白珠だより

札幌にて美人画と武者絵を扱っております白珠画廊のブログです。

おわりそしてはじめ

2010-01-29 | 画廊の様子
寒さの厳しい日が続いています。みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
寒中お見舞い申し上げます。

でもあと一息で立春です。その昔立春は一年の始まりの日とされていました。
つまりその前の日は一年の終わりとして節分~移りかわりの節目の日がありました。
古代中国では疫病や災厄を追い払う行事があり、それらを鬼として
鬼が苦手な桃の弓や葦の矢を使って厄払いをしました。
奈良時代に宮廷がこれを行事として取り入れました。
室町時代には硬い実が悪を退ける力を持つとして豆まきが始められました。
一年のお終いの日の節分を重んじて災厄を清めてきれいな気持ちで春を迎えようとしたのでしょう。

今も昔も人の願いは同じです。
私達も節分の夜は窓や戸口をいっぱいに開けて「鬼は外、福は内」と唱えて力いっぱい豆まきをします。

      み雪降る冬は今日のみ鶯の鳴かむ春べは明日しあるらし
                           三形王(みかたのおおきみ)

    ~雪の降る冬は今日までです。鶯の鳴く春はもうすぐそこに来ているのですね~

                              春よ来いこいs・y

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