空き家を賃貸にすると
毎月家賃収入が入ったらどんなにか年金生活が楽になるかと、リタイアをして山の中に『終の棲家』を建ててからずうっと自分の心のなかにしまっていたが。
空き家を人に使ってもらうには、無料なら別だが家賃をいただくには居住性を改善しなければ借り手は見付からないだろう。あたりまえだろう。。。家賃を払うんだもの!
自分が住む家でもないのに。。。他人が住む家に。。。大金を掛けてリフォームしなければならないの
不動産屋に相談すると
不動産屋いわく 『人にお貸しする建物は商品になりますから、弊社の基本方針といたしましては内外装全面リフォームをお勧めしています。』 それじゃあ~入ってくる収入より「リフォーム工事費」のほうが掛かるじゃない! 不動産屋いわく 『その代わり毎月家賃収入が入りますから』
うむ~~
三階ロフト階を含めた3LDK延べ床面積168.09㎡の予想されるリフォーム費用が400万円位掛かるようだ。果たして年金生活の私達に、ほんとうに『プラス』になるのだろうか?
期待される家賃収入は年間100万円、リフォーム費用を回収するのに4年掛かる。それからが生活の助けになる計算だ。。。 5年目に空き家になったらどうするのか?
ただでさえ何とか建宅、○建、○○ハウスなどが賃貸住宅を造りまわって、市場は賃貸物件で溢れかえっている。優良な顧客は古い物件には見向きもしない情勢だ。
幸運な話もあるものだ
直接、私どもに賃貸の申し出話があった。 そのままでもいいから貸して欲しいとの依頼だったが、あまりにも建物が老朽化しているし、さすがにそのままとはいかないな。一度は、最低限の手を入れる必要があった。
さてプロのリフォーム会社に頼むかだが、あまりに老朽化が激しい建物のリフォーム工事、しっかりやるには費用がものすごく掛かる。その代わりに綺麗に仕上げてくれるだろう。しかし、賃貸物件での工事費用対収益メリットを考えると悩むところだ。
他に方法はないのか
初めから自分でDIYリフォームを諦めてはいないだろうか? 世の中にはDIYリフォームを自分でやっている人がいるではないか。ネット上には方法や動画が溢れているではないか。『よしやろう』 妻の了解も得た。
プロの職人に頼むべき事は、直接職人にお願いして中間マージンをカットできるのではないか。 設備関係のガス給湯器の交換、水栓の交換、ビルトインガスコンロの交換、洋式トイレのパッキン交換などは直接専門業者に依頼した。
和室8帖と洋室14帖の小上がりの畳表換えなどは直接畳屋さんに依頼した。
事務室のクロス、床のCFシートの張替えは内装職人に依頼したが、ほんとうは室内のビニールクロス貼り、床のCFシートの張替え、全部自分でやりたかった。
もっとリフォームしたいのに
後はぜ~んぶ自分で補修、補修の繰り返しだ。電池式火災報知機(熱感知式1台、煙感知式4台)の設置などコストカットの戦いだ。外壁の塗り替えからスタートした時点では内外装すべて自分でやるつもりで頭の中に描いていたのだが。
一例が浴室タイルのシーリング(コーキング)の打ち換えは自分でやれたが、ひび割れ破損したタイルの交換補修までは時間切れでできなかった。ボロ家の修理限が無しで、遣り残した事が多く心残りな結果になった。
もっとやりたかった『リフォーム遊び』 、時間切れになってしまった。借主の事情により引っ越しの必要に迫られて急遽急ぐ必要になった。自分でやってリフォーム作業を楽しむ時間的余裕が無くなった。クロス貼りは職人さんに外注する羽目に。。。
アマ とプロは当然違う
自分でやるリフォームとプロがやるリフォームとは当然違うのが当たり前。大金を使ってプロの業者に依頼すれば、短い期間で完成度が高く綺麗に仕上がるに決まっている。しかし、小さな『ミス』もものすごく気になるものだ。だが自分でやれば少々の失敗や不具合も愛嬌で思い出となってしまう。これも楽しみの一つだ。
当初の目標は総額150万円以内に押さえるよう考えていたが、期間が長く掛かった事もあり200万円(高圧洗浄機など設備機材・工具も入っている)ほど掛かってしまった。
それでも自分でやることによって2分の1のコスト削減に成功したといえるだろう。
これだけ自分でやることにこだわっても、100万円以上の金が掛かる。その上借り手が見付からなければ損失は大きい。建物を解体する解体工事費だって150万円以上掛かる。どちらにしても建物をいじると大金が掛かる悪循環に陥ってしまう。
『だから空き家で放置したほうが簡単な方策になってしまう。』 空き家を適正に管理しろと持ち主に通知文を出すだけではなく、空き家バンクなる行政の支援等があっても良いのではと感じる。しかし、既存の不動産屋との利害衝突が大きいのだろうな。