眠気が抜けることはなく。
この眠気の原因は夢遊病であると考えることにした。
私が勝手に寝ぼけてスタジオまで徘徊してきたためである。
10時半に寝ておきながら11時半にムクリと起き上がり2時過ぎまで徘徊していたのである。
昨夜ソバ先生がスタジオに来なかったからだとは決して考えないことにした。
だがそうなると問題がある。
私は病気であるということになってしまう。
病気は治療しなければならない。
治療には薬が必要だ。
それも、よく効く薬が。
例えば海を泳ぐ白い10本足の生命体に小麦粉を主成分とするものを水に溶いたものをつけて油で揚げたものなんかは本当によく効きそうだ。
他にも身体を「つ」の字に曲げる動きが得意な水中に生きる生命体を素っ裸にして同じく小麦粉を主成分とするものを水に溶いたものをつけて油で揚げたものなんかもよく効きそうである。
そうは思わないかね、ソバ君?
薬も固形のものばかりとは限らない。
茶色い瓶に入った液状の薬なんかもよく効きそうだ。
大人になってからかかった夢遊病だし、大きいサイズの液体の薬なんかはよく効きそうだ。
1.8Lのものでもよいし、そういえば3月末になれば赤いラベルの900mlの薬がでまわることだろう。
この薬を飲んで寝れば夢遊病に悩まされることなくぐっすり眠れると思わないかね、ソバ君?
また、病気には発作がつきものである。
ライブなどの最中に突然いつもと違う演奏になってしまうかもしれない。
聴く人によってはそれがミスに聞こえてしまうかもしれないが、それはあくまで夢遊病という病気のせいなのである。
そう、私はミスをしない。
すべてはミスではないのである。
決してメタボリックシンドロームという病気ではない。
(と思う。いや、思いたい。)