やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

『何の用だい?』

2015-11-02 07:31:10 | 今日のやれこら
花の時期,実を付けた時,花瓶に生けた時,ブログ登場4度目の姫リンゴです。


春,姫リンゴは枝いっぱいに白い花を咲かせました。
夏の盛りには,青い小さな実を沢山付けました。
その青い実が,リンゴそっくりの「容姿」になったのは,秋の初めです。

姫リンゴが我が家に「来て」,「苦節20年」。
今年は,姫リンゴにとって「当たり前」の一年を過ごせた,初めての年です。

“それなりに,目立つように「厚遇」してやらないとなぁ”(再掲)

備長炭を沈めた花瓶に,実を付けた二本の枝を差してやりました。
花瓶は,一番人目に付く玄関に置いてやりました。
姫リンゴには,それなりの「厚遇」をしてやったんです。

“それにしても,このまま,枝で朽ち果てさせるのもなぁ
                  姫リンゴには魅力が無いんかなぁ”

未だ木に残った,姫リンゴの実を眺めながら思っているんです。
“鳥に食べられるのが,姫リンゴの「本望」かもしれない”
そう思って,残して置いた姫リンゴですが・・・
カラスにヒヨドリにスズメ,どの鳥も姫リンゴに「手」を付けないんです。

“あっ,久しぶりだ,ちょうど良い”

姫リンゴが有るのは,駐車場の側です。
その駐車場に,野良猫「シロ」が久しぶりに現れたんです。
「シロ」は,私を見つけるといつもの様に逃げようとします。

「待て,待て,言いたいことが有る,ちょっと,待ってくれ」
いつものダミ声では有りません,優しく?「声色」を変えて,「シロ」に言います。

『何の用だい?』
怪訝な顔をして「シロ」は,振り向きます。


「姫リンゴを食べても良いぞ
     鳥の『残り物』ではないぞ
            誰も食べたことのない『初物』だぞ」