南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

オリンピックに参加することの国ごとの温度差

2008-08-25 00:50:13 | オリンピック
北京オリンピックが終わりました。先日、香港のDVD屋を覗いて
みたら、北京オリンピックの開会式のDVDが出ていましたので
早速購入しました。68香港ドルなので、1000円くらいです。
開会式は見ていなかったので、早速見てみました。

各国の入場行進を見ていて思ったのは、インドとか人口規模が
多いのに、なんで参加選手がこれだけしかいないのということで
した。全選手が開会式に参加しているのではないのでしょうが、
この上の写真のインド選手は30数人しかいません。インドは11
億人の人口を持ち、13億人の中国につぐ大国です。中国は主催
国ということもありますが、最多の選手数です。それに比べて
インドはなんという少なさ。

メダル獲得も、インドのアビナブ・ビンドラ選手が今回、男子
射撃エアライフルで獲得した金メダルが史上初の金メダルとい
うことなのです。銅メダルは2個獲得していますが、それにし
ても、国のでかさのわりに、オリンピックへの貢献度の低さ。

シンガポールのストレーツタイムズによれば、国のスポーツ
振興をはじめ、様々な原因があると報じているようです。
インドではスポーツが社会的にあまり認知されておらず、
スポーツよりも勉強に注力する家庭が大半であり、インド国内
のスポーツ施設はあまり充実していないということなんですね。
インドってガリ勉の国?

インドのスポーツと言えばクリケット。ダントツの人気です。
でも残念ながらクリケットはオリンピック種目ではありません。
また仮にオリンピック種目になったとしても、クリケットは、
オーストラリアや、スリランカ、パキスタン、西インド諸島
など強敵がいっぱいいるのでメダル獲得は簡単ではありません。

でもクリケットをオリンピック種目に入れれば、インドの
オリンピック熱は一気に燃え上がると思いますよ。日本や
アメリカでは野球が人気スポーツですが、それと同じような
感じで、インドではクリケットが大人気。野球がオリンピック
種目だったことを考えれば、クリケットだって正式種目になっ
てもよさそうな気もします。日本には関係ないですけど。

さらに開会式の入場行進を見ていて、驚いたのはインドネシア
の選手も少ないということ。



インドと同じくらいの人数です。インドネシアは人口が2億
2千万もおり、アメリカについで世界第四位の人口の国なの
です。人口規模からしたらもっと参加選手が多くてもよいです。
それでも、金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル3個も獲得
していますので、結果はインドよりも上ですね。

さて次の写真はパキスタン。この国も人口が1億5千8百万で
ブラジルについで世界第六位の人口の国なのです。



この選手団は、インドとか、インドネシアとかと同じ規模。
今回は残念ながらメダルの獲得はなし。やはりこの国もインド
と同じでクリケットが鍵ですね。

ところで、同じくらいの選手団だったジャマイカ。



これだけの選手団だったのに、陸上では大活躍。金メダル6、
銀メダル3、銅メダル2という快挙。金メダル獲得数では、
日本は8位でしたが、その後、イタリア、フランス、
ウクライナ、オランダについで第13位。メダル獲得効率から
したらダントツでした。

このジャマイカという国、調べてみましたら、人口は271万
4千人しかいない小さな国です。香港や、シンガポールよりも
人口が少ない。こんな小さな国でメダルを量産できたというの
は驚くべきことです。ちなみに日本の都道府県でこれくらいの
人口規模のところは、広島県、京都府、新潟県といったあたり
です。ジャマイカ恐るべしです。

ついでにシンガポールの選手団はこちら。



シンガポールの人口は400万以上ですが、国の大きさにしては
がんばっています。ジャマイカには負けますが。シンガポール
のメダル獲得は、卓球女子団体の銀メダル一個だけでした。

ついでに香港選手団。台湾入場のときと同じように香港入場の
ときは大拍手でした。



香港は中国の一部なのですが、香港として参加しています。
メダル獲得は残念ながらありませんでした。

ところで、ブルネイが選手を登録できなかったために北京
オリンピックは不参加となってしまっていたそうです。二人の
選手を先行し、北京五輪に参加させる予定だっというのですが、
手違いで選手登録が期限までに間に合わなかったとか。なんと
もおそまつ。この不祥事のためスポーツ相は更迭されたそうで
す。開会式には国王だけが参加したというのも悲しい出来事。
まあ世界にはいろんな国があるもんですね。