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現代のシャーマニズム 赤倉神社

2010-10-14 | 民俗
今年の春早くに、少し認知症のある老婦人が散歩に出たまま行方不明になりました。
家族は心配して必死に探したらしいのですが見つからず、特にお嫁さんは責任感からうつ状態になっていたので、知人が占い師を紹介したそうです。
占いによって罪悪感や後悔の意識を少しでも緩和できたのか、お嫁さんはうつ状態から抜け出すことができたと聞きました。
占いの結果というより、カウンセリング効果が役立ったのだろうと思える話でした。

青森にはイタコやゴミソ、オカミサンなど、占いをする人がいます。
平成になってから新しくイタコになった人はいないけれども、オカミサンは今でも志す人が絶えないと聞きます。
ゴミソの本社となるのがつがる市の高山稲荷神社で、調べてみると、大正時代からゴミソに神習教(神道の教派)の教導職免許状の斡旋をしたとありました。
高橋竹山の奥様もゴミソで、この高山稲荷神社で免許を受けているとも。
二百基の鳥居が並ぶ!高山稲荷神社!!アオモリ探検隊より

オカミサンの修行の場所としては、岩木山麓の赤倉神社があります。
岩木山への登山道入り口にあたり、赤倉沢のガレ場が修行の場所になっています。
赤倉神社周辺には主祭神の違うお堂が数多くあり、まだ新しい建物も多く、現在も信仰を集めていることが伺えます。


青森の民俗信仰に興味を持って赤倉神社を訪れてみましたが、神道に融合しながら現在も信仰が広まっている生の姿を垣間見た気がしました。
パワースポットとも言えるのでしょうが、生々しすぎて少し違うとも感じます。ただ社会の通奏低音ともいえる民俗文化の、音源のひとつであることを強く感じました。






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4 コメント

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Unknown (ポン太)
2010-10-16 06:15:10
ゴミソ?初めて聞きましたよ。
オカミサンはここらで神様と呼ばれてる人たちかな?
それにしてもshouske0さんの言葉は深いっす。
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ポン太さま (shouske0)
2010-10-16 11:23:07
たぶんそうだと思います。
今でもそういった需要があり、そんな人達がいて、生活の中深くに組み込まれているんでしょうね。
そんな文化が残っている青森はすごいと思います。
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それは (旅人)
2011-05-01 13:20:09
オカミさんではなく、拝み屋(おがみや)さんの事ではないでしょうか?
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旅人さま (shouske0)
2011-05-02 21:06:50
コメントありがとうございます。
オカミサンの語源は拝み屋さんかもしれないし、神様からなのかもしれなくて、ただ津軽ではそんな風に呼んでいるとしか分かりません。
神道とつながりがあるので、濁音無しの「拝みサン」なのかもしれませんね。
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