南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

東京の下町で生まれて初めて御神輿を担ぐ

2008-08-17 23:24:07 | 日本
まさかこの自分が、東京の下町の有名なお祭りで御神輿を担ぐ事
になろうとは思ってもみませんでした。My Wifeは江東区の
出身で、この三年に一度のお祭りが来ると血が騒ぐというほどの
お祭り好き。私も江東区に本籍地を移したので、まあとりあえず
半纏を来て、御神輿について回ろうと思っていたのです。その
ために香港から東京に飛んできていたわけです。

今朝は早くから身支度でした。生まれて初めてさらしを巻き、
半纏を来て、はちまきをし、足袋をはきます。こんな格好
をするのも生まれて初めてでした。

この上の写真は、今日の写真ではなく、昨日、御神輿が町内を
練り歩いたときの写真です。この時、私は半纏を着ずに御神輿
の写真を撮っていました。今日は、カメラは水がかかって危な
いので、カメラは持っていきませんでした。御神輿にはすごい数
の人たちがついているし、自分はその人たちと一緒に歩くだけで
よいものと思っておりました。

My Wifeは男たちに混じって勇ましく御神輿を担いで
いました。しかし、下町の女性たちはなんて威勢がよいのでしょ
う。いい意味で男勝りです。こういうのは、何かかっこいいです。
最初は、ちょっとすごすぎるなとびびっていたのですが、お祭りに
熱中する姿はすがすがしいものがあります。女性が勇ましいの
は実は私は嫌いではありません。

この町内の御神輿は、何度か、女性だけの「女神輿」となります。
結構重い御神輿を女性だけで勇ましく担ぐのです。こういうのが
あるということは、下町の女性がいかに男勝りなのかを物語る
ものであるといえます。

一応、私は、歩いているだけのつもりだったのですが、My Wife
が、せっかくだからちょっとだけでも担がせてもらったら?とい
うのです。ということで、後ろのほうでちょっとだけ担がせて
もらいました。私は普段、運動不足で、腕や肩の筋肉はそんなに
強くないので、ほんのちょっとの時間だけで終わりました

やがて、私とMy Wifeに夫婦として華棒を担ぐのが
よいということを誰かが言い出し、特別の計らいで、二人で
華棒を担ぐという想像もつなかったことになりました。本籍は
下町に移したというものの、この町ではエトランゼ(よそ者)の
私が、名門の御神輿の中でも最も重要な華棒を担がせてもらえ
るなんて思ってもみませんでした。時間的にはそんなに長くは
ありませんでしたが、なんだかこれで自分も本当に下町の人間
になれた(でもまだ初心者ですが)という気がしました。

今日は、ちょっと肌寒く、水をかけられると少し寒い感じでし
たが、なんだかいい思い出になりました。沿道の見物の人たちが
写真を撮ったり、声援したりして見ているのですが、自分が
見られる側の人間になっているというのが、なんだか不思議
でした。3年前、初めて、このお祭りを見物客として見たとき、
「すごいかっこいいな」と思ったのを思い出しました。

御神輿を担いでいる人たちもかっこいいけど、御神輿の前を
先導する金棒の女性たちもじつにきりりとしてかっこいい。
また、各所で御神輿に水をかけるひとたちもかっこいい。
江戸の時代から伝わる『粋』というのはこういうもんなんだ
ろうなと思っていました。

それが、今年は、自分が見られる側の人間となりました。
沿道の人たちの熱いまなざしや、「わっしょい」と言って
声援してくれている人たちの姿を見ると、なんだか自分たち
がちょっとしたヒーローなんだろうなという気がして、何か
気持ちがよかったです。

ちょっと今日は、右肩は痛いし、足も筋肉痛がきているので、
早めに休みます。

次はまた3年後です。