脱サラして家業の園芸会社を継いだ元保険会社調査員が、元妻の睡眠剤過剰摂取による死亡に不審を持った父親に頼まれて元妻の死亡前の暮らしを調査するうちに度々襲撃を受け、探偵事務所を構えた元先輩の調査員とともに事件の真相に迫っていくサスペンス小説。
元妻がボランティアとして通っていたNPO法人に絡んで、児童虐待に絡む話題を諸処にちりばめており、童謡と詩をキーワードにした布石と謎解きが読みどころとなっています。
しかし、私が弁護士であるからかも知れませんが、ストーリーの設定と進行には、少年犯罪の過去を持つ者と、前科者や非行少年の更生に携わる刑事事件・少年事件の弁護人に対する反感というか根強い偏見を感じます。弁護士に対する世間の目というのはこういうものかなと、改めて哀しく思いました。
海野碧 光文社 2010年11月25日発行
元妻がボランティアとして通っていたNPO法人に絡んで、児童虐待に絡む話題を諸処にちりばめており、童謡と詩をキーワードにした布石と謎解きが読みどころとなっています。
しかし、私が弁護士であるからかも知れませんが、ストーリーの設定と進行には、少年犯罪の過去を持つ者と、前科者や非行少年の更生に携わる刑事事件・少年事件の弁護人に対する反感というか根強い偏見を感じます。弁護士に対する世間の目というのはこういうものかなと、改めて哀しく思いました。
海野碧 光文社 2010年11月25日発行