やはり繁華街を歩くととても疲れる。慣れれば何とかなるという思いがあったのだが、人混みの中を歩くのは精神的にも肉体的にも大きなエネルギーを使うようだ。本日も帰宅後寝たにもかかわらず、夕食後再び寝てしまった。足の筋肉も少し痛い。約一カ月で衰えた筋肉も元にはなかなか戻らない。
「図書10月号」から
・石牟礼道子の能「沖宮」に寄せて 志村ふくみ
「天草を舞台に、戦に散った天草四郎、生き残った乳兄弟・あや、そして人々の死と再生とを、石牟礼さんは命を削って書き切った。しかし今年の二月、能の完成を見ることなく、石牟礼さんは逝ってしまった。能装束の制作を依頼されたのは約七年前のこと。相応しいと思われる色を幾つかお目に掛けると石牟礼さんは直ちに二つの色を選ばれた。‥色の本性を一瞥のもとに見抜く、恐るべき感性であった。‥異常としか思われぬ自然災害が昨今多発している。能「沖宮」には、そうした事態を生んだ近代に対してこれだけは言い置きたい、という石牟礼さんの思いが溢れている。」
「図書10月号」から
・石牟礼道子の能「沖宮」に寄せて 志村ふくみ
「天草を舞台に、戦に散った天草四郎、生き残った乳兄弟・あや、そして人々の死と再生とを、石牟礼さんは命を削って書き切った。しかし今年の二月、能の完成を見ることなく、石牟礼さんは逝ってしまった。能装束の制作を依頼されたのは約七年前のこと。相応しいと思われる色を幾つかお目に掛けると石牟礼さんは直ちに二つの色を選ばれた。‥色の本性を一瞥のもとに見抜く、恐るべき感性であった。‥異常としか思われぬ自然災害が昨今多発している。能「沖宮」には、そうした事態を生んだ近代に対してこれだけは言い置きたい、という石牟礼さんの思いが溢れている。」