シアターコクーンでの『マクベス』、堤さんファン同士AkOちゃんと観劇です。
マクベス:堤 真一
マクベス夫人:常盤 貴子
マクダフ:白井 晃
マルカム:小松 和重
バンクォー:風間 杜夫
ダンカン:中嶋 しゅう
魔女:江口 のりこ
魔女:平田 敦子
魔女:三田 和代
1階I列のお席、ここは真ん中通路をはさんだ一番前で、よく俳優さんや関係者の方が座ってるとこだから、どなたかとお隣かも・・・
と思って劇場に行ったら、XA列からH列までのところに舞台が組まれて、普段の舞台のとこは客席となり、舞台をぐるっと観客が囲む形になっていました。
舞台のすぐそばに簡易イスのお席もありますが、固定椅子の席として最前。
しかも高さが舞台と一緒の超良席です。
舞台は八角形ですのこのようなステージの下にも回廊があり、そこを役者さんたちが彷徨ったりするのですが、これは2~3列目くらいまでしか見えないような位置です。
席の横にビニール傘が置いてある・・・
ヤナ予感。
舞台で本水使うときは前の3列くらいまでビニールシートを配られるけど、段の上になってる客席に傘とは?
全体的に雨降っちゃうワケ?
開演に先立ち、市川しんぺーさんと福田転球さんがこの傘の説明をしてくれます。
傘はある席と、無い席がある自分の右側にある人は芝居途中、指示に従ってさすようにと。
幸い(?)右側に傘があったので、いうとおりにさしました。
これは2部の後半、客席がバーナムの森となり傘をゆらすと「森がうごいてる」となる演出です。
そう、このビニール傘は緑色だったので、みんながさして森に見立てたのでした。
客席参加型演出はほかにもあって「役者が語りかけたら、広い心で対応してくださいねー」との前説があったのですが、舞台脇のお客様は何人か語りかけられたり、質問されたり、羽交い絞めにされたり・・・
また、マクベスが殺されると堤さんそっくりの巨大マクベスの首が客席の頭上をころがります。
髪の毛にタッチ、トスしました
シェークスピアの4大悲劇は暗くて苦手だし、長塚さんの演出はいつも血が~とか内臓びろーんとか手足首もげら~みたいなスプラッターな感じだから、どよよーんと重いかと思ってたけど、シリアスなとこも参加することで遠く傍観するのではなくその場の証言者にでもなったような気になります。
三田和代さんたち3人の魔女はヒゲメイクをほどこし、正体怪しげな雰囲気で、最初は客席のあちこちに座っていて前説に「さっさと始めろー」とかヤジをとばしたり、また席についたりという特異な存在にしてるし、またみんなの衣装も変に現代風だったり、時代めいていたり、剣はこうもり傘(ここでも傘)だし、膨大なセリフはシェークスピアのそのままですが、長塚オリジナルな作品になってました。
鬼女・悪妻のマクベス夫人に常盤貴子というキャスティングは舞台では弱い感じ。
マクベス堤さんの振り回され具合は悲劇の皮肉と滑稽が体現されてさすが!
しかし、このふたりのラブシーン、ぶっっちゅーと長いキスするんですが、演出はだんなさん。
どうなの?・・・とここだけ物語から離れて気にしてしまった。
王子マルカムの衣装がトレンチコート姿に片手に剣にみたてた傘。会社の係長みたいだった・・・
バンクォー風間杜夫さんの存在感が凄い!
しかしシェークスピアの形容詞と比喩表現とセリフ量が膨大で長丁場な芝居。。。終わってぐったりでした。
これで今年、芝居おさめ。
マクベス
2013年12月8日(日)~12月29日(日)
Bunkamura シアターコクーン
サダヲ大好きなAkOちゃんとあたくし。
今回も頑張ってチケット取って、シアターコクーンでの大人計画『ふくすけ』観にきました。
エスダヒデイチ:古田新太
エスダマス:大竹しのぶ
フタバ:多部未華子
タムラタモツ:皆川猿時
コオロギ:オクイシュージ
サカエ:平岩紙
コズマ三姉妹:小松和重、江本純子、宍戸美和公
フクスケ:阿部サダヲ
ミスミミツヒコ:松尾スズキ
また毒々しいものを観せてくれました・・・
口に出してはばかられるものを特に全面に押し出したテーマとシチュエーション。
クズな男たちと、些細なきっかけで闇商売でグイグイ成功しちゃう強い女たちがお互いゆがんだ愛憎にもまれて、やるせなさ満載です。
最期は毒と爆破の大量殺人と、退廃的。
最初は精神不安定な告訴魔のエスダマスが言いがかり的な理由で訴えて裁判しているシーンから。
ここでは大竹しのぶさんの勢いや今ふうの小ネタが入っていいテンポ。
ここでの場面転換がちょっとドリフのコントの終わりみたいなダタバタした転換。
なにげに奈落に頭から落っこちるネタとかやってて、これって染ちゃんの事件を受けて?時事ネタ?と思ってしまいました。
サダヲは落花生みたいに頭の大きい奇形児で、最初はノータリンなふりをしているけど、差別されている不条理をを心にひめて見世物小屋では「あんたたちと俺は何が違うか?俺には脳みその入る余地がある、あんたたちにはない!」と爆発しちゃう、コワキャラです。
もう一人の不自由な身のサカエは盲目で、クズ男のコオロギに献身的につくしていながら、まきこまれながらも宗教団体の教祖様となってしまうという、奇異な役どころ。
そしてエスダマスは純粋さとあばずれと、破天荒がおりまざって、狂気を感じる女だし、全体的にみんな何かに翻弄されながら強いです。
その中で、役としてはホテトルなんだけど、多部未華子ちゃん演じるフタバは清らかというかかわいい。
声もすごく通るし、若さはあってもブレがない感じで、これは逸材だと思いました。
ぜひ、ガンガン舞台に出て欲しい女優さんです。
なかなか思い芝居ですが、役者が豪華&達者なので、ちょいとしたネタは逆に妙に印象に残っちゃって・・・
スムリクラブの真栄田のマネや桃井かおりのマネとか「それ?」ってなものを持ってくるとこに笑える。
コクーンといえば客席使いだけど、松尾さんと大竹しのぶさんが客席に乞食のなりでお金をせびるとこで、真ん中通路付近で「ここら辺は招待の方だから1000円」 とか言ってた。
有名人を目撃するその席のあたりは、招待なのか・・・。
前のほうに進んで来たら「ここは、チケット取るので精一杯だから…、皆様ご苦労様です」 だって。
そりゃ、もうチケ取りはたいへんですからねー。
アングラを商業演劇スペースで観劇する違和感も楽しみながらの舞台でした。
終わってからは毎度おなじみ、いくどんで焼肉。
カルビ、マルチョウは当たり前~
レバテキというのを頼んだら、さっと湯引きしたレバー。
ほぼレバ刺しぃ
ここで限りなくレバ刺しに近いものが食べれるんだぁ
シアターコクーン・オンレパートリー+大人計画『ふくすけ』
2012年8月1日(木)~9月2日(日)
Bunkamuraシアターコクーン
劇団☆新感線の舞台だお。
藤原くんが出るお。
で、AkSさんと観劇だお。
キョウゴクの息子・ラギ:藤原 竜也
シレン:永作 博美
王宮の侍所・キョウゴク:古田 新太
北の王・ギセン:三宅 弘城
執権モロナオ:粟根 まこと
南の国の独裁者・ゴダイ:高橋 克実
ゴダイの妻・モンレイ:高田 聖子
南の国の幹部・シンデン:北村 有起哉
武闘派・ダイナン:橋本 じゅん
キョウゴクの娘・ミサギ:石橋 杏奈
ショウニン:右近 健一
ヒトイヌオ:河野 まさと
ギチョク:逆木 圭一郎
トウコ:村木 よし子
アカマ:インディ 高橋
ヨリコ:山本 カナコ
コシカケ:礒野 慎吾
モロヤス:吉田 メタル
マシキ:中谷 さとみ
セモタレ:保坂 エマ
ヤマナ:村木 仁
トキ:川原 正嗣
後醍醐天皇と足利尊氏が覇権を争う南北朝の時代を描いた「太平記」の世界を基にして、新感線風なキャスト。
役名から史実と当てはめてみると、
【南の国】
ゴダイ大師(南の国の独裁者)は後醍醐天皇
シンデン(南の国の幹部)は新田義貞
シレン(ゴダイの寵愛をうけながらゴダイを暗殺した)は後醍醐の寵姫・阿野廉子
ダイナン(南の国の将軍)は大楠公と呼ばれた楠木正成
【北の国】
キョウゴク(北の国の侍所)は京極道誉(佐々木道誉)
ラギ(キョウゴクの息子)は義良親王(後の後村上天皇)
モロナオ(北の国の権力者)は高師直
ギセン(北の国の国王)は足利義詮(足利尊氏の子、二代将軍)
となるワケか。
藤原くん、新感線出たことなかったっけ?
と思うくらい、藤原君の出演がしっくりきます。
劇団も藤原君も現代の日本演劇界牽引者。初タッグかー。
最近、叫ぶ演技の藤原君にワンパターンを感じてたけど、今回はマイク通してだったから力んでなくて、いかったー。
バッチリメイクも良い~。
新感線メイクは古田さんでもカッコ良くなるし、舞台はこんくらいメイクして欲しいよねー。
いつもばかにされおじさん的なキャラをやることが多い高橋 克実さんも、横暴な王っぷりがでっかくて、カッコ良かった。
ハスキーボイスだけど滑舌もいいし、カリスマ性出てました。
キョウゴクラヴの橋本 じゅんさん、邪魔にならない程度のウザさが
人間犬ヒトイヌオもいいエッセンスになってた。
肩のはらない、スピード感満載、ちょいお笑いのいのうえ歌舞伎を堪能しました~
終演後は劇場から徒歩10分、ヒカリエに行ってお食事しましょ、ということで行ったのですが、相変わらず混んでて、もう、入れるとこ、感じで選ぶしかない・・・
セントセンソアッカは列をなしてはいなかったから、聞いてみると、コースのみ。
それでOKです、入れてください。
前菜とメインをいくつかのメニューから選ぶタイプ。
アミューズは生野菜いろいろ
自家製十勝牛のローストビーフ
フェデリーニ冷製パスタ
デザートはチョコとコーヒーのアレンジメト
ビールとワインと美味しくいただけましたよ
劇団☆新感線『シレンとラギ』
2012年5月24日(木)~7月2日(月)
青山劇場
大人計画『ウェルカム・ニッポン』@本多劇場、AkOちゃんと一緒に観劇です。
早乙女太一郎/ゲリラ1:阿部 サダヲ
早乙女トメ:田村 たがめ
エイドリアン・コーエン:アナンダ・ジェイコブズ
蒲生昭三:宮藤 官九郎
弁慶/ゲッベルス:荒川 良々
黒田五郎/酋長:松尾 スズキ
黒田アカネ:池津 祥子
黒田文治/ゲリラ2:宮崎 吐夢
バルさん/弘樹/男/ヒトラー:村杉 蝉之介
ミヤコ/エヴァ:伊勢 志摩
朝丸/モノノベ:近藤 公園
白石恵:平岩 紙
詠美:菅井 菜穂
運慶:皆川 猿時
ビンチャック・シェットワージャック・コーンチャーワン・ワーガイローン:顔田 顔彦
生徒・会田/親衛隊員:井上 尚
生徒・大麻:矢本 悠馬
生徒・草間:青山 祥子
梅図幸子:宍戸 美和公
サダヲの役が早乙女太一郎て。
松尾さんの琴線ふれポイントなんだろうな。
序盤の、みんなが横一列で「こんにちは!」って歌って今から楽しい時間が始まるぞーっていうお祭り気分なオープニング。
なぜかサダヲは金八先生を完全トレース。
明るくはじまったけど、題材というかシチュエーションがダーク。
ストーリーや随所々々のシーンがきわどい・・・つかキワモノ。
当公演、ヤング券なる22才以下割引のチケットが発売されてますが、大人じゃないと判らない、受け止められないというシーンもいっぱいあります。。。
アメリカの9.11の事件によって出会った歌手志望のアメリカ人エイドリアンと日本人牛頭さん。
エイドリアンは牛頭さんを慕って日本に来たが3.11の大震災で混乱していて会えないし、とんでもない目に会う連続。
舞台は東京のはずれ「わだち区」とある区域を連想させるとこで、エイドリアンさん、気の毒に日本のダークサイドに何度も遭遇なわけです。
物語は過去の大戦とも微妙にリンクしていて、振り返ってみれば……けらけらと笑っていたわりに、たいぶ、重たかったのでした。
というか結末も。。。シュールの極み。。。
でも、エイドリアンさん、大人計画のなんともいえない間にもうまく入り込んですごい逸材ですなー。
紙ちゃんも毒が盛られたような演技・・・ちょっと怖かったっす。
一番ウケたのは演劇部員に指導した玄人受けする演劇の練習シーン。
どっから持ってきたの?あの劇。
あるある的な劇だよー 笑った、というか感心した
宍戸美和公さんの楳図かずおトレスや池津祥子さんの北のアナウンサートレス・・・こなれすぎてる
本多劇場の裏手にA5ランク黒毛和牛のお店というキャッチの焼肉屋さんYAZAWAがあったので、ここで1杯
カルビとマルチョウ、さくさくっとな。
シアタークリエでやっているお芝居『幻蝶』、SaMさん、YuTちゃんと観劇です。
チョウ屋・戸塚保:内野 聖陽
チョウ屋・内海真一:田中 圭
不動産会社のOL・安藤:七瀬 なつみ
旅回りのストリッパー・ユカ:中別府 葵
昆虫ブローカー・吉永:大谷 亮介
田舎町のボランティア・村木:細見 大輔
緞帳が蝶の標本となっていてライティングで蝶を映し出す。ときに羽ばたいて飛んでいくことも。
幕が開くと、舞台が逆八百屋(舞台奥が低い)になっていて背景に山々が奥深く描かれています。
いきなりうっちーがフランス語で詩のようなものを語る。
む、かなりインテリな芝居か?と身構えたけど、ふざけたおっさんがお尻出したり、ストリップいって夢中になっちゃったりと、なんか大丈夫~?どんだけ~?ってなオカシナ展開でした。
フランス語は最初だけ。芝居は日本語でしたよー。
チョウを追うチョウ屋が尊敬するのはファーブル昆虫記のファーブル博士。その言葉を朗読していたのでした。
内気でコミュニケーション苦手な内海と正反対ポジティブシンキン!自分のペース貫きとおす人たらし戸塚の2人が唯一の共通項は幻の蝶シロギフチョウを見つけること。
大のおとなが虫とり網もって蝶を探す日々・・・
2人のあらゆるギャップと交流がちぐはぐながら徐々に深まっていく過程がおもしろく進行していきます。
この舞台の良さはキャスティングの妙です。
豪胆でイケイケオヤジの戸塚役は暑苦しい演技で評判のうっちーにはぴったり。
ストリップ劇場でキレのいいポールダンスも見せてくれました。
そして、以前、マイケルジャクソンが死んだ瞬間、日本の50すぎのオッサンにのりうつった役をやっていた大谷さんだー。
今回も歌ってるし、うっちーとハモってるし、達者だなー。
OL安藤の七瀬なつみさんも滑舌が良くて、気の強さが出てるし、田中圭くんの内海のピュアさも
題材も結末も重いし、不条理をメッセージとしているのに、いいリズムで進行してたので終わったらおもしろかったーって言っちゃうお芝居でした。
幻蝶
2012年3月12日(月)~4月4日(水)
シアタークリエ
シアターコクーンのリニューアル記念公演、下谷万年町物語を観てきました。
キティ・瓢田:宮沢りえ
洋一:藤原竜也
文ちゃん:西島隆弘
お市:六平直政
白井:金守珍
お春:大門伍朗
軍医/軽喜座の役者/娼夫:原康義
耳なしお蜜:井手らっきょ
ヤクザ/娼夫:柳憂怜
娼夫:大富士
軽喜座の座長:沢竜二
男/大人の文ちゃん:石井愃一
2回の休憩をはさんで3時間半の長丁場。
椅子席としては最前列だったのでエネルギーがどっと消費される3時間半でした。
お席にはあらかじめビニールシートとタオルがおいてあります。
一部の前には「水がかかりますので」ということでしたが、三部の前にもう一度ビニールが配られ、「血のりが飛んでくる可能性がありますので」と。
血のりとな?スプラッターじゃ。
この芝居の感想ってことで書くと猥雑で退廃的な世界だし、戦後の闇な部分・・・ヒロポンの事、鶯谷辺りの空気、昔は某という街があつた、池があった、こんな事件があった、というような色んな事を知っていないと難解で何を言いたいかってことがわからりません。
だけど感覚的には恍惚感のようなものも感じるアングラ独特の空気に酔ったような気がします。
実際にあった東京の風景、人々を描いているけど、現実離れしてる空想的な街、出来事。
リアルに戦後の荒れた感じの街並みで暗黒っぽいけど、くどいまでに華やかなオカマの世界はイマドキのきれいなおネエとは違う、非常にマイノリティな扱いで痛々しい。
きれいじゃないのよ、みんな。
その中でまさにはきだめに鶴のようなりえちゃん。
ヒロポン中毒で精神が錯乱した退廃的な女だが神々しく美しかった。
ヨゴレ役を、汚い人がやってるのは見るに絶えないけど、綺麗な人がやるから切なくはかなく刹那です。
りえちゃんは池の中から藤原君が抱き上げての衝撃的な登場。
やたら水を使う蜷川演出でも、これは今までで最大の効果だわ。
りえちゃんは第一声からセリフまわしが良い。舞台出演を重ね、本当にうまくなってると思いました。
しかし声がかすれてる 毎日本水に浸かって、喉やられちゃったか?
藤原君もかすれ声で絞り出すような発声で、ちょっと観ててつらい感じだな。
西島くんの文ちゃんのできがとっても良かった。
たくさんのオカマの男娼が目に毒なことしてるシーン連発なんだけど、独特の輝きをはなっていたのが六平さん。
あの風貌でオカマですから、そりゃ「えぇ?」って目をひくにしても、ハデハデくどくどな舞台面の中でひときわ存在感を感じました。
その六平さん登場の三幕で、血のり飛びのシーン。
レコードプレーヤーのハリの部分にナイフをつけ、レコード盤に洋一の手を置くと指が切れて血しぶきがぁぁ~
スプラッターでした。
随所で電蓄から流れるタンゴが昭和初期の空気を醸し出して胸がしぼられるような気分になる芝居でした。
観る芝居じゃなく感じる芝居・・・かな。
夕刻、池袋のあうるすぽっとへ『家電のように解り合えない』を観にでかけました。
あうるすぽっとは小さい劇場の中でも、とても居心地のいいとこです。駅からちょっと遠いけど・・・。
出演:
先生:森山開次
詩人さゆりこ:青柳いづみ
もう一人のさゆりこ:安藤真理
今日は前楽。かぶりつきで開次くんのお姿を拝見できました
何にカテゴリーしたらよいのかこの舞台。
ダンスたっぷりの演劇でした。
一人暮らし(らしい)の女の子が「私の詩、聞いてください」とい言って、家電についての自分の感じてることをたんたんと述べる。
ときに家電製品の専門的な構造までも述べる。
そして「私には良くわかりません。」と。
シニカルな感じもするが、女の子は特に感情的にもならず、脱力系。
イメージとして美術系専門学校に行ってそうな感じの、キャピ路線と反対側にいる子です。
舞台には2人女の子がいるのですが、どうやらこれは一人で、自分の内面に語りかけてるのか、2面性があるということか、いかようにも解釈できるような設定です。
見た感じぜんぜん違う二人ですが、なんか達観してる雰囲気は一緒。
そして開次くんはしなやかに、激しく、長く、踊りまくる。
時に詩に呼応するような動きも見せながらも開次流の爬虫類みたいな人並みはずれたダンス。
そしてその女の子は開次くんからダンスを習い踊るのですが、ダンサーではないので開次くんの踊りとのギャップに笑いがおきます。
身体硬くて、ぎくしゃくしてて、へたでしょ?という演出なのかもだけど、踊りを見せるという意識がないだけで動きとしては(順番・向き、手足のあげさげ)間違ってない。
だのに、へたくそ的な笑いが客席からもれる・・・それは踊ってるんじゃなく動いているだけだからで、ある意味こんなに表現力が高い二人が「踊る」という気持ちを持って踊ったとしたらどんなダンスになるんだろう?すごいんじゃないの?
でもここでは「動き」だけでいい。そのほうが面白いから。
2人の女の子のうち一人は早々にあきらめて踊るのをやめてしまったが、もう一人はやっきになって踊り続ける。
冷めた表情で踊ってるけど、ハードだよね、この踊り。
それを何度もリピートして、でも踊りの感じはかわらず硬質で、順を追ってるだけみたいなの。
この具合をずっとキープしてるのも不思議。初日に比べたら上達しちゃってるのかな
開次くんがマイクに向かってお手紙を読むシーンがあるのですが、声ガイイ~
「さゆりこ」って語り始める。
そこで初めてこの女の子の名前を知りました。
この芝居からのメッセージとしては、向き合ってはじめて解り合えるか解り合えないかのスタート地点に立つので、解り合えない悲しさより向き合う機会がないことの虚無感を知る、みたいなことかな、と解釈したのですが。。。
というわけで、あうるすぽっとに足を運んだ人しかこの空気感を味わう事ができないので、行った人は解り合うチャンスに恵まれたってことで
でも、何が”家電のように”解り合えないのか?
そのしくみ?もっともっと向き合っても不可解なものってたくさんあるよねー。
”家電”ってタイトルに「家電漫才ジョンテレビショー」的なのかと想像してたが、ぜんぜん違った
さゆりこが言ってました。風水的に冷蔵庫と電子レンジはかさねちゃだめだって。
温めるものと冷やすものが重なってるのは良くないそうな。
あうるすぽっとプロデュース『家電のように解り合えない』
2011年9月24日(土)~10月2日(日)
あうるすぽっと
スズナリにビッグネーム登場シリーーーーズ
昨年8月にシルビアさんが出て、今度はしのぶちゃんが出演。
寺山修二作品の『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』
…タイトル長っ15文字あるよ。
はくしゃくれいじょうこだかがりきくこのななつのたいざい
と読みまふ。
つぐみ:寺島しのぶ
赤ずきん:水嶋カンナ
掬子:松熊つる松
鰐夫人:野口和美
もうひとりのつぐみ:村田弘美
謎の男:遠藤好
便所のマリア:市川梢
麻耶子/人魚:傳田圭菜
アリス:南かおり
テレス:今井和美
アナベラ夫人:フラワー・メグ
金髪のジェニー:中山ラビ
演奏:黒色すみれ
舞踏:高橋理通子
人形遣い:ルナティコ
前フリ:白井妙美
メイドさんコスチュームの方が携帯は切っといてなどの観劇上の注意を述べる。
そして、
「ここスズナリは木造建築に見えますがれっきとした鉄筋です。耐震構造になってますのでご安心を」とな。
スズナリは地震があったら死ぬなー、と心配してた心、お見通しの注意事項。
それにしたって通路もぎっしり補助席並べて、身動きできない模様。
スリリング度アップな観劇です。
前フリをした白井妙美さん、ほんとはキャスティグされてたそうだけど、おなかに赤ちゃんがいて出演しなくなったとのこと。
でもよどみなく、ハキハキと伝達事項を述べ拍手~
白井さんしかり、みんな発声力がすごい。
そして力強い演技力。
カヲスで毒づいてるザ・アングラな芝居ですが、衣装や小道具は贅沢で華美な装い。
ゴシックアングラ(勝手に命名)じゃな。
そんな中でしのぶちゃんはスキっとした存在感で圧してました。
毒っぽい赤ずきんちゃんやおっさんぽい鰐夫人(最後まで男のシトだと思ってました)、半身美女で半身ハゲ親父や超音波的歌声の挿入歌…
いろいろいて、ストーリーも伯爵家とマリアの生涯の2本立てで何かぎっしり感。
人形使いの操作が美しく、お人形がリバーシブルなのら。
白いドレスをかえすと金魚~
それとつながってるのか人魚の上半身が裸~
最後は納涼歌舞伎よろしく本水がたっぷり舞台を満たして、「水漏れしないか?」と心配しつつ、キャストさんは長靴履いて楽しそうにちゃぷちゃぷしてました
アングラを観てるときって「これからアングラを観るんだ」という心構えをしてみないと何か吸われそうになるここちだったことを忘れてました。
だから存外に疲れた…
共感できないようでいて、その空間にいることがめぐりあわせのような、信じがたい出来事がおきた夢を見ているときのような感覚なんでした。
Project Nyx 第7回公演
美女劇『伯爵令嬢小鷹狩掬子の七つの大罪』
2011年8月11日(木)~2011年8月21日(日)
下北沢 ザ ・スズナリ
帝劇グランドロマン『風と共に去りぬ』 観てきました。
スカーレット・オハラ:米倉 涼子
レット・バトラー:寺脇 康文
メラニー・ウィルクス:紫吹 淳
アシュレイ・ウィルクス:岡田 浩暉
ベル・ワトリング:高橋 ひとみ
マミー:池谷 のぶえ
ミード博士:坂口 芳貞
フランク・ケネディ:近江谷 太朗
メリウェザー:岡 千絵
舞台の風と共に去りぬは宝塚やミュージカルで観たことあったけど、歌なし、ダンスなしは初めて。
衣装は華やかだけど、シリアスなストーリーだし、意外と渋い作品なんだと感じました。
米倉さんの舞台は想像よりずっと好感度高くて、座長としての風格もありました。
しかし、メイクがいまいち。ほっぺた真っ赤すぎです。
スタイルはバツグンなので衣装は全部素敵に着こなしてるのに、顔が・・・子供っぽくなっちゃってました。
寺脇バトラーは頼れるアニキみたいでバトラーにいだいていた苦みばしったイメージはなく、爽やかさすら感じる…
そして、笑わせるキャラじゃないけど、なんとなくオモシロイ人な気がしてならない。
この芝居は岡田くんが出てるので観ることにしたのですが、やはりアシュレイにはぴったり。ブルーの軍服もすてきですが、ずいぶん前髪のボリュームがあるのね。そして相変わらず歩き方や走り方が不思議。関節が曲がってない感じです…
セリフや存在感が抜群に安定していたのは紫吹さん。
おとなしいメラニーでもセリフは一番はっきりしてます。
ミュージカルじゃないのに岡千絵ちゃん、ってのはもったいない。
誰もが知ってるストーリーだからいいかもしれないけど、いろんな出来事をダイジェスト風に描いているので場面場面が薄くなってしまっている気がしますが、しょうがいないかな…
クライマックスの家が焼けてるところを馬車で駆け抜けようとするところでスカーレーットとバトラーが暴漢に襲われ、格闘するシーンにBGMもなく無音だったのですが、これは事故じゃなく、最初っから音無しだったのかな?
そして映画では名シーンのタラの家に戻って朽ちた家の前でこの地で頑張ろう的なとこが無かったのも、一部の終わりで「あれ?」な空気が流れてしまった感…。
キャスト的に成功してるので再演とかあるなら、もう一度演出を練り直して欲しいな~
終演後は地下のお店で軽く飲みましょ
per grazaia del sole
お店でしか飲めないというSAPPOROのエーデルピルス
心ひかれるメニューがたくさんあって、niceなお店
帝劇グランドロマン『風と共に去りぬ』
2011年6月18日(土)~7月10日(日)
帝国劇場
TaKみんぐがお芝居誘ってくりた~
蜷川さん演出のミシマダブルの「サド侯爵夫人」 のほう。
渋谷のシアターコクーンなので、まずはハチ公口で待ち合わせ。
肉食獣なので渋谷肉横町へ向かいました。
中でもわれらの求める牛さんの焼肉屋さんにく求に入店。
カルビ・マルチョウ・レバー
と、スタンダードに行って…
そして大人っぽく…
神戸メリケンカルビ
肉塊だぉ
さて、シアターコクーンへ。
ミシマダブル「サド侯爵夫人」
ルネ:東山 紀之
アンヌ:生田 斗真
サンフォン伯爵夫人:木場 勝己
シミアーヌ男爵夫人:大石 継太
シャルロット:岡田 正
モントルイユ夫人:平 幹二朗
着席して舞台を見ると、蜷川演出のおなじみ、奥が開いていてコクーンの駐車場や道路を見せてる。
そして芝居冒頭でお客さんに見えるようにセットを組み、無機質なコンクリートからフランスのロココ調のお屋敷の中に転換。
現実から違う世界へいざなう。。。って意味かな?
3時間強、膨大なセリフがポエム調で語られる。
和製シェイクスピアですな。
この長い芝居で立ち見席で観てる人もいる~
役者は全員男性で、役は全部女性。
そして女性の「節操」「愛」「無邪気」「無節操」「道徳心」「欲望」を表現しようとするのは冒険だけど、そのむちゃっぷりがフランス革命後の不安定さ、サド侯爵という人物の偏った人格、三島由紀夫ワールド的な刹那な空気が出て、敗退的な感じをかもし出してます。
DVの元祖サド侯爵は登場せず、他人、妻、義母、義妹がサドについて、一軒のお屋敷の中で語る。
勝手で不愉快さ満載のサド侯爵が最後は醜くなってしまったと知らせれ、幕。
サド侯爵を最後醜くしたのは夫人に救いがあるようにしたのか?さらなる痛みなのか?
観てるほうに解釈のはばを持たされているようですが、むずかしー
衣装は中世のゴージャスドレスをまんま再現で豪華。
カツラは塩沢とき。
リアルにフランス貴族の装いだけど、効果音に大鼓が使われてて、セリフの節々で「ケーン」と鳴る。・・・こりは劇団新感線の手法に似てないかに?
むっちゃ難しい芝居でさすがの平幹二朗さん、ドレスの着こなし、膨大なセリフ量、演技、素晴らしい
ヒガシはちょいと硬さがあるけどもストイックさが出ててサド侯爵夫人の悲哀が出てました。
刺繍しながらセリフ言うのはたいへんじゃろーなー。
斗真くんは終始きゃわいいお衣装
ベビーピンク→オレンジ→水色とファンシー路線。
そしてカテコの斗真くんがカワユス
お手手を胸元においてのレベランセ・・・こりゃ、男で惚れるやついるやろ
最後は三島由紀夫が自害したとのときの音声がガサガサと流れ、また舞台奥が開いて生道路。
重かった~。
ミシマダブル「サド侯爵夫人」
2011年2月2日(水)~3月2日(水)
Bunkamuraシアターコクーン
今日は音羽屋デー。
昼に新国立劇場でしのぶちゃんのお芝居を観劇し、そのあと新橋演舞場で歌舞伎と、劇場ハシゴです。
『やけたトタン屋根の上の猫』
マーガレット:寺島 しのぶ
ブリック:北村 有起哉
ビッグ・ママ:銀粉蝶
クーパー:三上 市朗
メイ:広岡 由里子
トゥッカー師:市川 勇
スーキー:頼経 明子
ボー医師:三木 敏彦
ビッグ・ダディ:木場 勝己
アメリカの大農場のお屋敷の、2階の若い夫婦マーガレットとブリックの一室が終始舞台となり、そこへブリックの親、兄夫婦、甥姪が出入りし物語が展開されていきます。
舞台の前方、客席に近い部分に屋敷の1階への階段、また部屋、廊下はかなり勾配のある八百屋舞台になっています。
この空間の感覚がおしゃれで、かぶりつきで観たのですが、至近距離でもフレームの中で繰り広げられてるような不思議な感じ。
それだけ世界ができあがってる空気です。
オハナシは家長のビッグダディの不治の病発覚に家族みんなの骨肉の争いが始まろうとしている…
怒号・乱闘・ののしりあい…そしてみな傷つく…というシリアスなものです。
せりふが多い役が似合うしのぶちゃんに適役なマーガレットという女性はジコチューでもありまわりが気になってしょうがなくて目端のきく、賢さもあるけど愚かさがいっぱいな役。
マシンガンのようにセリフを言うけど、声と喝舌のよさで聴き心地いいです。
途中でストッキングをはくシーン、時代的にガーターベルトで留める形のものだけど、これが下品にならないとこが、なんともさすが。
下着姿でうろうろしてるんだけど、なまめかしくなく、そんだけマーガレットの魂の部分のほうが前面に出てるんだろうな、自然です。
ま、冒頭ブリック有起哉さんも生尻出してシャワー、のシーンだったけど、部屋の中の赤裸々感というのが醸し出されててこちらも自然だったし。
有起哉さんは、ちょうど先日にNHKハイビジョンで劇団☆新感線の特集でナレーションをしてていい声~って思ってて、すぐの観劇だったから、私的に「きてる~」なのです。
この『やけたトタン屋根…』、軽いタッチではないけど、人のエゴ、ダークな部分をわかりやすく描かれていて、いわゆる善人がいない・・・子供ですら嫌な面をはっきり描き、憎々しい存在となってる…
こういうお芝居で輝く役者さんを観て、あー、いい芝居観た~と思うのです。
このあとは菊ちゃんの出てる顔見世歌舞伎を観に新橋演舞場へGoです。
やけたトタン屋根の上の猫
2010年11月9日(火)~11月28日(日)
新国立劇場 小劇場
『劇、ということ』という劇を観に行きました。
シルビア・グラブさんファンのHiYさんにお誘いいただいて。
下北沢の小劇場スズナリです。
シルビアさんと小劇場?そのマッチングもオモロイ
役者さんたち:
大谷 亮介
草野 とおる
大塚 健司
伴 美奈子
さとう こうじ
水内 清光
藤崎 卓也
小野 康子
シルビア・グラブ
お話のメニューは
めでる/七福神のおはなし/M・Jの魂/或る日の六号室/その日の待合室/ サビエルの片腕
の6つでオムニバス的に展開してるけど、なんか少しずつ関係してるみたいなキーワードがあります。
この構想はどっからきたのか、テーマがコアだけど、なんとも愛らしいキャラな人々のお話になってました。
「M・Jの魂」…50歳の小劇団の団長が起きたら魂だけマイコーになっていた。って、オイ
大谷 亮介さんが黒タイツでムーンウォーク上手すぎて爆笑。
マイコーないりきりに奥さんのシルビアさんはダイアナ・ロス、まわりの劇団員もマコーレ・カルキン、ユリ・ゲラーと名のり調子を合わせるのですが、なぜ、ユリ?なぜマコーレ?とツボスポッツ
アメリカンポップを歌うとこなんて、こりゃまた上手すぎて
なぜか時代もすっとびまくりで、「めでる」では太古のイザナギノミコトとイザナミノミコトの恋のはじまりとか「サビエルの片腕」はフランシスコザビエルの時代(ここではサビエル様だけど)、現代にもなるし、七福神にもなる、いろいろ織り交ぜて2時間、不思議とまとまった感じのおかしいおかしい劇になってまいた。
大谷 亮介さんってフツーのおじさんなのに、すごい実力のある人。
ほんと笑かしてくれました。死体の役でも船にゆられてありえない腹筋の強さを見せてくた
大谷さんって相棒で右京さんに敵対してるトリオ・ザ・捜一の人なのね~
シルビアさん、浮くこともなく小劇場でもなじんでて、やってくれました。笑わせてくれました。
ダンナネタもちょいといれてて、かわいい
終演後のカンパイは焼肉・ホルモン・もりちゃんで。
お通しの野菜スティックがデカい
レバ刺し カルパッチョみたいに薄切り
カルビの脂加減がたまらん
シマチョー、ピリ辛みそで。
楽しく笑って、美味しいお肉、がすすむーーー
壱組印『劇、ということ』
2010年8月27日(金)~9月5日(日)
下北沢 ザ・スズナリ
赤坂ACTシアターのある赤坂サカスは今日から花Sacas。
早咲きの枝垂桜がライトアップされたり、クラッシックな路面電車が行き来してカーニバルな雰囲気。
AkOちゃんと劇団☆新感線いのうえ歌舞伎・壊(PUNK)『蜉蝣峠』を観にきました。
天晴(あっぱれ):堤真一
闇太郎:古田新太
お泪(おるい):高岡早紀
銀之助:勝地涼
がめ吉:梶原善
立派(りっぱ):橋本じゅん
サルキジ:木村了
お寸(おすん):高田聖子
劇団☆新感線に堤さんが客演
しょっぱなは動物プロダクション所属の軍鶏役
なんでもやります舞台俳優。
ちょいとした段差から飛び降りるとき「ばさばさばさっ」と羽音の効果音。
かなりマジ顔で羽ばたいてます。
関西弁でおどしとボヤキ。
同じ動物プロダクション所属の犬さん猫さんのかわいさ、らくだ先輩や象先輩のインパクトが自分になくて悩んでた。
しかし、場面かわって、人間・天晴さま、アテルイのときみたいなポニーテールに着流し姿の堤さんすてきすぎ。
見た目、文句なしにカッコいい堤さんと髪型、衣裳、体系どれもビシュアル的にはかなり???な新太さんがなぜか同じステージ(男前・・・的な)で描かれていて、観る側はそういう約束で観てる不思議さ。
キツい下ネタ(ネタというか、小道具とか)を笑い飛ばして、自分の中でいろんなものそぎ落として観ないと・・・
スポットあててる人物も多く、複雑な人間関係、長い殺陣シーン。
ストーリーとしては切ないけど、キャラクターが悪役まで好感度
勝地涼、木村了のオカマオナベコンビが美しいしね。
何度も祝言、離婚を繰り返すバカップルお寸、立派の濃さはどこまでやってもいいよ~
でもこの二人がちゅっちゅしてるの見るの恥ずかしー。
新太さん、早紀ちゃんのちゅっちゅもいいのかと思っちゃうけど~
いのうえ歌舞伎と冠してても歌舞伎味はぜんぜんなくて、チャンバラ喜劇って感じだってけどね。
劇場を出て、寒いので暖かいものを求め彷徨ううち、もつ鍋の文字を発見
八玄で博多もつ鍋を食しました。
お通し
鶏のから揚げ
ただならぬウマさのレバ刺し
もつ鍋(醤油)
上品系もつ鍋でした。
劇団☆新感線いのうえ歌舞伎・壊『蜉蝣峠』
2009年3月11日(水)~4月12日(日)
赤坂ACTシアター
新国立劇場で魅力的な出演者がいっぱいの『舞台は夢~イリュージョンコミック~』を母上さまと観劇。
クランドール:堤真一
イザベル:秋山菜津子
リーズ:高田聖子
アルカンド/マタモール:段田安則
ロジーヌ:田島令子
1600年代の劇作家ピエールコルネイユの作品。
なんと日本は江戸時代初期っすね。
円形の舞台を客席がぐるっと囲む形でまるでサーカスが始まるのかのような雰囲気。
前回の堤さんの舞台『人形の家』も舞台の四方が客席でどの角度からも観られるというものだったし、360度油断のならぬ演劇が続く~。
お席はセンターかぶりつき
役者さんの顔ぶれからすると抱腹絶倒喜劇なのかと思いきや、コミカルな部分もあるけど、やはり古典的な芝居でした。
行方不明の息子の消息を探る父はとある魔術師に会い、息子の波乱万丈な半生を目の前でまるでドキュメンタリー映像のように見せられる。
悲劇的な最期を遂げる息子に衝撃を受けるが・・・実は息子は立派な舞台俳優となってて、今、目の前で起こったことは息子の演じる芝居でした。。。という時空を越えて、夢と現実の狭間のような展開。
リアルな演技と現実離れした中世のエグゼクティブのドロドロ生活が混在して感じたことを整理できない気分です。
はじめに父親に息子の半生はこれです、と天井から数々の衣装がぶらさげられて、劇中でそれらをまとい演じていましたが、その衣装が(ま、劇団の衣装だから)とてもファッショナブルでした。
舞台は夢 イリュージョン・コミック
2008年12月3日(水)~12月23日(火)
新国立劇場 中劇場
幼なじみでお互い恋をしつつも別の家庭をもち、違う人生を歩みながらもずっと手紙のやりとりを続けていたアンディとメリッサの手紙を呼んでいく朗読劇ラヴ・レターズ。
別所さん2度目のアンディです。
アンディ:別所哲也
メリッサ:古村比呂
一幕目、まだ学生なのを意識して別所さんはチェックのシャツに紺ブレ、コッパンとアイビーっぽい服装、
古村比呂さんは無邪気さを表すような赤いドレス。
そしてピュア感じの二人のやりとりに情景が目に浮かんできます。
ニ幕目は別所さんはストラプのスーツに髪をバックにまとめ、古村さんは白い大人っぽいドレスにお召しかえ。
友達以上恋人未満、人生で一番お互いの存在感が大きいのにパートナーにはならなかった二人の関係を熱く読んでいて言葉に表せない二人の関係性を感じて、また新しいラヴレターズを感じました。
別所さんはさすがの熱い演技、そして古村比呂さんはもっとカツゼツ良くない印象だったけど、意外と(失礼!)聞きやすくはっきりした語りで個性的なメリッサの性格が感じ取れました。
ルテアトル銀座の雰囲気もより大人っぽい感じを演出できる空間のような気がしました。
LOVE LETTERS 2008 Christmas Special
2008年 12月9日(火) ~2008年 12月14日(日)
ル テアトル銀座 by PARCO