紫蘇の効用

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◆shiso家のわんこをご紹介◆

でかしゃったなう。

2011年09月11日 | 文楽

今日は国立劇場で文楽鑑賞でございます。

一幕目 寿式三番叟

 太夫
  :竹本 住大夫
  千歳:竹本 文字久大夫
  三番叟:竹本 相子大夫
  三番叟:豊竹 芳穂大夫・豊竹 靖大夫・竹本 小住大夫

 三味線
  翁:野澤 錦糸
  千歳:竹澤 宗助
  三番叟:鶴澤 清志郎
  三番叟:鶴澤 寛太郎・鶴澤 清公・野澤 錦吾

 千歳:桐竹 勘十郎
 :吉田 簑助
 三番叟:吉田 幸助
 三番叟:吉田 一輔

二幕目 伽羅先代萩<御殿の段>

 切
  太夫:豊竹 嶋大夫
  三味線:竹澤 團七
 奥
  太夫:竹本 津駒大夫
  三味線:鶴澤 寛治

 乳人政岡:桐竹 紋壽
 千松:吉田 玉勢
 鶴喜代君:吉田 玉翔
 八汐:吉田 簑助
 沖の井:吉田 清五郎
 栄御前:吉田 文雀
 小巻:桐竹 亀次

三幕目 近頃河原の達引<掘川猿廻しの段>

 前
  太夫:竹本 千歳大夫
  三味線:豊澤 富助・豊澤 龍爾(ツレ)
 切
  太夫:竹本 源大夫
  三味線:鶴澤 藤蔵・鶴澤 清馗(ツレ)

 稽古娘おつる:吉田 玉誉
 与次郎の母:桐竹 勘壽
 猿廻し与次郎:桐竹 勘十郎
 娘おしゅん:吉田 簑二郎
 井筒屋伝兵衛:吉田 文司


―寿式三番叟―
ミニチュア能舞台がそそられる~
文楽の踊りを見ると本当にたまげるのがその激しさ。
若者三番叟のあらぶれぶりったら…お人形さんでさえ「ハァハァ」言ってます。

―伽羅先代萩―
まま炊きのシーンがしっかりありました。
こりゃまた茶釜がかわいい。
けど、人形も結構な大きさなので意外とアリな大きさなのかも。
「おなかが空いてもひもじゅうない」毒入りの食事を供される恐れのある主君はちっちゃいながらも我慢の発言。
その主君は歌舞伎では鶴千代君ですがここでは鶴喜代君、と微妙に名前が違います。
うちの鶴千代3は「おなかがいっぱいでもひもじい」と言いますが。

舞台そでには義太夫の語りが字幕表示されてますが、千松が八汐になぶり殺され政岡が涙ながらにわが子の忠義をほめ
「でかしゃった、でかしゃった、でかしゃったのぅ」と連呼するところで字幕に「でかしゃった、でかしゃった、でかしゃったなう」
つぶやき的な…。
もちろん、てふてふ、そうでせう、のような旧かな遣いなのですが、「でかしゃったなう」…イマドキな。(微笑)

―近頃河原の達引―
娘おしゅんの人形遣いは前半・後半で交代で、御贔屓勘弥さんが明日からじゃったー。
むむぅ、残念。でも勘弥さんだったら人形見ないで勘弥さん見つめちゃうから文楽見るにはいくない。からよかった…としよう。
(後ろ向きなあきらめ)
この芝居は前に我當さんで観てますが、今回の与次郎の人形が桐竹 勘十郎さんなんで、なんか骨太な与次郎て感じで、ずいぶん作品の雰囲気が違いました。
おさるがちびっこくて、ちょっとおしゃまな感じが笑えた。

踊りと時代物と世話物を取りそろえた演目で楽しかったです


九月文楽公演
平成23年9月3日(土)~9月19日(月)
国立劇場小劇場


文楽 葛の葉と嫗山姥

2011年02月19日 | 文楽

好きな演目がかかったから、久しぶりに文楽公演観に来ました。

芦屋道満大内鑑
中 
 太夫:竹本 三輪大夫
 三味線:竹澤 団吾
切 
 太夫:豊竹 嶋大夫
 三味線:鶴澤 清友

 安倍童子:吉田 玉誉
 女房葛の葉:吉田 文雀(休演により)→吉田 和生
 木綿買実は荏柄段八:吉田 玉佳
 信田庄司:吉田 玉輝
 庄司の妻:桐竹 勘寿
 安倍保名:吉田 和生(代役により)→吉田 玉女
 葛の葉姫:吉田 簑二郎
 信楽雲蔵:吉田 文哉
 落合藤治:吉田 玉勢

嫗山姥

 太夫:豊竹 芳穂大夫
 三味線:鶴澤 清馗

 太夫:竹本 綱大夫 
 三味線:鶴澤 清二郎/鶴澤 寛太郎(ツレ)

 沢瀉姫:吉田 玉翔
 局藤浪:吉田 簑一郎
 腰元更科:桐竹 紋秀
 腰元歌門:吉田 簑紫郎
 煙草屋源七実は坂田蔵人時行:吉田 玉女
 荻野屋八重桐:桐竹 紋寿(休演により)→桐竹 勘十郎
 太田太郎:吉田 勘市

―葛の葉子別れの段―
命を助けられた狐が押しかけ女房となり子供もできる(その子供はかの有名な陰陽師・安倍清明)という非科学的な中に夫婦、親子の深い絆、情が描かれる物語。
凛とした女房葛の葉がひときわ美しい。
そして安倍童子、母ちゃん恋しさにえーん、えーん涙を誘います。
文雀さんの神業を見れなかったのが残念ですが、寒い毎日。お体大切にされて、また舞台に立ってほしいです。

―蘭菊の乱れ―
最初葛の葉は口元が狐さんのようにとんがっていて、踊っているうちふりむいたら人間の顔、お人形でも面をつけたりするんだー。黒塗りの笠とか小物がきちんとしてるのも見てて楽しい
最後は狐に姿を戻してタッタカター。かわいい。

―嫗山姥 廓噺の段―
立ち役が務めることが多い強い女形の大曲。
やはり男のカシラを遣う方がやるんですね。
八重桐は桐竹 紋寿さんだったのに、昨日から休演で勘十郎さんに
うひょーうれしい
しっかし、こんな大役を急きょ代役できるってすごい。
最後は夫の魂が入りこんで超人になるとこで人形がかわり勘十郎さんもあざやか紅葉の衣装にぶっかえり~。
人形遣いさんがぶっかえるとほんとびっくりしますー。
アクティブ文楽でした。


芦屋道満大内鑑/嫗山姥
2011年2月5日(土)~ 2011年2月21日(月)
国立劇場小劇場


文楽にどっぷり

2007年02月11日 | 文楽

三部構成の公演ですが、そのうちの二部と三部を通しで観ることにしました。

<第二部 14:30~>摂州合邦辻
 万代池の段
 合邦庵室の段

<第三部 18:00~>妹背山婦女庭訓
 道行恋苧環
 鱶七上使の段
 姫戻りの段
 金殿の段
 入鹿誅伐の段


オナゴの清血祭りじゃ~
摂州合邦辻は義理の息子俊徳丸に毒を飲ませライ病にし、そして自らの血を飲ませれば治るというので鳩尾を切り裂き肝入りの血を飲ませて「あら不思議、治っちゃった」

妹背山婦女庭訓は鹿の霊力を持つ蘇我入鹿に悋気(激しい嫉妬心)を持った娘の血をふりかけた笛を吹くと鹿の霊力は抜けふにゃふにゃになって「入鹿、成敗~」

・・・という非科学的なオハナシ。
どちらも激しい女の情念みたいのが表現されるので文楽人形の醍醐味、女形の遣いが堪能できるので両方とも大満足でした
合邦辻の玉手御前は吉田 文雀さんの遣いで本当に繊細で首の動きも美しい~
玉手御前(文雀さん)浅香姫(吉田勘弥さん)の俊徳丸をめぐるバトルが激しかった
それにしても勘弥さんってステキ~

合邦庵室の段では3人交代で義太夫の語り分け(一人で登場人物全員の声と語りをするもの)のラストが竹本 住大夫さん。ものすごかった

妹背山婦女庭訓では大好きキャラ鱶七を桐竹勘十郎さんが遣うので楽しさ倍増。
田舎娘のお三輪が蘇我入鹿の屋敷で官女達になぶりものにされるとこ、あんまりボッコボコにしてるんで人形が壊れはしまいか、心配になったぞい。



2月文楽公演
2007年2月9日(金)~2月25日(日)
国立劇場小劇場


メトロ文楽

2006年09月06日 | 文楽

時々

地下鉄永田町駅構内で文楽人形遣い吉田玉女さんの解説と実演が行われるのでレッスン前に永田町まで足をのばしてみました。

付近の壁にはずら~っと今まで発売された文楽パスネットのポスター。
  
 乗り換え広場の一角に小さな舞台を設置。

吉田玉女さんの解説が始まりました。
文楽人形の首だけ持って顔のパーツの動く仕組みを説明中。

  
女形人形で手足の操作方法を説明中 ↑

そして・・・
『仮名手本忠臣蔵・祇園一力茶屋の段』の平右衛門 出の場をちょこっと実演。
  
平右衛門を遣う人形遣いは平右衛門の着物と同じ柄の袴をはくそうです。
舞台の目隠しが低かったので足の動きも見れてフムフム・・・


ICカード導入により、文楽パスネットは今回が最後の発売だそうです。
大星由良助パスネット購入~。そして『出口のない海』パスネットも
   

このパスネット使ってスタジオのある高田馬場へ移動。
お稽古前の腹ごしらえに高田馬場の改札内にあるだし茶漬け えん でお茶漬けさらさら。
 小海老と貝柱のかき揚だし茶漬け


永田町メトロ文楽公演
2006年9月6日(水)18時30分~
地下鉄永田町駅乗り換え広場


一日中半蔵門

2005年09月10日 | 文楽

文楽公演『芦屋道満大内鑑』、国立小劇場で11:00からの開演です。
人間国宝吉田玉男さんはじめ吉田文吾さん、三味線の竹澤宗助さん、野澤喜左衛門さんも休演とのこと。
どうしたんでしょう。そんなに皆して体調を崩されてるとは

「保名」「葛の葉」は歌舞伎でよく上演されますが通しで観ることがなかったので、阿部保名はんの人生がものごっつう波乱万丈だったことがわかりました。

あらぬ疑いをかけられた保名の恋人、榊の前が目の前で自害し、くるくるぱーになってしまう保名。
その狂う瞬間が人形ワザとは思えぬ表現に感動
「葛の葉子別れの段」は大好きな演目。
保名に助けられた狐が、保名の婚約者葛の葉に化けて奥さんとなり、子までもうけたが、本物の婚約者が現れて狐さんは、愛しい保名と子(のちの阿部清明)と別れて山へ帰っていくというくだりですが、子への情愛がすごくて、泣けます
葛の葉の人形遣いは吉田文雀さんで、首の傾げ方とか、子をさする手が生き物です。

今日は、隣の大劇場で藤良會(とうりょうかい)という藤間流・日本舞踊の発表会があり、菊ちゃんの特別出演があります。
出番の時間を確認しに行ったら8:17pm。
3:00pmすぎに文楽が終わって、母上様とグランドアーク半蔵門へ遅いランチ
 ラム肉のクリーミートマトカレー
 松花堂弁当(これに刺身、先付けがつく)
皇居を前にして緑いっぱいの景色に高い天井でマイナスイオン~な雰囲気

食後、母上様は家路へ、私は再び国立劇場へ。
 たまには正面入り口から入ってみる・・・
藤良會は11:00amからやっていて演目が大曲ばかり。
4:30pm頃入ったら「京鹿子娘道成寺」・・・すごい豪華。まるまる踊ってた
菊ちゃんが出るのは「将門」大宅太郎光圀の役です。
素踊りかな?扮装するのかな?と思ってましたが、会全体が芝居傾向にあり、将門も歌舞伎同様の拵え。
光圀の衣装はかっこいいので、うれぴー
忍者の肌着、黒いネット状のTシャツに金と黒の着物。そして鬘は月代がちょっと伸びててポニーテール。
セリフもいっぱいあってワザも多様にあるので美味しい一幕でした。
相手の滝夜叉さんが小柄なので菊ちゃんが大きく見えて、骨太オトコの光圀でした。(びっくりした)

たまたま文楽観劇の日に菊ちゃんも国立に出ててラッキ~だったけど10:00am~9:00pmまで半蔵門に滞在してたのねん。永っ。

お留守番してたしゅりと遊ぶ・・・
 ハイパー娘しゅり大興奮
ぶれてますから。


文楽『芦屋道満大内鑑』
2005年9月10日(土) ~ 2005年9月25日(日)
国立小劇場



40周年『藤良会』
9月10日(土)11:00~
国立大劇場


四国の旅 -Ⅱ

2005年08月27日 | 文楽

朝食は和食派の私は納豆ご飯で、しめにフルーツ、ヨーグルト、コーヒー、ジュースを摂取するという パターンが多いです。
 まず和食~

ホテルの目の前にある松山城のお堀の中を散策して市電(2駅だけ~)でJR松山駅に向かいました。
内子行きの電車の発車まで時間があるので駅構内にある
ステラおばさんでお茶。

松山から揺られること50分、のどかな町、内子に到着しました。
駅前にお店もなく、人もいない・・・でも内子座文楽の幟旗は出てるので今日は間違いなくここで文楽の公演があるよねー?
 古い町並み保存地区へ向かう
 日差しが強い。暑い、暑い。途中ビール
 栗の名産地なので、栗饅頭
 ランチは下芳賀邸でおそば

開演10分前の1:50に内子座へ入りました。
入り口は路地をまがったとこ。
 とつぜん江戸時代にタイムスリップ

枡席の最前列、一昨年こんぴらの金丸座で歌舞伎を観たときも最前列だったけど舞台が高くてずーっと見上げてる状態でたいへんでしたが、ここ内子座は舞台は低く、客席は傾斜してるのでどの席でも観やすいつくりになってます。
 なんといっても雰囲気最高ー


一幕目「菅原伝授手習鑑」寺入りの段・寺子屋の段
桐竹 勘十郎 さんが武部源蔵だぁ。若々しくてカッコいい源蔵だぁ。
ハプニング発生・・・ここ内子は和蝋燭が特産品なので舞台前に3本、本物の和蝋燭を灯していたのだけど、1本がぼうぼうと燃え出した。内子座の係りの人が手をロウまみれにして片付けたので事なきを得ました。
二幕目「天網島時雨炬燵」紙屋内の段
小春の悲しむ表情に魂があり、むしろ怖く感じるぅ。
三幕目「寿柱立万歳」
これは歌舞伎の「乗合船恵方萬歳」を元に文楽に書き換えたという、文楽→歌舞伎狂言といよくある流れと反対の出し物で、文楽でこんな楽しい舞踊を見せていただけて最後は盛り上がって幕となりました。

そして最後に竹本住大夫さんからのご挨拶があると案内があって幕があくと三味線の鶴澤清治さん・人形遣いの吉田文雀さんも「菅原伝授手習鑑」の千代さんのお人形を持って、千代さんが挨拶って感じ。
住大夫さんもさすがに一幕目の蝋燭ぼうぼうには気になったとお話しされてたわん
さてすべてが終了したあと、めったに来られるもんじゃないと内子座二階にもあがって記念写真撮ったりして最後のお客になって出たところで竹本住大夫さんがいらっしゃるではないですか!
「素晴らしかったです~」とお声がけすると「どちらからいらしゃったんですか?」と聞かれ「東京からですー」「じゃ9月国立も是非よろしく」などと言っていただいて、一緒に写真撮ってもらって母上様は大興奮。

特急宇和海に乗って30分で松山着。
そこから市電で20分で道後温泉着。19:00となりました。
今夜のお泊りはホテル八千代
温泉旅館に泊まるのは久しぶりです。
街の散策は明日にしようということで
お部屋でゆったりと夕食を食べ・・・
露天風呂につかり、足マッサージをしてもらいました。
足裏のツボを押してもらって痛いところが悪いとこ。
私は首、右目のツボがとっても痛くて、なるほど~、それに、すい臓も悪いらしく「飲みすぎですね」と。
母上様は十二指腸のツボが飛び上がるほど痛かったらしく、これはストレスだそうで(えぇぇ?)
ストレスが多い自分の人生を嘆いてました(えぇぇぇぇ?)