Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

秋の雲

2018年09月23日 23時53分17秒 | 俳句・短歌・詩等関連


 空はすっかり秋の雲であった。夕方近くの店に出かけたときにスマホで撮影してみた。もっと明るいうちに撮影すればよかったのだが、昼食時に出かけたときは空を見上げるゆとりはなかった。ストックをつきながら足もとばかりを見て歩いた。
 夕方日が沈んでから出かけたときは、少し休んだときに空を見上げるだけの気持ちのゆとりができた。それでも2度ほど、ちいさな段差に足を取られそうになった。そして10分も歩くと左膝が少しガクガクになる。
 入院するまでは、1時間ほど歩き続けると少し違和感があったりすることが度々であったところであるが、こんな短い時間で違和感を感じた。歳をとると筋肉の衰えは早いものである。

★ねばりなき空にはしるや秋の雲    内藤丈草
★妻がゐて子がゐて孤独いわし雲    安住 敦
★旅をしてみたく膝抱き鰯雲      高田風人子


 第1句、「ねばりなき」とは言い得て妙な表現である。夏の入道雲とは違う。あの入道雲のような大きな塊は空の粘性に由来するのであろう。それに比べて秋の空は爽やかで、さらっとした感触、見ている人間もまたこだわりなく、飄々と見ているのであろう。秋の雲は小さな塊が続き、遠くの方では長く糸をひくように、かつ線を引いたように伸びている。
 まさか雲が水蒸気であるとは丈草は知らなかったと思うが、この感性には脱帽。
 第2句、第3句、夏の間の身近で濃密な人間関係に浸かれ、ふと孤独を欲しがる。あるいは疲労が孤独を求める。人間、回生のためには孤独と、人間関係から自由に成れたような錯覚の時間が必要である。

退院3日目

2018年09月23日 21時57分02秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 世間的には日曜日、三連休の二日目。一応退院祝いということで、3人そろって夕食は近くの店で済ませた。秋刀魚の塩焼きを頼もうとしたら「本日はすでに売り切れ」ということで、カマスの開きを注文。これがなかなかいい味で満足した。ご飯は小さな茶碗1杯でお腹がいっぱい。それでも満腹になった。店は連休中ということでかなり混雑していた。
 昼は近くの喫茶店でサンドイッチ。コーヒーはマンデリンと贅沢な注文をしてみた。そして夜も近くの店でカマスの定食。ちょっと贅沢な一日としてしまった。明日は質素に家にある食材で食事をつくるつもりである。贅沢は今回痛めた胃腸によくない、という強迫観念もある。

 今回の病気に至る経過の整理と病気の原因、今後の治療について、医師に言われたことなどをまとめようとしているが、うまくまとめきれない。少々時間がかかりそうである。25日に再度受信するので、それも加味しながら自分なりにうまくまとめてみたいのだが、果たしてうまく出来るであろうか。

彼岸花が盛り

2018年09月23日 16時49分47秒 | 俳句・短歌・詩等関連


 久しぶりに近くの喫茶店まで歩いてみた。妻の付き添いとストックを持ってゆっくりと歩いた。団地の中でも、歩いた住宅街の中でも、黄色のショウキズイセン、そしてシロバナマンジュシャゲも同じところに咲いているものが多い。
 気温は28℃を超えて少し厚いが、ヒガンバナを見ると、もうすっかり秋の風情である。

★群れなして孤立無援の曼殊沙華    吉田静子
★ひとたびは夫帰り来よ曼殊沙華    石田あき子


 第1句、人は「孤立」や「ひとり」を怖れ、そして「群れ」たがる、と考え方である。だが、孤立とは「ただひとり」をさすのではない。孤立すればするほど「群れる」というのも背理だが、現実である。同時に孤立無援であるけれども、「ひとり」ではないということもまた現実である。「群れる」ことも「孤立」であることもいづれも、社会に向かって自ら開かれたものであろうとする限り、無援ではない。孤立を恐れずに、社会に向かって自らを開いていきたい。人は注目する。みずから社会に背を向けると、それは「孤独」であり、独りよがりであり、見向きもされなくなるだけだ。
 第2句、ここで「夫」とは、肺結核でこの句のできた1969年11月に亡くなった石田波郷のこと。もはや退院不能の夫に対する妻、あき子の思いなのであろう。「夫」は「つま」で会ってもよい。連れ合いに対する呼びかけとして相聞の句である。

パソコンの調子が戻った

2018年09月23日 11時40分25秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 パソコンは退院した日に20日ぶりに立ちあげたら、いつもの画面にならずに途中でフリーズしてしまった。画面が動かないのでいろいろ工夫の末にようやくシャットダウン。2回ほどシャットダウン・再起動を繰り返した。2回ともいつもの画面になるようになったが、速度が遅い。立ちあがるまでの時間がかかるだけでなく処理速度がいらいらするほど遅い。5回目の再起動でようやく処理速度が安定、いつもの処理速度に戻ったようだった。
 あれから2日、立ちあがりも処理速度も入院前のように動いてくれるようになった。一時はどうなるのか、ウィンドウズそのものを再インストールしなくてはならないのかと慌てた。特に二週間に一度はさまざまなデータを2台のハードディスクに移し、持ち歩き用のデータをSSDに移しているのだが、ちょうどその操作の直前に入院してしまった。二週間分のデータがなくなるのではないかと、ヒヤヒヤした。

 本日の午後、このデータの移動作業をすることにした。