久々に満足
「青年劇場」府中公演は今年で22回目となる。府中に芝居を根付かせたい、いずれは芸術劇場が独自に芝居を企画してほしい…。とひたすら思いながら続けてきた。
しかし願いは今日に至るもかなえられていない。さて今回の芝居は「キネマの神様」、原作は原田マハの同名小説。脚本は高橋正圀、演出藤井ごうだった。高橋脚本は府中でも「シャッター通り商店街」「結いの風らぷそでぃ」などでお馴染み。
高橋脚本は軽妙で明るく安心して観ることができるが、分かりやす過ぎて物足らないのがこれまでの私の印象だった。藤井演出もやたら声を張り上げるところが好きになれなかった。
しかし今回はこれまでとはかなり違った。一番気に入ったのは舞台正面に映画館のロビーがあり、正面に入り口を配したこと。場内から出入りするたびに音楽が流れ、上映中の臨場感たっぷりだった。
青年劇場は暗い、重い、あか抜けないと言われてきたが今回は楽しめた。前にも紹介したが、福山啓子脚本の「梅子とよっちゃん」「あの夏の絵」など、青年劇場も見ごたえのある作品が出てきた。
ところでチケットの売れ行きは、客席から見ると埋まっていたように見えたが、実数300人弱というところか。なかなか厳しい状態が続いている。
「青年劇場」府中公演は今年で22回目となる。府中に芝居を根付かせたい、いずれは芸術劇場が独自に芝居を企画してほしい…。とひたすら思いながら続けてきた。
しかし願いは今日に至るもかなえられていない。さて今回の芝居は「キネマの神様」、原作は原田マハの同名小説。脚本は高橋正圀、演出藤井ごうだった。高橋脚本は府中でも「シャッター通り商店街」「結いの風らぷそでぃ」などでお馴染み。
高橋脚本は軽妙で明るく安心して観ることができるが、分かりやす過ぎて物足らないのがこれまでの私の印象だった。藤井演出もやたら声を張り上げるところが好きになれなかった。
しかし今回はこれまでとはかなり違った。一番気に入ったのは舞台正面に映画館のロビーがあり、正面に入り口を配したこと。場内から出入りするたびに音楽が流れ、上映中の臨場感たっぷりだった。
青年劇場は暗い、重い、あか抜けないと言われてきたが今回は楽しめた。前にも紹介したが、福山啓子脚本の「梅子とよっちゃん」「あの夏の絵」など、青年劇場も見ごたえのある作品が出てきた。
ところでチケットの売れ行きは、客席から見ると埋まっていたように見えたが、実数300人弱というところか。なかなか厳しい状態が続いている。