目黒重夫昨日・今日・明日

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別役実「移動」

2018-11-12 11:58:45 | 芝居・映画
充実した舞台を堪能
久々に芝居を観た。その気になったのは別役の作品だったから。別役作品は何本か観たが難解という印象が強かった。ただ2年前に観た「月こうこう、風そうそう」はそれまでと違った。

別役の特徴になっている電信柱1本ではなく、無数の竹が林立する舞台。しかも出演者も大勢だった。今回も竹下景子が主演、電信柱はあっても、常に同じ電信柱ではない。

荷車に家財道具を載せ、ひたすら移動し続ける家族の話。家族は何を求めているのか、それがテーマとなっている。作品は1971年に書かれたという。50年近く前なのだが、現代にもマッチした作品で久々堪能できた。

ところで、この作品のプロデュースは可児市文化創造センターとなっている。私は全く知らなかったのだが、キャスト・スタッフが1ヶ月半可児市に滞在し、過去の優れた戯曲に焦点を当て、リメイクして作品を再評価するプロジェクトなのだそうだ。

府中にも立派な劇場はある、しかし芝居の企画はほとんどない。そんなわけで年一回、青年劇場公演をお願いしているが未だに呼び水になっていない。府中に演劇文化は無理なのだろうか。


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