第一回歌舞伎検定を受験しました。
検定マニア(って江戸検定しか受けとらんが)なあたくしにうってつけな試験。
受けなくてなんとする。
今回は初回ということで4級のみ。
4級って・・・と思ったけんども、”第一回”を受験する意義を持って臨みました。
ゲキ簡単・・・
全80問で答えは4択のマークシート方式。
問題はいくつかのカテゴリー別になってるようでした。
歌舞伎の創始者は誰か?
市川団十郎家の家の芸とされているのは?
和事を始めたのは?
…などの歌舞伎原点編
『曽根崎心中』の作者は?
『四谷怪談』の作者は
『元禄忠臣蔵』の作者は?
『白浪五人男』の作者は?
…などの戯作者編
『菅原伝授手習鑑』の三つ子の兄弟の名前は松王丸、梅王丸とあと1人は?
『菅原伝授手習鑑』の寺子屋のお師匠さんの名前は?
『義経千本桜』の鳥居前で縛られてしまう義経の愛妾の名は?
…などの劇中役名編
『助六所縁江戸櫻』で助六が頭につけてるのは何?
『廓文章吉田屋』で藤屋伊左衛門が着てたものは?
『加賀見山旧錦絵』岩藤が尾上を何で打った?
…などの衣装・小道具編
『伽羅先代萩』 で床下から出てくるねずみの正体は?
『楼門五三桐』で南禅寺山門で絶景かな絶景かなと言ったのは誰?
歌舞伎の三姫は『祇園祭礼信仰記』の雪姫、『鎌倉三代記』の時姫とあとは誰?
…などの、あの人は誰だ編
『勧進帳』に出てくる関所は?
幡随院長兵衛が殺された場所はどこ?
『青砥稿花紅彩画』で弁天小僧が脅しに入った浜松屋とは何の店?
…などの、それはどこ編
でっかい斧の写真、猪の着ぐるみの写真、獅子頭の写真で
…これは何に出ててくるか編
『暫』で鎌倉権五郎のセリフ「やっとことっちゃー」のあと何と続く?
『三人吉三』で「月も朧に白魚の×××も霞む春の空」の×××は?
『源氏店』で「生きていたとは×××でも気がつくめぇ」の×××は?
…などのセリフ編
その他、
舞台の写真で装置の名前あて、家紋の写真で何家の紋か?歌舞伎座の客席の番号はどのようにふられてるか?
尾上菊五郎、中村富十郎、中村吉衛門の屋号は?
といった、超入門レベル。4級だもんね
でも作者ってのはちょっと勉強していかないと普段気に留めてないからあてずっぽうでしたが
受験者全員に12月の歌舞伎座半額割引券がもらえるという特典付きでした。
母上さまと歌舞伎座へ~
盟三五大切
薩摩源五兵衛:片岡 仁左衛門
芸者小万:中村 時蔵
六七八右衛門:中村 歌昇
出石宅兵衛:中村 翫雀
お先の伊之助:中村 錦之助
芸者菊野:中村 梅枝
ごろつき勘九郎:河原崎 権十郎
廻し男幸八:大谷 友右衛門
内びん虎蔵:市川 團蔵
富森助右衛門:中村 東蔵
家主弥助:市川 左團次
僧 了心:澤村 田之助
笹野屋三五郎:尾上 菊五郎
玩辞楼十二曲の内 廓文章/吉田屋
藤屋伊左衛門:坂田 藤十郎
扇屋夕霧:中村 魁春
若い者松吉:中村 亀鶴
女房おきさ:片岡 秀太郎
吉田屋喜左衛門:片岡 我當
-盟三五大切-
裏切られた源五兵衛の悲壮感が美しいお顔でさらにUP
いれずみ施す菊パパの勝ち組の色気もたまらんし~
そんな二人の男の間にいる小万はステキに粋でないと説得力ないからね、時蔵さんは納得の美
メッタ斬り連続殺人や乳飲み子を刀でぐさっとか残虐シーンもいっぱいだけど、うっとりな場面もいっぱいで、刹那に見入ってしまう・・・
源五兵衛が切り殺した小万の首を前にお食事中に小万が「あーん」と口あけるシーンで客席から悲鳴。
あんなに驚いてもらえると演ってるほうも嬉しかろう。
救いのない話しなんだけどね~。ステキ。かみかけて。
-玩辞楼十二曲の内 廓文章/吉田屋-
玩辞楼十二曲・・・鴈治郎の別号でつね。
どれも思いもよらない当て字
ダメ男伊左衛門もかわいくなってしまうおぼっちゃまぶり。
しかしね~、この人どんだけバブリーなんだよっ
何億円も廓の夕霧に入れあげた上、勘当されちゃうのに結局お家に夕霧の身請けしてもらっちゃって勘当もとけメデタシメデタシって
やー、メデタイ一幕です。
吉例顔見世大歌舞伎
平成20年11月1日(土)~25日(火)
歌舞伎座
今日は新橋演舞場での花形歌舞伎、昼の部だよ~ん。
一幕目 伊勢音頭恋寝刃
福岡貢:市川 海老蔵
今田万次郎:市川 門之助
油屋お岸:澤村 宗之助
藤浪左膳:市川 右之助
奴林平:中村 獅童
油屋お紺:市川 笑三郎
油屋お岸:市川 宗之助
油屋お鹿:市川 猿弥
仲居万野:中村 吉弥
料理人喜助:片岡 愛之助
二幕目 義経千本桜 吉野山
佐藤忠信実は源九郎狐:尾上 松緑
逸見藤太:坂東 亀三郎
静御前:尾上 菊之助
伊勢音頭は通し狂言ということでいつもの油屋の前、青井下坂の刀と折紙(刀の証書)がだましだませれ人手に渡ってしまういきさつが相の山の場、妙見町宿屋の場、追駈け地蔵前の場、二見ヶ浦の場で観れました。
三重県観光名所案内みたい。
奴の林平というのがおいしい役どころ。前半の主役です。
しっかし、みんなマヌケだらけで・・・大事なもんとられちゃうよな、そりゃ。
そして油屋での貢さん、ビジュアル的にはぴったり
おへちゃのお鹿ちゃんがチャーミングだった・・・
最期にみんなをメッタ斬りして料理人喜助の「下坂の切れ味~」ってあっぱれな感じでしめる爽やかさがいつもおかしい
吉野山は忠信・静御前・逸見藤太と三音羽屋~
菊ちゃんの静ちゃん、貫禄すら感じます。
若手の中だと姐さん的な感じに見えるのよね~
亀三郎くんの逸見藤太がなんだか折り目正しく見えました。 幕間はやっぱり2階のお蕎麦~
花形歌舞伎
平成20年11月1日(土)~25日(火)
新橋演舞場
母上さまとの銀座ランチのラインナップにある寛文五年堂に久々に行って見ました~ うどん屋さんだけど生牡蠣もあるの
お昼のセットはお刺身、天ぷらも
天ぷらうどんはボリューミィ
大好き稲庭うどん
今月の歌舞伎座は三代目中村時蔵五十回忌追善公演。
夜の部を観劇です。
菅原伝授手習鑑 寺子屋
松王丸:片岡 仁左衛門
武部源蔵:中村 梅玉
春藤玄蕃:市川 段四郎
涎くり与太郎:中村 松江
小太郎:中村 玉太郎
菅秀才:片岡 千之助
園生の前:片岡 孝太郎
戸浪:中村 魁春
千代:坂田 藤十郎
涎くりが松江さん~~
二枚目のときとのギャップが~~
梅玉さんのインテリジェンスあふれる源蔵とシャープな松王丸の仁左さまに脳内の画像認識の部分だけすごくはたらいてたわん
船弁慶
静御前/平知盛の霊:尾上 菊五郎
武蔵坊弁慶:市川 左團次
舟子岩作:中村 東蔵
舟子浪蔵:中村 歌六
舟子梶六:市川 團蔵
亀井六郎:中村 松江
片岡八郎:中村 種太郎
伊勢三郎:中村 萬太郎
駿河次郎:尾上右近
源義経:中村 富十郎
舟長三保太夫:中村 芝翫
豪華な配役ですな~
菊パパの船弁慶観るのは富十郎さんが前回ご病気で休演されて代役んとき以来。
その富十郎さんが義経で舟長が芝翫さん。すごすぎる
そして種太郎くん、萬太郎くん、ケンスケくんと超若手
しかし美しいな、みんな。
華々しい一幕でした。
八重桐廓噺 嫗山姥
八重桐:中村 時蔵
腰元お歌:中村 歌昇
白菊:片岡 孝太郎
沢瀉姫:中村 梅枝
太田十郎:中村 錦之助
煙草屋源七実は坂田蔵人時行:中村 梅玉
トリは三代目中村時蔵五十回忌追善狂言の嫗山姥。
女形の超大曲。
セリフも所作も盛りだくさんでかわいくて強い女を表現して最後は怪物に変身、相手をバッタバッタと倒していく、実は坂田金時のおかあさん。。。というカリスマ性もある八重桐を当代時蔵さんがさすがの芝居
歌昇さんが、どっかにいそうなかわいいおばちゃんだった
錦之助さんの細面に悪役隈取がデビルマンに見えてならぬ。
終演後は近くのスペインレストランガウディの舌で軽く一杯 オリーブとシーフードマリネはお通しで出てきます
ツブ貝の香草ガーリックバター焼き。
真鯛のカルパッチョ
ニョッキとキノコのブルーチーズグラタン
食べて、観て、食べて、が全部上等でした、今日。
吉例顔見世大歌舞伎
平成20年11月1日(土)~25日(火)
歌舞伎座
六本木から銀座に移動して母上さまと天○で待ち合わせ。
旬の牡蠣と天ぷら、食べたかったの~ 手のひらよかおっきぃ牡蠣さま
魚河岸丼
穴子、カレー粉が薬味として添えてあります
栗・・・旬だね~
〆は小柱のかきあげで天茶
食後ふらふらとホコ天散歩。
話題のH&Mに行ってみたらえらい長蛇の列で入れませんでした。
ぶらぶら歩いてるうち、もう歌舞伎の夜の部の時間となったので歌舞伎座へ向かいました。
一、本朝廿四孝
十種香
八重垣姫:坂東 玉三郎
武田勝頼:尾上 菊之助
白須賀六郎:尾上 松緑
原小文治:河原崎 権十郎
長尾謙信:市川 團蔵
腰元濡衣:中村 福助
狐火
八重垣姫:坂東 玉三郎
人形遣い:尾上 右近
二、雪暮夜入谷畦道 直侍
片岡直次郎:尾上 菊五郎
三千歳:尾上 菊之助
寮番喜兵衛:市村 家橘
暗闇の丑松:市川 團蔵
丈賀:澤村 田之助
三、英執着獅子
傾城後に獅子の精:中村 福助
十種香は勝頼さまの貴公子ぶりで物語に説得力が出る芝居だと思います。
ん~プリンス~
NINAGAWA十二夜の主膳之助は身分を隠しているという役で身分偽るこの勝頼のレッド&バイオレットの扮装をあてていたのでのでおなじみな感じですが菊ちゃん勝頼は初役です。
若い武者らしい爽やかに通る声でとっても適役だわん。
おねえさんに見えなくもないが玉さまの八重垣姫は世間知らずの可愛いお姫さまでしたが、やはり幕がかわって奥庭の狐火では狐がのりうつって尋常ならざる情念を見せるとこのほうが迫力あって
狐火で捕手で出てきた音一郎くんのむきみが似合っててでかっこよいわ~
二幕目は直侍。
菊パパがステキすぎる。
ぶらぶら病になっちゃいそうよ~
傘のひらき方からてぬぐいのかぶり方、そば屋の戸の閉め方までみーんなカッコえぇ~
えーんえーん泣き虫三千歳の菊ちゃんも可愛くてステキなご両人でした。
キリは英執着獅子。
前ジテが傾城姿、後ジデは毛振りとハードなお役ですが風格たっぷりで優雅で華やかに〆で良かったです。
芸術祭十月大歌舞伎
平成20年10月2日(木)~10月26日(日)
歌舞伎座
のち
新橋演舞場、夜の部観劇です。
加賀見山旧錦絵
中老尾上:中村 時蔵
召使お初:市川 亀治郎
庵崎求女:尾上 松也
奴伊達平:坂東 巳之助
牛島主税:中村 萬太郎
息女大姫:中村 梅枝
剣沢弾正:市川 團蔵
局岩藤:市川 海老蔵
色彩間苅豆―かさね―
かさね:市川 亀治郎
与右衛門:市川 海老蔵
―加賀見山旧錦絵―
海老さまの岩藤~
さぞやごっついネエちゃんだろうと予測してましたが、襖がさっと開いて登場したお局さまは・・・キレイ
鋭い感じのクールビューチーな岩藤でした。
セリフしゃべるとね~声ひっくりがえったり、突然ドスをきかせた男声で笑いは絶えなかったけどね~
時蔵さんの尾上がほんとに”正義”派なので「尾上~死んじゃだめーーっ」て気にさせて、お初が仇討ったときすっきりした~
―かさね―
前まであさはかな男のもがきだけみたいな感じだったけど、色悪のすごみが出ててすごーく良かった
かさねの怨念が強すぎてかわいそくない。とにかくきょわかった
花道を逃げていく与右衛門をかさねが上手奥の橋の上から、霊力で自分の方へ引き寄せる連理引きは糸がみえるようで襟ぐり引っ張られてる感じが上手
二人のすさまじさが迫力の舞台でした。
演舞場の楽しみの一つ、2階の食堂で幕間に食べるお蕎麦 おいしーよ
新秋九月大歌舞伎
平成20年9月1日(月)~25日(木)
新橋演舞場
八月納涼歌舞伎、三部を母上さまと観劇ぃ。
一幕目 新歌舞伎十八番の内 紅葉狩
更科姫実は戸隠山の鬼女:中村 勘太郎
山神:坂東 巳之助
従者右源太:市川 高麗蔵
同 左源太:片岡 亀蔵
侍女野菊:中村 鶴松
腰元岩橋:片岡 市蔵
局田毎:市村 家橘
余吾将軍平維茂:中村 橋之助
二幕目 野田版 愛陀姫
濃姫:中村 勘三郎
愛陀姫:中村 七之助
木村駄目助左衛門:中村 橋之助
鈴木主水之助:中村 勘太郎
高橋:尾上 松也
多々木斬蔵:片岡 亀蔵
斎藤道三:坂東 彌十郎
祈祷師荏原:中村 扇雀
同 細毛:中村 福助
織田信秀:坂東 三津五郎
--紅葉狩--
ゴツ顔の勘太郎くんなのに、綺麗なお姫さまに変身でR
しかし、ちょい声がかすれてる~ 夏風邪ですかね。
でも姫の踊りの中で徐々に鬼の本性を見せるとこなんかすごいウマい
踊りもきっちりしてるし扇の技もウマい
1回落としちゃったけど、その処理もスマートでよござんした。
鬼変身後も顔が長いので茶の隈取がいいバランスです。
鶴松くん大役ですね~女の子役で見るの始めてだわ。
そして芝のぶちゃんの黄色のお着物がバツグンに似合っててきれいでした。
山神・巳之助くん、まだ見習い中の神様ってなレベルだった・・・
真夏のさなかに紅葉狩~?なぜに~?と思ってたけど八月納涼だからできる若手の挑戦の場としての演目としてはいい選択だったね。
--愛陀姫--
野田さんを迎えて、オペラをモチーフにしても壮大にならなかった
今月の出しもんが7つもあるうちの一つだったら、このくらいなのかな・・・というライト感。
野田さんが天才だーとはやはり感じるとこは随所にあるけど、これは歌舞伎座でやんなくてもいいんじゃね
じゃばら&リバーシブルの場面転換用屏風や屋敷が前後や回転などで展開をスピーディーにしているし、言葉遊びもふんだん。
充分かぶいてはいましたが。
エジプトvsエチオピア→美濃vs尾張
アイーダ→愛陀姫
アムネリス→濃姫
ラダメス→木村駄目助座衛門(きむらだめすけざえもん)
と替えてインチキ祈祷師を荏原と細毛・・・(エハラとホソキ)とネーミングやパクリかげんがおもしろい。
オペラアイーダは歌舞伎では皮肉な喜劇になりました。
中村屋でやるから笑いになるのかな
だって勘三郎さんの顔が灰色なんだもん。
恋やつれを表すのに灰色・・・まわりも突っ込みまくりな顔色の姫って・・・
唯一、重厚で歴史感があったのが三津五郎さん。
でもなー野田さんの芝居でいつも一番おもろいのが三津五郎さんだから今回は残念~
あと、もうちょっと音楽に凝ってほしかった。
すりゃ、オケが入るのは無理だからって伴奏がテープか・・・がっくし
歌舞伎座でトランペットの音きくと耳障りに聴こえる
鳴り物さんが洋楽演奏すると物議をかもすけど冒険してもいいと思うし。
ツケが本来の擬音の使われ方ではなくて要のセリフやふりむくときにシャキーンと鳴るのが劇団☆新感線みたい。
七之助くんと橋之助さんのラブシーンがエロいよーー
この二人がラブすぎて濃姫なんてちょっとも見てくんないじゃん、かわいそーっ
母上さまがパエリア、パエリアって連呼するから歌舞伎座近くのスペイン料理ガウディの舌へ行きました。
お通しにオリーブとシーフードマリネ
白身魚のカルパッチョ
つぶ貝のガーリックバター煮
待望のパエリア
美味しかったよ~ん
八月納涼大歌舞伎
平成20年8月9日(土)~27日(水)
歌舞伎座
今月の歌舞伎座の昼の部は義経千本桜のうち佐藤忠信実は源九郎狐が主役の3幕が上演です。
鳥居前
佐藤忠信実は源九郎狐:市川 海老蔵
源義経:市川 段治郎
静御前:市川 春猿
早見藤太:片岡 市蔵
武蔵坊弁慶:河原崎 権十郎
歌舞伎の中でもへんてこヘアースタイルNo.1の鳥居前の忠信。
こんな奇妙キテレツなカッコも荒事の成田屋は着こなしちゃうのねー。
しかし、見得のたんびにくわつくわっ唸るのと血管切れそうだじょ。
市蔵さんの藤太がお笑い役なのに舞台をひきしめてる感じの存在になってました。
吉野山
佐藤忠信実は源九郎狐:市川 海老蔵
静御前:坂東 玉三郎
幕があいた瞬間「おぉ~」と声があがった綺麗な舞台。
下手に大きな川があり、八角形の筒のようなものにキラキラする線が描かれてて、くるくる廻ってる。
春の川の流れをうまく表現できてる装置です。
踊りがはじまると、それは止まって玉さま、海老さまの美しい二人に集中できるようにもなってました。
これは花道は使わず、静御前の登場は板付きだし、藤太も出てこないので花道からの笠フリスビーもなく舞台にてポーズで幕でした。
川連法眼館
佐藤忠信/源九郎狐:市川 海老蔵
源義経:市川 門之助
川連法眼:市川 寿猿
妻飛鳥:中村 吉弥
駿河次郎:坂東 薪車
亀井六郎:市川 猿弥
静御前:坂東 玉三郎
一昨年の演舞場→昨年の御園座→そして今年とうとう歌舞伎座で海老さまは四の切りをお勤めです。
初役から二度目のときに大きく前進してたので、今回もどんだけの躍進があるかと思っていたのですが。。。
なんか元に戻った?
アクロバティックな動きがステキに出来ても、やはりセリフが狐言葉を含め難しい&多いのでセリフ回しができてないと物語を伝えきれないので残念~
宙乗りは鼓を手にして嬉しそうな気持ちが全開で楽しい気分で幕となりましたが・・・
んー、若者の勉強会みたいだった。
二階の吹き抜けの画廊で発見
こりはイタグレじゃないっすかー
しかもしゅりにちょっかい出してるつるちーにそっくり
七月大歌舞伎
平成20年7月7日(月)~31日(木)
歌舞伎座
東劇で上映中のシネマ歌舞伎ふるあめりかに袖はぬらさじ、母上さまと観賞。
芸者お園:坂東 玉三郎
通辞藤吉:中村 獅童
遊女亀遊:中村 七之助
唐人口マリア:中村 福助
イルウス:坂東 彌十郎
浪人客梅沢:河原崎 権十郎
浪人客佐藤:市川 海老蔵
浪人客堂前:市川 右近
大種屋:片岡 市蔵
幇間和中:市川 猿弥
唐人口チェリー:上村 吉弥
唐人口メリー:市川 笑也
唐人口バタフライ:尾上 松也
唐人口ピーチ:坂東 新悟
芸者 奴:市川 笑三郎
芸者 太郎:市川 春猿
帳場定吉:市川 寿猿
旦那三河屋:市川 男女蔵
旦那駿河屋:片岡 亀蔵
旦那伊東屋:大谷 友右衛門
思誠塾多賀谷:段治郎
思誠塾飯塚:中村 勘太郎
思誠塾松本:門之助
思誠塾小山:中村 橋之助
思誠塾岡田:坂東 三津五郎
岩亀楼主人:中村 勘三郎
昨年の12月に歌舞伎座で上演されたふるあめりかに袖はぬらさじを高画質で撮影してシネマ歌舞伎で再び
舞台を映像にすると立体感や臨場感が無くなるから割引感を感じるけど、そんなの全然ないってくらい舞台の雰囲気とまるでスタジオ撮りみたいな緻密さと両方あって新鮮に観れました。
しかし、映像だと七之助くん・・・男っぽく見えるし、福助さんの作りすぎがキショい~と、ヤバいとこもありんすが。
なんといっても玉さまの素晴らしさよのぉ。
気風がよくて女の弱さもあってまわりに流されつつカリスマ的芸者。
またまた大笑いしつつ胸にずしーんときました。
東劇はロビーにマッサージチェアがあるのがいい
開演前の20分、モミモミしてコリほぐししたの。
ふるあめりかに袖はぬらさじ
5月31日(土)~6月27日(金)
東劇(東銀座)
朝、ホテルのTVをスイッチオンしたら「これから東北地方に大規模な地震があります」と緊急地震速報が流れました。
初めて見たので避難訓練かと思ったら数分後に地震が発生してびっくり。
盛岡が実家のYuTちゃんやHaKちゃん、そして今日盛岡にレッスンに向かう先生にメールしたけど様子知れず・・・
遠く離れた九州、博多ではまったく揺れはありませんでした。
テレビでニュース見たいけど10:00チェックアウトなので何もわからないままホテルをあとにしました。
今日は博多座で昼の部観て、17:00の飛行機で帰京というスケジュールです。
一幕目 寿曽我対面
曽我五郎時致:尾上 松緑
曽我十郎祐成:尾上 菊之助
鬼王新左衛門:中村 玉太郎改め中村 松江
大磯の虎:尾上 松也
化粧坂少将:中村 梅枝
八幡三郎:坂東 亀三郎
近江小藤太:市川 男女蔵
小林朝比奈:中村 翫雀
工藤左衛門祐経:中村 梅玉
二幕目 京鹿子娘道成寺
白拍子花子:坂田 藤十郎
所化:中村 翫雀
同:中村 亀鶴
同:中村 玉太郎改め中村 松江
同:坂東 亀三郎
同:尾上 松也
同:中村 萬太郎
三幕目 髪結新三
髪結新三:尾上 菊五郎
白子屋手代忠七:中村 時蔵
弥太五郎源七:市川 團蔵
下剃勝奴:尾上 松緑
白子屋娘お熊:尾上 菊之助
加賀屋藤兵衛:河原崎 権十郎
家主女房おかく:市川 右之助
車力善八:坂東 秀調
白子屋後家お常:中村 東蔵
家主長兵衛:市川 左團次
―寿曽我対面―
住宅メーカーみたいな家紋が襖いっぱいにあるの、みなさん、気になりませんか?
工藤を梅玉さんっていうのが楽しさを倍増させました
仇役だけど、曽我対面の工藤は座頭級の役者さんがやることになっているので白塗り。
でも目元、口元が黒っぽいのが色悪っぽくて、梅玉さんに合ってるののよね~。ステキにダンディだわ。
そして機知あふれる菊ちゃんの十郎はずーっとまばたきせずに観なきゃなの。
博多座は舞台と客席が激近なので役者さんと目があうとドキがムネムネなのよさ。
すかっかり眼力にやられた~
―京鹿子娘道成寺―
松也くんが袖口から天蓋(たこ)を出そうとして袖口にひっかかって出ないぞって感じで「ん?」と言ったら坊さんみんなで「ん?」「ん?」
舞づくしは亀鶴さんをご指名。
そして花子さん、年齢不詳、おどろくべき若さの舞いでした。
―髪結新三―
一人娘の家に結納の品が運ばれたら「いったい誰の結納?」って聞いちゃう世間知らずのお譲、お熊ちゃん。
そんなおぼこなお熊ちゃんは新三のおうちにさらわれて何されたのが本当なの
なぜ、新三には惚れなかったの?あんなにステキなのに・・・
新三あにぃが小判を親指にのせピーンとはじくが・・・勝ぅ、取りそこないじゃー
六月博多座大歌舞伎
平成20年6月2日(月)~6月2日(木)
博多座
13:25羽田発の飛行機に乗っても余裕で16:40開演の夜の部に間に合う博多座って便利。
海を渡った感覚もないまま、夜の部観劇。
一幕目 菅原伝授手習鑑
舎人桜丸:中村 梅玉
女房八重:中村 時蔵
舎人梅王丸:尾上 松緑
女房春:尾上 菊之助
斎世親王:中村 玉太郎改め中村 松江
苅屋姫:中村 梅枝
三善清行:坂東 秀調
舎人松王丸:中村 翫雀
女房千代:中村 東蔵
白太夫:市川 左團次
ニ幕目 達陀
僧集慶:尾上 菊五郎
堂童子:中村 翫雀
青衣の女人:坂田藤十郎
三幕目 弁天娘女男白浪
弁天小僧菊之助:尾上 菊之助
南郷力丸:尾上 松緑
忠信利平:坂東 亀三郎
赤星十三郎:中村 梅枝
浜松屋倅宗之助:市村 萬太郎
鳶頭清次:河原崎 権十郎
浜松屋幸兵衛:市川 右之助
日本駄右衛門:市川 團蔵
―菅原伝授手習鑑―
どの場面を取ってもおもしろい菅原伝授、ストーリー全体を把握できない見取り狂言でも三つ子の兄弟のキャラで楽しめます。
今回は加茂堤と賀の祝の二幕で桜丸中心の場面。
梅玉さん、翫雀さん、松緑さんの三つ子~そして翫雀さんの妻に東蔵さん~???年齢がぁ~~~~
でも歌舞伎の不思議。みんな役にハマって入り込めます。
菊ちゃん、眉なし(ってかブルー眉)にすると姉さん女房になる。。。
―達陀―
かぶりつき席だったから群舞の迫力よりも火の粉吹雪っをあびて一緒に高揚した感じ。
藤十郎さんの青衣の女人は幻影なのにとても生々しい恋に生きる女だわ。
おなかに響く達陀の曲が好き~
―弁天娘女男白浪―
大御所の弁天小僧を歌舞伎座でやったばっかですぐヤングメンバーズでやるのって・・・なんかのテスト?と思っちゃうけど比較するのを楽しませていただく~。
にゃんたって弁天小僧菊之助、女の子のときの可愛さが女の子以上だから本性バラしちゃってもなんだかカワイさが残ってる感じがすんのー
菊パパはがらっとワルに変わったけど。
前の菊ちゃん弁天・松緑さん南郷のときも目がくぎづけになっちゃったけど、今回もやはり・・・ぎゅぅぅと手握ってるのが
萬太郎くんが宗之助を なんともかわいい若旦那です。
稲瀬川の勢揃いではみんな声のイイ人揃いなので気持ちイイ
お隣席のすわった方、菊ちゃんファンらしく「最前列で幸せ~」なんて言っててかわいい感じの人だったけど、あんまお話できなくて残念。
六月博多座大歌舞伎
平成20年6月2日(月)~6月26日(木)
博多座
花の團菊祭、夜の部は弁天の通しでござるよ
一、 青砥稿花紅彩画 白浪五人男
弁天小僧菊之助:尾上 菊五郎
日本駄右衛門:市川 團十郎
南郷力丸:市川 左團次
赤星十三郎:中村 時蔵
忠信利平:坂東 三津五郎
浜松屋宗之助:市川 海老蔵
木下川八郎:中村 松江
大須賀五郎:市川 男女蔵
千寿姫:中村 梅枝
川越三郎:片岡 市蔵
薩島典蔵:市川 團蔵
伊皿子七郎:大谷 友右衛門
浜松屋幸兵衛:中村 東蔵
柵:澤村 田之助
鳶頭清次:中村 梅玉
青砥左衛門藤綱:中村 富十郎
二、 三升猿曲舞
此下兵吉:尾上 松緑
―序幕 初瀬寺花見の場―
梅枝くんの千寿姫に菊パパの許婚とはずいぶん年の差が~って感じだけど、初対面でさっそく茶屋に入っちゃうのね・・・
や~ん昔の人ってハナシが早い・・・
しかし通し狂言のお約束序幕での華やかな寺社前のシーンは幅びろ歌舞伎座では一層華やか
―神輿ヶ嶽の場―
主要メンバー勢揃いでみんな暗闇では何も見えない鳥目のだんまりです。
―稲瀬川谷間の場―
ここのシーンってなんかもっと赤星十三郎と忠信利平の間柄がラブい感じだと思ってたけどさっぱり感じた。
赤星十三郎のほうが大きいからかな~。。。
―二幕目 雪の下浜松屋の場―
さすがの弁天小僧菊之助
セリフまわしも粋でワルなのに万民を味方にしちゃうような愛嬌は至芸ゆえ。
キセルをかんざしでお掃除するのなんてカッコいい~のぉぉぉぉ
意外な配役、鳶頭を梅玉さんというのところが微妙に萌え~
するどい瞳が胸きゅんなのだ
―蔵前の場―
うひゃひゃ~海老さまがぽわわ~ん。優男やると彦市のばか殿に見えてきちゃうんだなー
そして、偶然にもほどがある2組の生き別れ親子の再会では日本駄右衛門團パパと浜松屋宗之助海老さまのリアル親子の寄り添いが
―稲瀬川勢揃の場―
ここでは浜松屋でこしらえた大胆模様の揃いの着物で名乗り。
こんなアバンギャルドな着物を作っちゃう浜松屋はもっと成功してよいじゃろう。
―大詰 極楽寺屋根立腹の場―
見ごたえ充分の立ち回りに拍手の嵐
屋根がどんどんどんどん垂直になっても立ってる菊パパ。
ものごっつアキレス腱が長いのかしらん。
―山門の場/滑川土橋の場―
絶景かな~とは言わないけど五右衛門ヘアーで團パパが中央におると團菊祭のクライマックス感~
アダルティーな配役で歌舞伎の醍醐味を満喫しました。
最後の幕、松緑さんを中心に立ち回りのある舞踊。
きびきびとした踊りでさわやかに幕~となりました。
團菊祭五月大歌舞伎
平成20年5月2日(金)~26日(月)
歌舞伎座
五月の歌舞伎座は團菊祭
本日は昼の部を観ました。
一幕目 義経千本桜 渡海屋/大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛:市川 海老蔵
源義経:大谷 友右衛門
相模五郎:河原崎 権十郎
亀井六郎:市川 男女蔵
片岡八郎:坂東 亀寿
伊勢三郎:中村 亀鶴
駿河次郎:尾上 松也
入江丹蔵:片岡 市蔵
武蔵坊弁慶:市川 團蔵
典侍の局:中村 魁春
二幕目 六歌仙容彩 喜撰
喜撰法師:坂東 三津五郎
所化:坂東 秀調
同 :中村 松江
同 :坂東 亀寿
同 :尾上 松也
同 :中村 萬太郎
同 :坂東 新悟
同 :坂東 小吉
同 :坂東 巳之助
同 :中村 梅枝
同 :中村 亀鶴
同 :市川 男女蔵
同 :市川 高麗蔵
祗園のお梶:中村 時蔵
三幕目 極付 幡随長兵衛
幡随院長兵衛:市川 團十郎
水野十郎左衛門:尾上 菊五郎
出尻清兵衛:坂東 三津五郎
極楽十三:河原崎 権十郎
雷重五郎:尾上 松緑
神田弥吉:市川 海老蔵
小仏小平:中村 松江
閻魔大助:坂東 亀寿
笠森団六:中村 亀鶴
地蔵三吉:尾上 松也
長兵衛倅長松:中村 玉太郎
坂田公平:片岡 市蔵
柏の前:市川 右之助
渡辺綱九郎:市村 家橘
伊予守頼義:市村 萬次郎
近藤登之助:坂東 彦三郎
唐犬権兵衛:中村 梅玉
長兵衛女房お時:坂田 藤十郎
―義経千本桜 渡海屋/大物浦―
続けざまに大役を務めてる海老さま、今月もでっけぇ~碇知盛。
とってもとって姉さん女房な魁春さんの典侍の局、この大胆な配役が功を奏した感じの重みが出てました。
渡海屋銀平が花道より登場する姿、白装束で船出する姿は相当に美しい。
しかし大物浦では衣裳にたっぷり血のり付いてて赤すぎる・・・
そして舌も真っ赤にしてるけど踊りじゃなくて赤くすんのはちょっとスプラッターすぎる。
セリフ言うたびに血しぶきなのが、うぅ生々しいよーん。
―六歌仙容彩 喜撰―
鼻の下を青くする坊さんの踊りってその役者のファンはどう思うんでしょう?
そんなことを気にしつつ、キレの良さとやわらかみで踊る三津五郎さんにやはり唸ってしまう
イキな祗園のお梶の時蔵とのカップリングも最高。
舞台奥には大きな枝垂桜、華やかな踊りの一幕でした。
―極付 幡随長兵衛―
かっこえぇ~
みーんなかっこえぇ~
人間の大きさ感じる團パパ長兵衛も、今回名題披露の新七さん改め新十郎さんのイキのいい舞台番も、長兵衛んちの血の気の多い若衆たちも、頼れるアニキな梅玉さんの唐犬権兵衛も、悪役、やなやつ菊パパの水野十郎左衛門も、みーんな。
團菊祭五月大歌舞伎
平成20年5月2日(金)~26日(月)
歌舞伎座
時々
成田山開基1070年祭記念の行事で成田屋親子のイベントが本日あります。
13:00から成田山新勝寺の参道をお練り、18:00から大本堂正面特設舞台で口上と連獅子の奉納演舞でござります。
スカイライナーに乗ってやってきました。京成成田駅
着いたのはお練りの始まる10分前。
妙に静まり返ってる駅に「ホントに今日やるの?」とおそるおそるにお練り出発地点へ向かうと参道は人で埋めつくされていました。
まもなく動き始め横断幕を先頭に成田音頭的な踊りをする地元の方と手古舞が続き團十郎丈・海老蔵丈親子が並んで歩を進めてます。
満員電車の中にいるがごとく押し合いへし合い、でもずっと見物できたよ ところどころで花束贈呈
有名店やポイント通過点でくす玉
約1時間で新勝寺へ着きました。 1070年記念でリニューアルされた真新しい総門
一行はここをくぐり、階段上がって大本堂まで行く間、撮影ポイント求めて左裏から先回り。
本堂正面特設舞台で團パパ、海老さま、右之助さん、市蔵さんが並んでご挨拶です。
4:00pmより光輪閣でお食事会、精進料理がふるまわれます。
メインディッシュは大浦ごぼうという巨大ごぼうの煮付け。
どれも甘かった~
携帯カイロも添えてあります。 あえてこれをご用意くださったのか
・・・ダンダン。
時折ざぁっ降ったりして屋外で奉納舞踊はできるだろうか?
と検討されていたけど、雨もあがったので予定通り本堂前の外で決行となりお席へ向かいました。
とてもいい席で見やすかった とてもいい席で見やすかった
團パパ、海老さま二人での口上は成田山と市川團十郎家の縁などたっぷりとお話してくれました。
そして連獅子は團パパ病気回復後初なので本当に喜ばしいです。
たいまつと新勝寺本堂の荘厳さの前で舞う親子の獅子の姿に感動~
前ジテで團パパの踊りのとき、さぁっと小雨が降ってきてすり足がやりずらそうだったけど、すぐやんで後ジテでは迫力の毛ぶりで無事終了。
お土産には米屋の1070年祭記念の羊羹。
外パッケージは新しい総門の絵で、中は境内の絵が巧みにつながっている3本セット。
成田山開基1070年祭記念大開帳記念
市川團十郎丈・海老蔵丈奉祝参拝
平成20年4月26日(土)
成田山新勝寺
三月興行の歌舞伎座、初日夜の部を母上さまと観劇です。
政界の方や著名人が多数観劇されてました。
もちろん扇千景さんはじめ奥様も勢ぞろいでロビー華やか
一幕目 御存 鈴ヶ森
白井権八:中村 芝翫
東海の勘蔵:市川 左團次
飛脚早助:市川 段四郎
北海の熊六:坂東彦三郎
幡随院長兵衛:中村 富十郎
二幕目 坂田藤十郎喜寿記念
京鹿子娘道成寺 道行より押戻しまで
白拍子花子:坂田 藤十郎
所化:中村 翫雀
同 :中村 扇雀
同 :片岡 進之介
同 :片岡 孝太郎
同 :片岡 愛之助
同 :中村 壱太郎
同 :中村 虎之介
同 :上村 吉弥
大館左馬五郎照秀:市川團十郎
三幕目 江戸育お祭佐七
お祭佐七:尾上 菊五郎
芸者小糸:中村時蔵
すだれの芳松:河原崎 権十郎
三吉:中村 錦之助
鳶重太:中村 松江
同柳吉:市川 男女蔵
同長蔵:坂東 亀三郎
同辰吉:坂東 亀寿
同仙太:尾上 松也
同佐助:市村 萬太郎
同勇次:坂東 巳之助
娘お種:中村 梅枝
女髪梳お幸:中村 歌江
箱廻し九介:片岡 亀蔵
おででこ伝次:片岡 市蔵
矢場女お仲:市川 右之助
おてつ:市村 家橘
倉田伴平:市川 團蔵
吉野屋富次郎:市村 萬次郎
世話人太兵衛:澤村 田之助
鳶頭勘右衛門:片岡 仁左衛門
―鈴ヶ森―
芝翫さんと富十郎さん、役からすっごくかけはなれた実年齢でもにじみ出るオーラで帳消しな存在感が素晴らしい。
幡随院長兵衛さんにプロンプが付いてたけど、セリフ入ってると思うけど~
プロンプターさん先走りでガンガン台詞言ってるのが聞こえてじゃまです。
橘三郎さんが活躍のナンセンス立ち回りが楽しいです。
本日の休憩時間は地下食堂「花道」にしてみました。
10食限定のビーフシテューと花かご弁当~
―京鹿子娘道成寺―
花道から 藤十郎さんの登場。
藤色の着物に朱の帯と意表をつく衣裳。
とてもキレイな色あいで藤十郎さんのふっくら花子さんに似合ってます。
白拍子花子が所化に「鐘供養見せて」と頼む問答は関西弁のほうがお願い度が大に聞こえますな。
そして藤十郎さん踊りはとても芝居的。
語っている感じです。
舞づくし、いちばんチビっ子の虎之介くん(扇雀さんの息子さん)が指名されました
暗記力抜群、発声明瞭、度胸満点
○○の舞っ、と言うたびに大人の所化さんが大きくうなずいてるのがほほえましい
虎之介くんは花笠のあとの所化の踊りで壱太郎とペアの踊りも披露、大活躍でした。
―押戻し―
團十郎と藤十郎という名前がお江戸の舞台に一緒に立つのは初めてという話題の演目。
藤十郎さんの喜寿記念の道成寺とあいまって鱗四天が花道で述べる”おめでとう”の十づくし、
ポカリスエッとぉだの、チョコレーとぉだの、コーヒーはブラックで無とぉだの、風邪に葛根とぉとか入れてサービスコーナーです。
さて、大館左馬五郎の登場。
先月松竹座で海老さま押戻しに続き、團パパのを続けて見れるとは、めったにかからないだけに貴重な体験。
さすが威風堂々、お顔もザ・荒事な美しさで感動~
しかし、ハプニング発生その後、蛇の化身となった藤十郎さんの衣装の袴がずるずる落ちてきた。
帯がほどけたのか、もうわけのわかんないことになってます
しかも最後は朱の台に立っての見得なのに、そこでずりおち袴姿のご披露みたいになっちゃって
後見さんたちの慌て方も尋常ではなかった
一生懸命袴をおさえてたけど残念な感じで終わってしまいました・・・
―お祭佐七―
菊パパ佐七は初役~
江戸っ子の役なのにねぇ、びっくりだわ。
イナセな姿はとってもすてき、時にお風呂から帰ってきたとこ、髪結い新三みたいだわ
でも佐七って浅はかすぎて・・・なんだかなー
短気ったって、あんなに短気じゃ江戸の粋ってわけでもないだろ。
様式美を見るだけの芝居とおもいますが・・・
劇中劇、芸者さんたちによる「道行旅路の花聟」は賑やかで楽しいよん
三月大歌舞伎
平成20年3月2日(日)~26日(水)
歌舞伎座