伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

血も涙もある

2023-08-21 21:48:28 | 小説
 人気のある料理研究家沢口喜久江50歳と、その10歳年下の夫で売れないイラストレーターの沢口太郎、パーティーのケータリングサービスを手伝っていて見出されて沢口喜久江の助手になった和泉桃子35歳の間で、太郎と桃子が不倫の関係になり、沢口喜久江が見て見ぬフリをして平静を装うという様子を、桃子視点の「 lover 」、喜久江視点の「 wife 」、太郎視点の「 husband 」の順で展開する小説。
 ジコチュウである上、自分は鈍感ではない、わかっていると錯覚しているとてつもなく鈍感な人物の語りを楽しめるかが、作品の評価、読後感を大きく左右する読み物だろうと思います。率直に言って、私にはハードルが高いものでした。


山田詠美 新潮社 2021年2月25日発行
「小説新潮」連載

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2 コメント

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Unknown (樹)
2023-08-24 16:49:22
こんばんわ

なかなか興味深い内容でした(^^ゞ
男性のほうが他の女性に目移りしやすいとおもいます。
結婚して何十年もたつと家族になってしまって
異性としては見られなくなり、倦怠期に突入すれば、
家庭でも話す事がなくなりルームメイト状態になると
夫のほうは町中で仕事場で出合った異性に目がいくこともあるとよく聞きます。妻のほうはめったに不倫をしたいとはおもわないのでは?

わたくし、とある日本在住の男性に二股をかけられた悲しい目に有ったことがありまして、その男性にはそちらがよければどうぞご自由にとさっそくつき離しましたら、その女性とは切れたようで、またわたくしの元に戻ってきましたが、男性って隙あらばいつもほかの女性に目がいくものでしょうか?わたくしは二股や不倫は軽蔑範囲と考えてます。
コメントありがとうございます (伊東良徳)
2023-08-25 16:46:25
樹様
コメントありがとうございます。

不倫はというか、不倫する人はお嫌いのようですね。
私は、怒るエネルギーが減少してきたのか(世間では、高齢者は怒りやすくなる、キレやすくなると言われていますが…)、仕事がら不倫にしても様々なズルいことにしても、相手方のみならず自分の依頼者にも見られがちなこともあってか、そういう人について、好ましいとは思いませんが、怒りを感じることがあまりなくなってしまいました (-_-;)

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