東南アジアの歴史、民族・言語・宗教等の多様性、政治、経済、国境等について、地図と統計資料を示しながら解説する本。
面積(東南アジア:約450万平方キロメートル、ヨーロッパ:約440万平方キロメートル)でも人口(東南アジア:約6億5000万人、ヨーロッパ:約5億1400万人)でもほぼヨーロッパ(EU)に匹敵するのに、中国とインドという大国に挟まれているためか今ひとつ大きく感じられない東南アジアをいろいろな側面から紹介しています。1960年代に言語学者が東南アジア地域とその周辺で168のオーストロアジア語族と1268のオーストロネシア語族を採集したというエピソード(54ページ)には頭がクラクラします。
インドネシアは、私が子どもの頃は日本と人口がそれほど変わらなかったのに、今や2億6800万人で世界第4位になっているとか、ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー豆生産国、インドネシアはコートジヴォワールとガーナに次ぐカカオ豆生産国とか、地理の知識も更新していかないと、どんどん変わっていくのですね。

原題:Atlas de l'Asie du Sud-Est
ユーグ・テルトレ 訳:鳥取絹子
原書房 2021年1月5日発行 (原書は2019年)(旧版は2018年11月)
面積(東南アジア:約450万平方キロメートル、ヨーロッパ:約440万平方キロメートル)でも人口(東南アジア:約6億5000万人、ヨーロッパ:約5億1400万人)でもほぼヨーロッパ(EU)に匹敵するのに、中国とインドという大国に挟まれているためか今ひとつ大きく感じられない東南アジアをいろいろな側面から紹介しています。1960年代に言語学者が東南アジア地域とその周辺で168のオーストロアジア語族と1268のオーストロネシア語族を採集したというエピソード(54ページ)には頭がクラクラします。
インドネシアは、私が子どもの頃は日本と人口がそれほど変わらなかったのに、今や2億6800万人で世界第4位になっているとか、ベトナムはブラジルに次ぐコーヒー豆生産国、インドネシアはコートジヴォワールとガーナに次ぐカカオ豆生産国とか、地理の知識も更新していかないと、どんどん変わっていくのですね。

原題:Atlas de l'Asie du Sud-Est
ユーグ・テルトレ 訳:鳥取絹子
原書房 2021年1月5日発行 (原書は2019年)(旧版は2018年11月)