Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ブラームス「ピアノ四重奏曲全3曲」

2016年02月29日 22時03分01秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   
   

 ブラームスのピアノ四重奏曲は全部で3曲ある。CDの解説では、3曲とも1854~55年に構想されたとしている。1854年はシューマンが投身自殺をしてブラームスもジュッセルドルフに駆けつけ、そののちクララ・シューマンとの関係が深まるきっかけとなっている。ブラームス21歳と若い時である。先日取り上げたピアノの「バラード集」(作品10)はこの年に出来上がっている。しかしピアノ四重奏曲はすぐには完成していない。
 第1番(作品25)と第2番(作品26)は1857~59年に草稿ができたと記してある。完成は1861年でクララ・シューマンのピアノで初演されたようだ。翌年にブラームスのピアノで初演され、ピアニスト・作曲家としてデビューしている。ブラームス28歳の歳である。
 第3番(作品60)が完成するのは1875年と構想から20年後で、ブラームスは42歳となっている。暗く悲愴な曲想といわれ、解説には作曲者自身が「楽譜の扉にはピストルを頭に当てている男の姿を書くと良い」と記していると記載してある。20年前のシューマンの自殺未遂の衝撃を引きずっていたのであろう。

 第1番と第2番は対照的な印象を受ける。第1番はどちらかというと暗い感じであるが、第2番はどちらかというと明るく快活な印象を受ける。どちらも若いブラームスの心の中の一面を表しているのだろうか。メロディーは私には第1番の方が親しみやすい。特に第3楽章のヴァイオリンとヴィオラによって奏されるのびやかなメロディーは忘れられない。
 また、第3番の第3楽章のチェロに始まるメロディーもまた忘れられない。
 シェーンベルクはこの第1番をことに評価をして管弦楽用に編曲をしている。無調性・十二音階技法で現代音楽の旗手のようなシェーンベルクと、古典的なブラームスの接点として有名である。私はまだこのシェーンベルクの管弦楽編曲版を聴いていない。是非聞きたいと思っているがまだ機会がない。

気象庁の予報どおり横浜では雨が降った

2016年02月29日 19時12分08秒 | 天気と自然災害
 買い物に付き合ってちょうど家に着いた時間に、強い雨が一時降った。危なく雨で濡れてしまう所であった。風邪がどうやらおさまりかけているのに、体が雨に濡れてはまずい。助かったと思った。さらにその後気温がぐっと下がっている。昨夜の天気予報は気象庁の予報に軍配が上がったようである。朝に「気象庁の方に分が悪い」と記載してしまったが、これは申し訳ないことをした。
 次第に雲が少なくなっているのは嬉しいが、風が強くなっている。今はうなりを上げて吹き始めた。明日は県立図書館のある紅葉坂まで行きたい。天気が回復して、気温も上がってほしいが、先ほどの天気予報では風が強く気温は低いとのこと。

 ようやく朝に予定をしたブラームスのピアノ四重奏曲を聴き始めた。聴きながら恩地孝四郎展の感想の「その7」を仕上げた。明日「その8」で一段落としたい。

「恩地孝四郎展」(その7)

2016年02月29日 17時51分57秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 今回まず取り上げるのは1939年の「円波」。図録の解説によると陸軍の嘱託で中国大陸に「戦いの匂ひに触れたくていつた」ものの取材できたのは名所旧跡や庶民の生活などであったという。
 この版画作品は甘棠湖での写真原板が残っている。絵画作品・版画作品の秘密をそっと覗くことのできる作品である。写真と見比べてすぐに気づくことは、波の強調である。そうして着目した対象をクローズアップし、余分なものを省き、手前の岸のゴミと思われるものを紋様として昇華している。当たり前と云えば当たり前なのだが、そのことで洗濯をする人物の孤影が、俄然雄弁に物語り性を帯びてくる。
 戦争に背を向けひたすら日常に埋没しようとする庶民の生活を見る見方もできる。貧しさを見ることもできる。静かな抒情を発見することもできる。見る者にさまざまな想像力を駆り立ててくれる。写真よりも雄弁な作品に仕上げているように感じる。

      

 その他戦後の展開の中で、私なりに気に入った作品をいくつか掲げてみたい。
 1950年代に一気に開花したように抽象的な表現でさまざまな試み、実験を繰り返しながら作品世界を広げて行ったことが展示を見てわかったような気がする。
 カンティンスキーの影響について述べたが、むろんジョアン・ミロやひょっとしたらパウル・クレーなどの影響もあるかもしれない。その影響以上に恩田孝四郎らしい作品世界が私などにはとても心地よい。
 死の前年1954年11月まで作品を作っている。
 ここでは「リリック#32」「同#36かなしき諧謔」「コンポジション#19」「オブジェ#4」1954年の作品を4点掲げる。
 このほかにも、「ポエム#13」(1950)、「ポエム20#1葉の中の童話」(1952)、「フォルム#16」(1952)、「同#18」(1953)、「ポエム#15過去」(1950)、「同#23」(1954)、「リリック#31悲しき興奮」(1954)などなど多数あった。


ブラームスをたっぷり聴く予定が‥

2016年02月29日 11時21分18秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日は横浜市の図書館の登録を行った。本日神奈川県立図書館で手続きを思い立って先ほど調べたところ、月曜日は休館日なので断念。しかし神奈川県立図書館は、県の財政難を理由として、憶測を含めてさまざまな情報があるようだ。まずは明日以降直接聞いてみないことには判断できないが、どうなることやら。



 ということで、本日はブラームスのピアノ四重奏曲を取りだしてきた。しかし、先ほど聴こうとしたら、買い物のお付き合いの指令が出た。
 ブラームスの若い頃の香り満載の曲である。楽しみにしていたが残念ながら夕方からに変更。

 さて、昨日出された本日の天気予報は気象庁が雨、他の気象予報会社の予報は多くが9時過ぎから晴れるというものであった。11時近い現在は空一面が薄曇りで太陽がうっすらと顔を出し陽射しがある。どちらかというと気象庁の方に分が悪そうな気配である。
 気温は15℃-17℃位と開きがあるがそれでも暖かくはなりそうである。
 現在出されている予報ではいづれも正午過ぎからは太陽が顔を出すようになっている。