住まいの安全 心の健康 住まい塾 21

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軽井沢と老人の死

2010年09月15日 | 日記

  ***  以下引用  下記ブログより ***
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 貧しい老人が熱中症で死んだ。遺体の腸の温度は39度。・・・その4日後、


 国会議員らが百十数人も「研修」と称して、軽井沢で涼風で風邪などひかぬように上着を着けて、よく冷えた地ビールやワインを飲みかわし、「キアイダー、キアイダーツ!」とげびた声をあげて、こぶしを宙につきあげたりした。

議員たちは貧者のくらしに役立つなにを研修したというのだろう。

 研修というのなら、全員そろって死んだ老人の木造アパートにおもむき、順ぐりにせんべい布団にあおむいてみて、死んだ人が腹が39度の熱をたもっていた厳酷無比のわけを、とくと探求すべきだった。

しかし、老人が熱中症で死んだ部屋と軽井沢の涼しい風景のつなぎ目がどこか、さがしても結局は見えはしない。

つなぎ目もなにも、2つの風景は交わることがない。ふつうと異様に境界はもうない。

老人が死んだ日の熱い夜、シャモの卵黄みたいに赤黄色い弦月がぽかっとあがった。


 ツユクサはみんなで合掌した。

老人の腹はあのとき、いくらか冷えていたのだろうか。


(辺見庸「ツユクサの想い出 直腸熱39度の孤独」(2010年9月14日付中日新聞夕刊に掲載)より)

     ***  以上引用  終  ***


 
 政治の大きな役割が、『セーフティーネット』なのだろうが、このような事件は、歴史の流れの中に埋没させられてしまうのだろう、自己責任と云う言葉で 。  3万人以上の自殺者と共に・・・・・ 。
国家とはなんだ、税金とはなんだ、議員とは… 社会秩序とは・・・ 。

家族の長なら、自分が食べなくても『女、子供、老人』に食べさせるものだ。 男の体は、過酷な環境に耐えられるように進化しているはずだ! と思うのは時代遅れですか?



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