南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

グッバイ、シカゴ、さよなら東京、アディオス、マドリッド

2009-10-03 01:45:00 | オリンピック
コペンハーゲンで開催されていたIOCの総会で、オリン
ピック2016年の開催地がリオデジャネイロが決まりまし
たね。南米で初めての開催となるのだとか。ブラジルは
中国、インド、ロシアと並んで4つの成長大国(BRICS)
なので非常によいんじゃないんでしょうかねえ。少なく
とも東京に決まるよりも、よかったんじゃないかと思い
ます。おめでとう、リオデジャネイロ!

一回めの投票でまず落ちたのは、意外にもシカゴでした。
オバマ大統領夫妻の演説も見事だったし、ナディア・
コマネチやオプラ・ウィンフリーなどのスーパースター
も来ていたのでで、まさか最初にシカゴが落ちるとは思い
ませんでした。

二回目の投票に東京が残ったとき、ひょっとしてひょっと
するかもとも思ったのですが、やはり落ちました。やはり
プレゼンが冴えなかったですね。きわめて地味でした。
関係者の皆さんには申し訳ないのですが、環境をアピール
するだけで、オリンピック・スピリットが忘れ去られてい
たように思います。オリンピックに環境を持ち込んだのは
はたして効果的だったのかどうか...

鳩山首相や、石原都知事が一生懸命英語でスピーチをした
のですが、やはり英語のスピーチに関してはしょせん素人、
正直言って気持ちが伝わってこなかったように思います。
鳩山さんはちょっと緊張していて、後半声がかなり高くなっ
てしまい、聞き苦しいところがあったように思います。
また、ユーモアも一切感じられず、共感する部分が少ない
ような気がしました。

ロンドンが決まった時にブレア首相がビデオでスピーチを
したのですが、このときのスピーチは非常にわかりやすく
説得力がありました。おまけに最初に慣れないフランス語
でスピーチをするということでまた好感度を高めました。

ブラジルのルーラ大統領に関しては、ほとんど知りません
でしたが、この人映画俳優のように渋い声で、すごい説得
力でしたね。スピーチはポルトガル語(ブラジル語)で
しゃべっていましたが、意味はわからなくとも、言葉が
びしびし伝わってくるという感じでした。鳩山首相の声が
キンキンしていたのとは対照的でした。

ところで、日本のプレゼンの最初にサープライズとして、
15才の少女が出てきてスピーチをしたのですが、これが
はたしてサープライズになっていたのかどうかは疑問です。
このサープライズは外国の人々を想定したもので、日本の
お茶の間の人にから見るとあまりサープライズに見えない
という言い訳付きの演出だったのですが、これは外国の人
から見てもあまりサープライズにはなっていなかったので
はないかと思います。

もちろんこの女の子は見事に大役を果たしたし、彼女は何
も悪くはありません。むしろ鳩山首相よりも効果的な
スピーチをしたのではないかと評価します。しかし演出と
して子供を使うというのは、ロンドンのときにもっとうまい
演出でやっているので、それと比較してしまうと、何か
新鮮みがないし、特に感動的なメッセージもなかったなと
いう印象です。

ロンドンの時はいくつかの映像で、世界の子供の視点から
見たスポーツの大切さを見事に表現していました。そうい
うのと比較すると、石原都知事と関係者たちは、この4年間
何を学んできたのかと喝を入れたくなってしまいます。
しかし関係者の皆さんは相当落ち込んでいると思いますの
で、まずはご苦労さんでしたと言っておきましょう。

My Wifeは地元が江東区なのですが、「まあ東京に決まらな
くてよかったんじゃない?」と言っておりました。ブラジル
の人たちの情熱的な歓びようを見ていると、リオデジャネ
イロに決まって本当によかったと思うのでした。

関係者の皆様、おつかれさまでした。若手アスリートの皆様
リオデジャネイロをターゲットにがんばりましょう。
ビジネスマンの皆さん、これからはブラジルに目を向けま
しょう。これからはポルトガル語です。これからはサンバです。
ブラジル料理です。ポン・デ・ケージョです。(何て変わり身
の早い私?)