡ってい
ました。

聞いていると、打ち合わせの予定とか、ビジネス上での問題点
を話し合っているようでした。聞きたくはないけれど聞いてい
ると、ところどころに日本人の名前が。ああ、この人の会社の
同僚か上司に日本人がいるのかなどということまでわかってき
ます。こういうことを無配慮に不特定多数に知らせてしまうの
はちょっとデリカシーがないよね、と思ってしまいました。

日本では「まわりのお客さまにご迷惑となりますので、携帯
電話のご使用は控えてください」と空港のリムジンバスなど
でアナウンスされていますが、迷惑とはこういうことなのかと
納得したのでした。携帯電話の迷惑もグローバルに存在して
いるんですね。