大学院で博士号を取ったもののあるできごとを機に大学院を辞めて警察官採用試験を受けて警察官となり、警部補昇任に伴い北海道警察本部から所轄に配属となった沢村依理子が、5年前に誘拐されて警察が犯人を死亡させて発見できなかった当時3歳の少女の死体遺棄事件に遭遇し、その謎に取り組むというミステリー小説。
警察の目の上のこぶとして、人権派弁護士兵藤百合子が度々立ち現れるのですが、最後に警察が別件逮捕したが詰め切れず裁判官が勾留状請求を却下して釈放した容疑者への任意の取調べに1回8時間まで3回、取調の録音録画、取調は沢村が行うの3条件で応ずるという設定、弁護士の感覚ではちょっと考えられません。警察が逮捕できないときに弁護士が条件を出すなら第1は取調への弁護士立会でしょうし、1回8時間なんてとんでもない、せいぜい2~3時間でしょう。

伏尾美紀 講談社文庫 2024年3月15日発行(単行本は2021年10月)
江戸川乱歩賞受賞作
警察の目の上のこぶとして、人権派弁護士兵藤百合子が度々立ち現れるのですが、最後に警察が別件逮捕したが詰め切れず裁判官が勾留状請求を却下して釈放した容疑者への任意の取調べに1回8時間まで3回、取調の録音録画、取調は沢村が行うの3条件で応ずるという設定、弁護士の感覚ではちょっと考えられません。警察が逮捕できないときに弁護士が条件を出すなら第1は取調への弁護士立会でしょうし、1回8時間なんてとんでもない、せいぜい2~3時間でしょう。

伏尾美紀 講談社文庫 2024年3月15日発行(単行本は2021年10月)
江戸川乱歩賞受賞作
