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続 美しい森林

2010-06-30 | 青森自然
三内丸山遺跡の調査から、縄文時代には人の手で森林を改変していたことが分かっています。
遺跡周辺では自然の状態より明らかに多いクリの花粉が検出され、クリの木を人為的に植えた、もしくはクリの木だけを選択的に残していたと考えられています。
時代が下っても、東北の森は薪炭や建材として継続的に利用されていたのですが、択伐と間伐によって森全体を維持しながら資源を枯渇させることはなかった。

現在の日本の森林管理はどうなっているのか林野庁の東北森林管理局のホームページなどからピックアップしてみました。

保護林及び緑の回廊一覧
人工林に侵入する広葉樹との針広混交林施業の検討

東京大学農学生命科学研究科北海道演習林



国有林内では野生動物の餌となる落葉樹と杉などの針葉樹を混生させる森林を造る動きがあります。
治山や野生動物保護のためだけでなく炭素蓄積も多くなる針広混交林は、環境対策としての意味合いもあり、東京大学北海道演習林の間伐と拓伐による施業実験林でも建材としての利用可能な混交林が40年がかりで維持されています。
森林を改変するには長い年月がかかりますが、数十年後を考えて造るそんな公共事業なら、税金の使い方として納得できると私は思っています。

写真は山の林下で咲いていたサンカヨウ。