“ん？”

庭の臼に氷が張っています。
風はありませんが，今日も冷たい一日の始まりです。

“梅にもいないし，八朔にも来ないし”

ニオイミズキに刺した八朔に，今日もメジロは来ません。
昨日蜜を吸っていた，梅の木も「観」ました。
どこにも，メジロは姿を現しません。

『カサコソカサコソ』
畑の柿の木辺りから聞こえてきます。
シロハラが，落ち葉を漁っているようです。

「ピョン」
“撮ってやるか”と，レンズを向けたとたんです。
シロハラは，枝に飛び移ります。

『パサ，パサ，パサ』
シロハラが，花を咲かせ始めた梅に飛んでいきます。

“シロハラも梅の蜜が好き？”
メジロでなくても，梅にシロハラも「絵」になるはずです。
そっと，近づいては見たんですが・・・

“ん！！　もう！！”
シロハラは気配に気づき，飛んで行ってしまいました。


“ん？”

庭に戻ろうとして，聞こえてきたんです。

『チッ，チッ，チッ，チッ，チッ』






“「３月（やぁーよい），１日（いちにち）になった”