終の棲家でのんびり暮らす田舎暮らし

リタイア後山中に終の棲家を建て、夫婦二人で自然すぎる環境での田舎暮らしは、どこまで続けられるか。

ヤマユリの家 R4

2022年07月17日 | 花と植物

やっと、ヤマユリ(山百合)が満開に開花しましたが、開花しだしたら毎日が雨の戻り梅雨になってしまった。支柱で支えてましたが、茎が途中で折れたのもある。もっと大きな問題は蝶が雨で来てくれないことで受粉が心配だ。

ヤマユリを観察してきて種子から花を一輪付けるまで4~5年かかるような気がする。咲いた花を見ていると、ヤマユリと言えば黄色い筋に赤い斑点が特徴だが、筋に赤が混じった種、さらに大半が赤筋の変異種が現れる。

アカスジヤマユリ(花弁全体が筋も含めて赤い)に近い種が毎年みられる。稀に全体が黄色い変種も現れる。敷地にはオニユリもこれから開花するが、ヤマユリとオニユリの昆虫による花粉交雑が影響をしているのかと想像している。

観察ではヤマユリの本来種の雄しべ6本に単色のオレンジ色で縦筋線はない。変異種(交雑種)はオレンジ色の雄しべに黄色い縦筋線が入っている

家の敷地から遠くない切土の道路斜面には、ヤマユリ、オニユリ、テッポウユリが群生しているが、ひとが容易に近づくことはできない。種子が風に飛ばされたり、鳥によって運ばれたりして近隣に広がったのであろう。

ヤマユリ一つの(さく)には多くの種子(400~500)が詰まっており、それが飛び一枚葉に発芽するのは一つあるかないかの奇跡に近いと思う。

ヤマユリは(さく)から多くの種子を飛ばしているが、発芽して成長するのは少なくゆっくりとした時間とともに増えていき、家の周りに開花するようになってきた。

ヤマユリの球根は5~6輪の花を付けると多くの養分使い切るのか、急速に球根が弱って翌年には消えることがある。開花後に頭部を切ることによって球根の養分を増やし衰退を遅らせられたらいいなと考えている。

若い球根への切り替わり時期に入っているのか、花を付けないもの、一輪花を付けるものが大半で、少し寂しい風景に見えるが先が楽しみだ。