南の国の会社社長の「遅ればせながら青春」

50を過ぎてからの青春時代があってもいい。香港から東京に移った南の国の会社社長が引き続き体験する青春の日々。

イギリスの国旗

2007-08-25 13:51:34 | Weblog
今、シンガポールの空港にいます。香港行きのシンガポール
エアラインの飛行機を待っているのですが、ラウンジでイン
ターネットにアクセスしています。

シンガポール滞在の五日間はあっという間に過ぎてしまいま
した。今日の土曜日は午前中は爽やかに晴れていました。
すでに住人でなくなった私から見ると、あらゆる景色が
懐かしい思い出として見えてしまいます。

ところで、この間、日本に帰って、My Wifeと新幹線で
豊橋から熱海に向かっている間になぜかイギリスの国旗の話し
になりました。ワールドカップのときにベッカムが持っていた
イギリスの旗は白地に赤のスイスのような模様だったのに、
普通イギリスというとユニオンジャックなのはどして、という
質問がMy Wifeから出ました。

私はこれは偶然、知っていました。自分が答えを知っている
ことを聞かれるのはとても気持がいいものです。「それはと
てもよい質問ですね」と言いたくなってしまいます。こんな
ことでも知っててよかったと思うのはこういう瞬間です。

これはたまたま知っていただけなのに、私がいろんなことを
よく知っていると思ってくれてしまいます。本当な知らない
ことのほうが山ほどあるんですけどね。でも最近、My Wife
はたまたま私が知っていることを尋ねてくれることがよく
あります。そういうときに私の株がちょっとだけ上がります。

さて、イギリスの国旗の話しですが、イギリスは正式名称は
グレートブリテン&北アイルランド連合王国といい、英語では
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland、
それを省略して、United KingdomとかUKとか呼ばれています。

この名前が示すように、実は英国はいくつかの王国が連合して
できている国家なのです。上の地図をご覧になるとわかります
が、一番メインなのは『イングランド』。ロンドンとか、
マンチェスターとか、リバプールなどはみなイングランドに
あります。その左にある黄色い地域が『ウェールズ』。昔は
炭坑とかで有名でしたね。ラグビーとかでは有名です。
イングランドの上のほうにある青色の地域『スコットランド』
です。エジンバラとか、グラスゴーとかの都市があります。
スコッチウィスキーで有名です(スコッチとはもともとスコッ
トランドのという形容詞です)。

この三つの国を合わせて『グレートブリテン』と言います。
イギリスの歴史の中で、イングランドがウェールズやスコット
ランド、そして隣の島のアイルランドを併合していったのです
が、その結果としてできたのが「連合王国」です。

アイルランドは独立国家となり、今「連合王国」に残っている
のは北部の『北アイルランド』のみとなっています。

政治的には一つの国になっている英国ですが、ワールドカップ
などのスポーツイベントでは、イングランドや、スコットランド
などの昔の名前で参加します。詳しいことは知りませんが、
イギリスは歴史が複雑なのでそのようになっているようです。

さて、国旗のほうなんですが、イングランドの旗は白地に赤の
十字です。イングランドの守護神はセントジョージということ
で、これはセントジョージの旗と言われています。ワールド
カップの時にベッカムとかが持つのはこの旗です。

スコットランドの旗は、青地に白のバツ印。スコットランドの
守護神セントアンドリューズの旗と言われています。最初は
この二つを合わせた旗が、ユニオンフラッグとしてできた
みたいです。そして、アイルランドの旗は白地に赤のバツ印。
アイルランドはセントパトリックが守護神です。アイルランド
は緑色がイメージカラーなのですが、国旗はイングランドと
同じ赤と白なのですね。

イングランドとスコットランド、そしてアイルランドの三つ
の旗を合わせたのが現在の英国の国旗です。

ょっとまってよ、ウェールズはどうしちゃったのと思うで
しょうが、ウェールズは早くからイングランドに併合されて
しまったので、ウェールズの旗は考慮もされなかったみたい
です。ちょっと可哀想。

ウェールズは聞くところによると、昔、無理矢理侵略され
ちゃたみたいなんですけど、そのことでうしろめたい思いを
引きずっている英国は皇太子のことを『プリンス・オブ・
ウェールズ』と呼ぶことにしたのだとか。ちなみに、
ダイアナ妃は『プリンセス・オブ・ウェールズ』でした。

ウェールズは10年以上前に、カーディフという町に出張で行っ
たことがありました。その時、ウェールズ語の入門書を買った
のですが、ぜんぜんつかいませんでした。ウェールズ語って
英語とは全然違う言葉なのでびっくりした覚えがあります。

スコットランドはエジンバラに行ったことはあります。
エジンバラ城にも行きました。歴史を感じる都市でした。

ユニオンジャックというのは、船の舳先のことをジャックと
言い、そこに取り付けたユニオン(連合)の旗とうことで
ユニオンジャックと言われることになったのだそうですが。
一つの旗の中に複雑な歴史が内蔵されているのですね。

アイルランドの斜め赤の線が、ちょっとずれていたり、太さ
とか微妙に調整されていたりして、これこそ政治的なデザイン
ということができるのでしょう。

シンガポールも香港ももともとは英国の植民地だった国。
さて、これから香港に旅立ちます。ではまた。