詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

2020年04月14日(火曜日)

2020-04-14 18:49:54 | 考える日記
 そのとき、ことばは、言うのだ。「外にはことばがあふれている。確立されたことばだ。多くのことばは、その外にあることばを利用してことばの世界を広げて行く。どれだけ外のことばを、新しいことばを取り込むことができるかを競っている。」
 それから、間を置いて、こうつづける。
 「私は、ことばの内部から、ことばにならないものを探したいのだ。それは決して外へとは広がらない。それは取り込むではなく、むしろ取り出すである。しかも、外へではなく、内部へ取り出すのである。」

 このことばの言ってることは矛盾している。「内部」が二重の意味につかわれている。だが、それは置き換えてはならないことばなのだ。



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