おかげ様

母から言われた負の言葉はスルーできずに
後から後からリボ払いのようにどうも嫌な気持ちになる。
実際はリボ払いなんてしたことないけれどきっととてつもなく
嫌なもんなんだろうと思う。

娘が離乳食を上手に食べられないので「汚い子やなぁ」と言われたこと。
汚い子と言われて育った私は
人前でまともに鏡を見るのが苦痛だし、
やたら汚いトイレの夢をみるのは
『自分が不浄の者』という意識がそうさせるのだと知った。
おかげでずっと神経症だ。

「泣いてもほっとったらいい！」
その育児法より私は随分ほったらかされてたのだろう。
数少な過ぎる写真だけど笑ってるのはないし、あんまり泣かなかったってことから
サイレントベビーだったのだと思う。
おかげで対人スキルが低すぎる。

私の赤ちゃんを「○○（兄の名）に似てる！」
あのねぇ、お母さんのところに産まれてこなかったら
兄はあんな風に死なずに、幸せな人生を送れたと思うよ。
…歳とった母にそんな事言えるほど私は残酷ではないけれど。

会わなきゃいいのにと思うだろうけれど
孫に会いたがる母に経済的に世話になってるのでそういうわけにもいかない。