男塾、天挑五輪大武會における名勝負。
予選リーグ決勝戦、厳娜亜羅十六僧との戦い。
厳娜亜羅三宝聖の1人、猿宝と戦った男塾三面拳の1人、雷電。
猿宝は不見猿、不聞猿、不言猿(みざる、きかざる、いわざる)の3匹の猿を操る。
まずはその3匹の猿を倒さねばならない。
そこで雷電が使ったのが大往生流輪笙蓮華。
下の画像のように、くるくる回る円盤を飛ばして敵に命中させる技。
ここで疑問が残る。
このように細い棒の上でくるくる回っていた円盤を、、、
このように両手片足で3枚飛ばして、、、
見事猿に命中。
さて、横向きだった円盤、いったいいつどうして縦向きに変わったのだろう・・・
更に言うと、この円盤には刃どめがしてあって、見た目には出血はひどいが脳震盪を起こしているだけ、とのこと。
この画像を見る限り、いくら刃どめをしていても、脳みそをえぐるくらい深く突き刺さっているように見える。
猿を倒した雷電、次は猿宝本人との戦い。
雷電、猿宝の技にはまってしまい、2本の支柱の間で首を絞められそうになりながら宙吊りになってしまう。
手でロープを押さえていないと首が絞まってしまう。
絶体絶命の窮地。
ここで雷電、うまく猿宝を両足で捕まえる。
そして、大回転。
猿宝の重みも利用して、伊達が解説しているように遠心力を利用してロープをねじ切るつもりなのだという。
ぐるぐるとねじられたロープは、、、
ついに切れる!
両方とも切れた!
そして、ロープが切れた勢いを利用して、雷電は猿宝を顔から支柱に蹴りつける。
豪快な技で猿宝を倒した雷電。
両方のロープが切れて遠心力で飛び出した雷電と猿宝。
両方のロープが切れたのだから、大回転の外側に向けてものすごい勢いで飛んでいくはず。
いったい空中でどうやって雷電は支柱に向かって飛んでいくことができたのだろう。
それも、自分だけでなく、猿宝もまとめて。
さらに、ねじ切られたロープについて考えると、、、
ねじ切られた部位の片側は支柱に固定されていたが、もう片側は雷電の手が押さえていたことになる。
(手で支えていなければ、首が絞まっているはず)
ねじ切られるほどの捻りがかかったロープ、その捻りの力に負けずに手で支え続ける力があるのだったら、ロープを引っ張って首を締めようとしている輪の部分を大きくして首を抜くことができるのではないだろうか。
もう少しこの技について考えてみる。
猿宝は初め、支柱の片側にロープを括り付けて雷電を攻撃し、雷電を2本の支柱の間に誘導した。
雷電が2本の支柱の間に立ったところで、雷電の首にロープを巻きつけ、ロープの逆側をもう1つの支柱に固定した。
このとき、猿宝は特に苦もなく、ロープを支柱に結び付けている。
支柱がたわむこともない。
が、この後、、、
雷電の身体は空中に持ち上げられ、支柱もかなりひん曲がっている。
猿宝が結びつけるときの力はどれほどのものだったのだろう。
そして、猿宝が結びつける時点で曲がっていなかった支柱、浮かび上がっていなかった雷電は、なぜ結びつけた後に曲がったり持ち上がったりしたのだろう。
男塾、それは医療技術も然ることながら、自然科学についても現代の常識を超える技術革新の粋が詰まった世界だ。