あじさいのつぼみに梅雨がしとど降り注いで少しずつ色づきはじめました。
思ひだし又紫陽花の染めかふる 子規
今年の六月二十四日は「歌の女王」美空ひばりさんが亡くなられてから二十七回忌
に当たるそうです。
もう、そんなに長い時が流れてしまったのかと悲しくなります。
新聞やテレビでは彼女の歌手人生の記事が毎年この時期に大きくとりあげられます。
「美空いばり」、「落ちない太陽」などと時には辛い言葉があふれるほどに突き付けられ
ましたが、歌の天才は歌い続けました。
これだけの時を経ても、今でも老若男女、彼女の歌を幾つかは知っているはずです。
三歳の時には百人一首を覚えた記憶力の良さ、天才的な音感、表現力の豊かさは
素晴らしい歌の数々を生み出しました。
そうして何よりも彼女は庶民、大衆の中から生まれたスターでありました。
彼女の歌は「大衆の歌」であり、ひばりは「歌の女王」なのです。
低音から高音にいつの間にか移って行き、きれいな裏声になって歌う「リンゴ追分」は
耳を澄まして目を閉じると、まだ山々には残雪が白く輝き、どこまでも青い空にはひばりが
高く上がってさえずり、頬をくすぐるほんのり冷たい春風が花びらを散らす、そんなリンゴ畑
の景色が目の前にひろがります。
♪リンゴの花びらが風に散ったよな
月夜に月夜にそっと
つがる娘はないたとさ
つらい別れをないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな
お岩木山のてっぺんを綿みてえな白い雲がポッカリポッカリながれていき
桃の花が咲き桜が咲きそえから早咲きのリンゴの花が咲く頃は
おら達の一番たのしい季節だなや……
今日の一枚の絵 「弁天小僧」 志村 立美 リトグラフ 落款 「雲雀」
蒼い蒼い空に高く飛んでいった一羽のひばり、春が来る毎にリンゴの白い花になって帰って
来るのかしら。 s・y
思ひだし又紫陽花の染めかふる 子規
今年の六月二十四日は「歌の女王」美空ひばりさんが亡くなられてから二十七回忌
に当たるそうです。
もう、そんなに長い時が流れてしまったのかと悲しくなります。
新聞やテレビでは彼女の歌手人生の記事が毎年この時期に大きくとりあげられます。
「美空いばり」、「落ちない太陽」などと時には辛い言葉があふれるほどに突き付けられ
ましたが、歌の天才は歌い続けました。
これだけの時を経ても、今でも老若男女、彼女の歌を幾つかは知っているはずです。
三歳の時には百人一首を覚えた記憶力の良さ、天才的な音感、表現力の豊かさは
素晴らしい歌の数々を生み出しました。
そうして何よりも彼女は庶民、大衆の中から生まれたスターでありました。
彼女の歌は「大衆の歌」であり、ひばりは「歌の女王」なのです。
低音から高音にいつの間にか移って行き、きれいな裏声になって歌う「リンゴ追分」は
耳を澄まして目を閉じると、まだ山々には残雪が白く輝き、どこまでも青い空にはひばりが
高く上がってさえずり、頬をくすぐるほんのり冷たい春風が花びらを散らす、そんなリンゴ畑
の景色が目の前にひろがります。
♪リンゴの花びらが風に散ったよな
月夜に月夜にそっと
つがる娘はないたとさ
つらい別れをないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな
お岩木山のてっぺんを綿みてえな白い雲がポッカリポッカリながれていき
桃の花が咲き桜が咲きそえから早咲きのリンゴの花が咲く頃は
おら達の一番たのしい季節だなや……
今日の一枚の絵 「弁天小僧」 志村 立美 リトグラフ 落款 「雲雀」
蒼い蒼い空に高く飛んでいった一羽のひばり、春が来る毎にリンゴの白い花になって帰って
来るのかしら。 s・y