ペット絡みの事件に追われ、事件関連で預かったり引き取ったりした猫が事務所にたむろしている通称「猫弁」と呼ばれている弁護士百瀬太郎が、迷子の大型犬を世話できずに困っている老婦人の依頼、多摩のもえぎ村の杉林を伐採してスギ花粉を減少させ花粉症対策とすることを公約に選挙運動を始めた二世代議士宇野勝子から伐採のためにもえぎ村の伝説の木こり「もりりん」こと森林蔵と交渉することの依頼を受け、解決に向けて奔走するという小説。
シリーズ第7作、「第2シーズン」第2作にあたります。
あらゆる登場人物が最後には絡んでくるある意味で見事、ある意味で強引なストーリー展開は健在というかあいかわらずですが、シリーズとしては、第1作からの百瀬太郎が7歳の時に母に捨てられたことのトラウマに一定の答が見つかり(第1作の設定からこういう展開を考えていたのでしょうか)、第1作の終盤以降進展が見られなかった大福亜子との関係がようやく進みそうな兆しが見え、やきもきしていたファンにはいい展開かと思います。

大山淳子 講談社文庫 2022年7月15日発行(単行本は2021年7月)
シリーズ第7作、「第2シーズン」第2作にあたります。
あらゆる登場人物が最後には絡んでくるある意味で見事、ある意味で強引なストーリー展開は健在というかあいかわらずですが、シリーズとしては、第1作からの百瀬太郎が7歳の時に母に捨てられたことのトラウマに一定の答が見つかり(第1作の設定からこういう展開を考えていたのでしょうか)、第1作の終盤以降進展が見られなかった大福亜子との関係がようやく進みそうな兆しが見え、やきもきしていたファンにはいい展開かと思います。

大山淳子 講談社文庫 2022年7月15日発行(単行本は2021年7月)