紫蘇の効用

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納涼歌舞伎

2008年08月14日 | 歌舞伎

八月納涼歌舞伎、三部を母上さまと観劇ぃ。

一幕目 新歌舞伎十八番の内 紅葉狩
 更科姫実は戸隠山の鬼女:中村 勘太郎
 山神:坂東 巳之助
 従者右源太:市川 高麗蔵
 同 左源太:片岡 亀蔵
 侍女野菊:中村 鶴松
 腰元岩橋:片岡 市蔵
 局田毎:市村 家橘
 余吾将軍平維茂:中村 橋之助

二幕目 野田版 愛陀姫
 濃姫
:中村 勘三郎
 愛陀姫:中村 七之助
 木村駄目助左衛門:中村 橋之助
 鈴木主水之助:中村 勘太郎
 高橋:尾上 松也
 多々木斬蔵:片岡 亀蔵
 斎藤道三:坂東 彌十郎
 祈祷師荏原:中村 扇雀
 同  細毛:中村 福助
 織田信秀:坂東 三津五郎

--紅葉狩--
ゴツ顔の勘太郎くんなのに、綺麗なお姫さまに変身で
しかし、ちょい声がかすれてる~ 夏風邪ですかね。
でも姫の踊りの中で徐々に鬼の本性を見せるとこなんかすごいウマい
踊りもきっちりしてるし扇の技もウマい
1回落としちゃったけど、その処理もスマートでよござんした。
鬼変身後も顔が長いので茶の隈取がいいバランスです。

鶴松くん大役ですね~女の子役で見るの始めてだわ。
そして芝のぶちゃんの黄色のお着物がバツグンに似合っててきれいでした。
山神・巳之助くん、まだ見習い中の神様ってなレベルだった・・・

真夏のさなかに紅葉狩~?なぜに~?と思ってたけど八月納涼だからできる若手の挑戦の場としての演目としてはいい選択だったね。

--愛陀姫--
野田さんを迎えて、オペラをモチーフにしても壮大にならなかった
今月の出しもんが7つもあるうちの一つだったら、このくらいなのかな・・・というライト感。

野田さんが天才だーとはやはり感じるとこは随所にあるけど、これは歌舞伎座でやんなくてもいいんじゃね
じゃばら&リバーシブルの場面転換用屏風や屋敷が前後や回転などで展開をスピーディーにしているし、言葉遊びもふんだん。
充分かぶいてはいましたが。

エジプトvsエチオピア→美濃vs尾張
アイーダ→愛陀姫
アムネリス→濃姫
ラダメス→木村駄目助座衛門(きむらだめすけざえもん)
と替えてインチキ祈祷師を荏原と細毛・・・(エハラとホソキ)とネーミングやパクリかげんがおもしろい。
オペラアイーダは歌舞伎では皮肉な喜劇になりました。
中村屋でやるから笑いになるのかな
だって勘三郎さんの顔が灰色なんだもん。
恋やつれを表すのに灰色・・・まわりも突っ込みまくりな顔色の姫って・・・
唯一、重厚で歴史感があったのが三津五郎さん。
でもなー野田さんの芝居でいつも一番おもろいのが三津五郎さんだから今回は残念~

あと、もうちょっと音楽に凝ってほしかった。
すりゃ、オケが入るのは無理だからって伴奏がテープか・・・がっくし
歌舞伎座でトランペットの音きくと耳障りに聴こえる
鳴り物さんが洋楽演奏すると物議をかもすけど冒険してもいいと思うし。

ツケが本来の擬音の使われ方ではなくて要のセリフやふりむくときにシャキーンと鳴るのが劇団☆新感線みたい。
七之助くんと橋之助さんのラブシーンがエロいよーー
この二人がラブすぎて濃姫なんてちょっとも見てくんないじゃん、かわいそーっ


母上さまがパエリア、パエリアって連呼するから歌舞伎座近くのスペイン料理ガウディの舌へ行きました。 
 お通しにオリーブとシーフードマリネ
 白身魚のカルパッチョ
 つぶ貝のガーリックバター煮
 待望のパエリア
美味しかったよ~ん


八月納涼大歌舞伎
平成20年8月9日(土)~27日(水)
歌舞伎座



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