南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

香港のじいさんは世界で一番元気?

2007-08-20 17:44:38 | HONG KONG
昨日たまたまウェブで調べものをしていたら、香港の男性の
平均寿命が、日本を超えたという事実を知りびっくりしました。
まさか、香港がそんなに長寿国だったなんて、想像だにして
おりませんでした。

国連人口基金(UNFPA)というところが、毎年、世界人口白書を
出しているようなのですが、2007年の6月に発表された白書に
よれば、男性の平均寿命の国別ランキングは以下のようでした。

第一位 アイスランド 79.5才

第ニ位 香港 79.2才

第三位 日本 79.1才

第四位 スウェーデン 78.6才

第五位 オーストラリア 78.4才

第六位 イスラエル 78.3才

第七位 スイス 78.2才

第八位 カナダ 78.1才

第九位 ノルウェー 77.7才

第十位 ニュージーランド 77.6才

(ちなみにシンガポールは11位の77.5才でした)

何となく観光的に透明感があって美しい国が並ぶ中、香港の
二位は意外です。これは男性のランキング。では女性はどう
なんでしょうか?こちらが女性のランキングです。

第一位 日本 86.3才

第ニ位 香港 85.1才

第三位 スペイン 83.7才

第四位 スイス 83.7才

第五位 イタリア 83.5才

第六位 フランス 83.4才

第七位 オーストラリア 83.4才

第八位 アイスランド 83.2才

第九位 カナダ 83.0才

第十位 スウェーデン 82.9才

さらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ↓
http://memorva.jp/ranking/unfpa/index.php

男女ともに香港の意外な健闘が光っています。イスラエルや
日本は別にして、なんとなく空気も奇麗で、平和でのどかな
国が並んでいるなか、香港がどうしてこんなに平均寿命が高い
のでしょうか?

医療水準の向上だとか言っても、香港の医療が世界的にそれほ
どずば抜けているわけではないのでしょう。空気も奇麗では
なく、美しい自然に恵まれているわけではなく、街を歩けば
ごみごみしていてストレスだらけのこの国がどうして長寿国
なのか疑問がどんどん湧いてきます。

ある記事によれば、調査会社が香港市民の価値観を調べたそう
なのです。10年前は41%しか重視していなかった「健康」が、
84%で首位の項目になったとか。この健康重視は、2003年の
SARSがきっかけになったのではと評論家は分析しています。

また別の調査で、香港のレイシ(霊芝)の販売量が10年間で
1183%も増えたというデータもあります。購入している人の
割合が最も高かった健康関連商品だったということです。
ひょっとして、香港の人々の長寿の秘密はレイシだったりして。
こんな発言をすると世界的にレイシがブームになってしまうかも。

また、日本食は健康に良いとされ、日本食への関心が香港では
非常に高くなっていますが、10年前には283軒しかなかった
和食レストランが、2005年には592軒に倍増していたそうです。

その他、豆乳とか、亀ゼリーとか、中国茶とか、身体によさそう
な物が町中に溢れています。こういうものなども長寿に繋がって
いるのでしょうか?

Wy Wifeは、私に100歳まで生きろという要望をことある
たびに言うのですが、香港が長寿国だというのはまさに奇遇です。
ファーストフード育ちの日本人よりも、お粥とかのヘルシーな
食事の香港人のほうが、やがてもっと長生きするという感じは
ありますが。

あと、香港に来て、老人が坂道をすたこら登っていくのを何度も
見るにつけ、香港は老人には大変な国だなと思ったのですが、
これがひょっとして健康に繋がっていたのかもしれません。

運動不足の自分は、坂道を登るとすぐに息切れしてぜーぜー
言ってしまうのですが、老人にとってはこれはすごくいい運動
になっていたのかもしれません。また、決して歩きやすくはない
香港の歩道は、注意力ととっさの瞬発力が必要です。こういう
環境にいると、ぼける暇がないかもしれません。

また、別のデータでは、香港の喫煙率が日本に比べてかなり低い
というのが出ていました。これも長寿の秘密かもしれません。
私はタバコは吸わないのですが、うちの会社の現地人社員の
Juneはたまに道路でタバコを吸っていますが...

香港にいる老人たちは、また精神的にも楽天的に生きているの
かもしれません。上海などでは、みんなやたら怒っていて、
ストレスだらけという感じがしますが、香港は意外とのんびり
しているのでしょう。娯楽は麻雀とか競馬くらいしかありま
せんが。

う~ん、香港って実はすごい国だったんですね。

アジアと日本のささやかで大きな違い

2007-08-20 01:48:16 | アジア
ファーストフードなどで、香港やシンガポールと日本で
大きく違うなと思うささやかな事があります。それは食後
に自分が使ったトレーや食器を自分で片付けるかどうかと
いうことです。日本では、ファーストフードやセルフサー
ビスのお店で飲食をした場合、自分が使ったものはゴミも
含めて自分で片付けるというのが常識となっています。
でも、香港やシンガポール(だけでなくアジアのほとんど
の国)では、自分が食べた食器はテーブルの上に置き去りに
します。

マクドナルドなどのファーストフードも、スターバックス
などのコーヒーショップも、フードコート(屋台街)など
もだいたいそうなのです。自分が使ったトレー、食器、
ゴミなど、みな平気でテーブルに置き去りにします。アジア
ではそれが常識なのです。別に、マナーが悪いとかいう問題
ではなくて、お店側できちっと片付ける人がいるのですね。
片付けをする専任の人たちがいるので、お客のほうは何の
良心の呵責もなく、彼らに後片付けを任せられるのです。

こういう環境で育ったアジアからの旅行者が日本に来た場合、
片付けずに去って行って顰蹙を買ったりすることもあるの
かもしれません。10年以上もシンガポールにいた私も、うっ
かりすると片付けずにテーブルを去ろうとして、はっと思う
時があります。こういう文化の違いに関しては、あまり指摘
されることもないので、知らず知らずのうちに摩擦を起こし
てしまうこともあるのかもしれません。

今日、成田から香港に戻ってきたのですが、成田の第二ター
ミナルの中にあるレストランに入りました。ここは注文は
カウンターでして、そこで支払います。生ビールとラーメン
を注文したのですが、生ビールはカウンターで受け取ります。
ラーメンのほうは後で届けるということで、電気的な機械を
もらいます。そこからシグナルが発せられているという感じ
で、かなりハイテクです。しばらくして店員がラーメンを
運んできます。

この上の写真のお店がそれです。ラーメンはまあまあの味で
したが、問題は、食器を自分で片付けるべきかどうかの判断
でした。店のシステムは、ファーストフードの流れです。
でも、ほとんどの料理は、店員がテーブルに運んできてくれ
るのです。普通の食堂とか、テーブルでオーダーを取るお店
では自分で片付けたりはしません。私はどうしようか迷って
しまいました。

しばらく観察をしていると、食べ終わって、自分でトレーを
持って片付けている人が何人か目につきました。でもトレー
を置く場所が明確にあるわけではなく、途中で店員が受け
取っていました。何人かが自分でトレーを運んでいました。
テーブルの上に食器を残したまま立ち去っていった人々も
いました。こういう場合、どのようにしたらよいのか、わけ
がわからなくなってしまいました。

食器を片付けるのは店員の仕事のようにも思えます。客が
自分で食器を片付けるという行為は、店員に楽をさせている
だけだというふうにも考えられます。さんざん悩んだあげく
私は食べ終わった食器をトレーに乗せて、持って行きました。
食器を置く場所はあるのですが、何となくそこはお客が立ち
いるべき場所ではないような雰囲気もしました。店員がそこ
にいて、トレーを受け取ってくれたので、それ以上悩む必要
はなかったのですが、もし誰もいなかったら、ちょっと困っ
たところでした。

シンガポールのフードコートとかで、食べ終わった食器を
持って、右往左往している日本人観光客を何度も見たことが
あります。フードコートでは食べ終わった食器は、テーブル
の上に置き去りにすると、片付けのおじさんやおばさんが
さっさと片付けてくれるのです。自分で注文したお店に持っ
ていこうとすると、迷惑がられます。食器を洗うところは
作るところとは別になっているのです。

あまり気づかない部分かもしれませんが、日本とアジアは
小さな部分でシステムの違いがあるのです。そういう部分を
知らないと、ちょっとした国際問題になってしまいますね。