明日は終日雨の予報になっている。外に出かけるのは億劫である。最近は傘をさして歩くことが億劫になった。面倒くさそう、という言葉が先に出てきてしまう。
これも歳の所為なのだろうか。「よっこらしょ」という掛け声と、「面倒くさい」は歳を取った証拠かと思った次第である。
だが、私が高校生の頃は「かったるい」という言葉が流行った。私も使った覚えはある。今でも使う人はいるのだろうか。10代後半のときと同じような言葉を使っていたということは、「面倒くさい」という意識は、年寄り特有の言葉とはいえない、とも思える。
ひょっとしたら、意識と実際の体がバランスを喪っているときの状態から発せられる言葉かもしれない。年寄固有の言葉として片づけるのではなく、何か心的な負担がのしかかっているときに発せられるSOSに近い悲鳴のような言葉、というか身体的な反応なのかもしれない。
さてその心的なストレスとは何なのだろうか。これもまた回答のできない問題である。
そんな迷路の中に紛れ込んでも仕方ない。明日は、外出はせずとも、読みたい本を読んで過ごしたい。