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伊東良徳の超乱読読書日記

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俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

2022-11-20 17:55:28 | 小説
 16歳で釧路の場末のキャバレー「パラダイス」の下働きとして働き始めて4年の名倉章介が、1975年末に興行のためにやってきた半年前に妻を亡くしてから舞台でまともにマジックができなくなったマジシャンのチャーリー片西、ごつい体躯で女装のシャンソン歌手ソコ・シャネル、訳ありのセクシーダンサーフラワーひとみの3人と荒れ果てた倉庫上の「寮」で寝食をともにして交流を深めていくという小説。
 クセのある登場人物の言動で読ませていく話ですが、ラストの位置づけはどういうことなのか、やはりこの3人あるいは4人が組み合わさったからこそのしたたかさであったということなのか、ちょっと読み取りにくく思いました。
 2020年に書かれた小説ですが、なぜ1975年なのか、釧路が舞台なのは作者の出身地で土地勘と愛着があるからでしょうけど、1975年は作者はまだ小学生で、経験とか記憶によるこだわりがあるとは思えないのですが。読んでいてそこが気になってしまいました。


桜木紫乃 角川書店 2021年2月26日発行
「小説野性時代」連載
コメント
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