どうなる府中市図書館③

協議会は早くも答申（案）へ
厳しかった猛暑が嘘のような日が続いている。今日も朝からしとしと雨が降っている。月曜日、第4回目の府中市図書館協議会があった。協議の中心は答申（案）の骨子だった。

骨だけの案を議論するのはきつそうだったが、委員長のさばきで中身のある質疑となった。まとめとして地区図書館は「直営維持の方向で」、中央図書館は「民間活力を生かしながら直営部門は残す」方向で記述することになった。

今回も前回同様、コスト重視の発言は見受けられなかった。これであと2回で最終答申となるが、その後市の考えを踏まえパブコメ、基本方針となるのだろうか。いずれにしろ、余程のことがない限り指定管理者への移行はなさそうだ。

現在私は「萬歩記」に「28年間の市政を振り返る」を連載している。昔こんなことがあった、ぐらいは憶えているが、いざ書き始めるといい加減なことは書けない。前は行政資料室に駆け込んでいたが、今は図書館になっている。

図書館協議会の設置、運営方針の検討で「どうなる府中市図書館」と見てきたが、これまでの所ほっとしている。しかし図書館の役割は広がっている、さらに役立つ図書館を育てるのも市民の責務だ。

夏盛り 還暦サッカーは

炎暑にも負けず
連日の猛暑だが、このところ夕立のおかげで朝夕はだいぶ楽になってきた。といっても日中は30度を超えている。そんな中先週に続き還暦サッカー練習会に参加した。

3月に手術したこともあって、できるだけ控えめにしていたのだが、じっとしているのも苦痛。7月からフットサルも始めていた。昨日は未明の雨も上がり、さらに曇天。夏としてはベストコンデションだった。

約30人があつまり、準備体操後3チームに組み分け。15分のツータッチ練習試合を２本、フリーで2本。冬場にはさらに2本ぐらいやるが、さすがに夏は無理。その分、翌日以降の筋肉痛は軽めだ。ただ私の場合、夜寝てからが怖い、足がつるのだ。おさまるまでの痛さは耐えがたい。スポーツドリンクが有効とのことで、とにかくガバガバ飲んでいる。

8月半ばも過ぎ、多摩川河川敷は秋の気配。そう、赤とんぼが舞っている。気が付くと風も心地よい。「暑いあつい」といっても、夏はいつも一瞬である。

伊勢丹撤退後を考える

久々、まちづくりフォーラム
７年前に発足した「府中まちづくり研究所」。これまで４回のフォーラム開催と「財政白書」２冊を発行してきた。財政白書の時は毎週のように集まり活発に議論をしていた。

一段落してからが大変、次は何をやるか定まらない、時間ばかりが過ぎてきた。ようやく今回、市民の関心の高い「伊勢丹撤退」問題を取り上げることになった。

伊勢丹は９月いっぱいで閉店する。現在ファイナルフェスタを開催中だ。そのあとはどうなるのか、噂はあるが公式な発表はない。市も知っているのかもしれないが、伊勢丹の発表以上のことは言わない。

そんな中でのフォーラム、講師は中大経済学部の八幡教授。全国の中心市街地活性化の事例や、イタリアなどのまちづくりを中心に話されると思う。いずれにしても府中全体の持続可能な商業の方向性、まちづくりのヒントが得られればと思う。

・日時　８月２４日（土）18：30～
・会場　ル・シーニュ６階（第３会議室）
・参加費　500円
・問い合わせ　090-4381-8694（甲田）

映画「沖縄スパイ戦史」上映会

平和まつりプレ企画
今年で32回目になる府中平和まつりの準備が始まっている。まつりは10/5～10/6だが、プレ企画として映画「沖縄スパイ戦史」を上映することになった。

日時は8/27（火）6：30開場で7：00からの上映、会場はル・シーニュ5階のバルトホール。入場料は500円、前売りチケットも発行しているが当日でも料金は一緒、ぜひ大勢の人に観てほしい。

監督は「標的の村」「標的の島 風かたか」などの三上智恵と「テロリストは僕だった」の大矢英代。ふたりのジャーナリストが迫った沖縄戦の最も深い闇。ついに明かされる陸軍中野学校の「秘密戦」とは？

今年で終戦74年になる。この時期NHKスペシャルやNNNドキュメント19などが新たな資料や証言を基に意欲的な取り組みをしている。その中に「沖縄スパイ戦史」も加えてほしい。

どうなる府中市図書館②

見識ある発言が多数
２週間も前になってしまったが第３回図書館協議会を傍聴した。審議内容は①図書館運営手法の評価②中央・地区図書館の分析と課題③図書館の年度経費比較などだった。

運営評価はあくまで市の自己評価で、すべてにおいて当初期待した効果が得られている、との報告。分析と課題では貸出し数、利用者数の減少傾向など。経費比較では新築で面積が2.5倍に拡大した分経費が増加、図書購入費は年間１億円が維持できたなど。

この中で地区図書館に関しては「すべてを指定管理者にした場合人件費が倍になる」との報告があった。理由は現在嘱託と臨職で運営しているからなのだが、あまりにも率直な報告で傍聴者も含め「えっー」という感じだった。

その後質疑があったが、委員の発言は総じて全面委託に懸念を表明する意見が多かった。また地区図書館が非正規に委ねられていることを問題視する発言もあった。

ここまでの審議を聞く限り指定管理者＝全面委託に否定的な意見が多かったと思う。これが市が想定したシナリオなのかどうかは分からないが、少なくとも見識ある委員の発言が多かった。

なお傍聴者は今回も３人、一人は新人のＷ議員だった。若手の議員が図書館に関心を持ってくれることはうれしい。