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伊東良徳の超乱読読書日記

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101歳。ひとり暮らしの心得

2021-03-05 22:20:29 | エッセイ
 歳をとっても快適に暮らす秘訣や心得を語るエッセイ集。
 2冊の単行本(「100歳になっても!これからもっと幸せなひとり暮らし」2015年10月KADOKAWA、「100歳の100の知恵」2018年4月中央公論新社)を編集したもののためか、ダブりや体裁のバラバラ感があります。
 歳をとることでできなくなることを受け容れ愚痴らない、自分ができないことが増えていくことを知ることでできることの量も一人一人違うのだと理解できる(他人ができないことに寛容になれる…といいね)、体の不具合や病気に対しても好奇心を持つなど、老化を受け容れて前向きに捉えていくこと、無理をしないことが、繰り返し語られていて、当たり前のことではありますが、歳をとって生きていくということはそういうことなのだなぁと納得します。
 もっとも、怠けているとどんどん動けなくなるから少しぐらい無理しても動けとも書かれていますが(130~131ページ)。
 「60代はまだ十分に元気なのですから、これからの自分自身の生き方を考える時期だと今にしても思います」(217ページ)という101歳の方のお言葉を、61歳になった者として、噛みしめておきたいと思いました。


吉沢久子 中公文庫 2019年8月25日発行
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