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伊東良徳の超乱読読書日記

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女たちのポリティクス

2022-11-22 22:48:09 | エッセイ
 イギリス在住のコラムニストの著者が、2018年~2020年にかけて、話題になった女性政治家や女性に関わる政治情勢を取り上げて、現在のトピックス、経歴あるいは経緯を紹介し、コメントしたもの。
 取り上げられた政治家や情勢は、テリーザ・メイイギリス首相(2回)、アンゲラ・メルケルドイツ首相、ニコラ・スタージョンスコットランド自治政府首相(スコットランド国民党党首)(2回)、アレクサンドラ・オカシオ=コルテスアメリカ下院議員、マリーヌ・ル・ペンフランス国民連合党首ら右派勢力のトップたち、ジャシンダ・アーダーンニュージーランド首相、女性政治家への罵倒・威嚇、トランプアメリカ大統領(に非難された非白人女性議員たち)、キャロライン・ルーカスイギリス緑の党初代党首、ルース・デイヴィッドソンスコットランド保守党党首、エリザベスイギリス国王、イギリスの女性議員の事情、サンナ・マリンフィンランド首相、稲田朋美自民党幹事長代行、蔡英文台湾総統らコロナ禍対応で成果を上げた女性指導者たち、ブラック・ライブズ・マター運動を立ち上げた女性たち、小池百合子東京都知事、マーガレット・サッチャーイギリス元首相、カマラ・ハリスアメリカ副大統領。読んでいると改めてさまざまな女性政治家が台頭し、活躍していることを知ることができます。著者がイギリス在住であることからイギリスの政治家と政治情勢が中心となることは当然なのでしょうけれども、庶民層・貧困層を基盤とし、反緊縮の立場から新自由主義に批判の声を上げ続けている著者が日本の雑誌に書いたもので、取り上げられている日本の政治家が稲田朋美と小池百合子だけで、野党側、リベラル側の登場人物ゼロというのは、寂しいところです。


ブレイディみかこ 幻冬舎新書 2021年5月25日発行
「小説幻冬」連載
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