腎臓のしくみと慢性腎臓病の原因と予防について解説した本。
毛細血管というのは、生物で習うしその存在は知っているのですが、直径は約100分の1mmで肉眼では見えずあまりイメージできません。「すべての血管のうちで、毛細血管が占める割合は、実に99%」(6ページ)、「毛細血管は、全身のすべての細胞から0.03mm以内に存在」(83ページ)と言われると、改めて毛細血管が体の隅々まで張り巡らされていることに驚きます。
腎臓はその毛細血管の塊のような臓器で、毛細血管は45歳くらいからはぐんと少なくなり、60代では20代に比べ4割も減る(86ページ)けれども、何歳からでも劣化を防いで健康的に増やすことができる(7ページ)のだとか。細胞と毛細血管の修復が睡眠中に行われているので質のよい睡眠を取ることが推奨されていますが、成長ホルモンとメラトニンと副交感神経優位状態がそろうことが効率のよい修復につながるということで、7時間睡眠+早寝早起きがお薦めのようです。メラトニンの分泌が朝の光を浴びて15時間後から数時間がピークとなるため午後11時頃からの睡眠がよいというのです。寝る前の入浴も、熱い湯に入ると交感神経優位となってしまい入眠によくないのでぬるい湯にゆっくりつかれと言われています。過度のストレスも腎臓の働きに悪影響を及ぼし、毛細血管を劣化させその修復の効率を下げるという指摘もされています(107ページ)。睡眠、運動、呼吸で「シンプルで実践しやすいこと」(134ページ)を提唱していますが、簡単にできそうに見えて、なかなか実践できないかも…
根来秀行 主婦の友社 2019年8月31日発行
毛細血管というのは、生物で習うしその存在は知っているのですが、直径は約100分の1mmで肉眼では見えずあまりイメージできません。「すべての血管のうちで、毛細血管が占める割合は、実に99%」(6ページ)、「毛細血管は、全身のすべての細胞から0.03mm以内に存在」(83ページ)と言われると、改めて毛細血管が体の隅々まで張り巡らされていることに驚きます。
腎臓はその毛細血管の塊のような臓器で、毛細血管は45歳くらいからはぐんと少なくなり、60代では20代に比べ4割も減る(86ページ)けれども、何歳からでも劣化を防いで健康的に増やすことができる(7ページ)のだとか。細胞と毛細血管の修復が睡眠中に行われているので質のよい睡眠を取ることが推奨されていますが、成長ホルモンとメラトニンと副交感神経優位状態がそろうことが効率のよい修復につながるということで、7時間睡眠+早寝早起きがお薦めのようです。メラトニンの分泌が朝の光を浴びて15時間後から数時間がピークとなるため午後11時頃からの睡眠がよいというのです。寝る前の入浴も、熱い湯に入ると交感神経優位となってしまい入眠によくないのでぬるい湯にゆっくりつかれと言われています。過度のストレスも腎臓の働きに悪影響を及ぼし、毛細血管を劣化させその修復の効率を下げるという指摘もされています(107ページ)。睡眠、運動、呼吸で「シンプルで実践しやすいこと」(134ページ)を提唱していますが、簡単にできそうに見えて、なかなか実践できないかも…
根来秀行 主婦の友社 2019年8月31日発行