サルバトール・だれ?  by 澁澤寅彦

笑いは地球を救う。
妻Rは足下をすくう

ホノルルへの道 12/12 レース当日  (未完)

2004-12-12 20:31:10 | Weblog
結局それからも一時間ごとに目を覚まし、深夜1時15分にモーニングコールでベッドから抜け出した。
時差ボケの中でさらに時差ボケさせてくれるぜ。
昨夜のうちに配られたお弁当を開く。
中にはおにぎり3個とバナナ一本と、カロリーメイトのゼリー。
おにぎり二個とバナナを食べた。
5時間近い長丁場なので、いつもトイレが気になる。
小ではなく大の方。
途中でトイレに行きたくなるのはかなりつらい。
かといって、目覚めてすぐでは、なかなか出ない。
10分くらい頑張って、ちょっとだけ出して、待ち合わせ場所に向かった。

2時15分
バスは会場に向かった。
2時半にはアラモアナ公園について、荷物を預けてスタートライン方向に歩き出したのだが、この時間はまだ人もまばら。
やがて便意を催して、まだまだ空いている簡易トイレで大。
この点は早い時間の集合はメリットあり。

軽く準備体操してスタート地点に並ぶが、まだスタートの5時までには2時間近くある。
風も少し出てきて、寒くて仕方がない。
以前購入した、アームウォーマーを持ってこなかった私は間抜けである。

4時過ぎてようやく人が集まってきて、私はもう一度簡易トイレに向かい、今度はかなり並んで小を済ませた。
そして花火とともに5時のスタート。

スタートラインに着くまでに8分半。
この参加者からすれば、早い。
スターターの一人は野口みずき。
アテネのマラソンは素晴らしかったけれど、ゴールした後に二位の人と健闘をたたえ合ってほしかった。
などという昔話は置いておいて、スタートラインを越えた頃からようやく人の流れが駆け足になる。

がっ
なんと、いきなり走るのをあきらめて歩いている人があちこちにいる。
自分の予定ゴール時間に応じてスタートラインに並んだはずなのに。
僕は予想タイム4時間-5時間のところに並んでいたのだが、この歩いている人たちはいったい..
危なくて仕方がない。

ところどころに、風船をプカプカさせて走っている人がいる。
背中にゴール予定タイムを書いたペースメーカーたちである。
4時間半目標のペースメーカーにくっついて行こうと、少しずつ近づいていった私であった。

さて、私を送り出して、一旦部屋に戻って寝た妻Rは、スタートの花火を見にホテルからのぞき込んだらしいが、音はすれども花火は見えなかったようだ。
5時半頃に暗闇の中をホテルの前の道を駆け抜けていく先頭集団の応援をし、さらに30分ほど遅れて私がさしかかった。
スタートして約5マイル。まだまだ元気な頃であった。


昨年、日本人で初めてホノルルマラソンで優勝した早川英里選手はその時成蹊大学4年生でした。
会計士が税理士でも目指そうかと思っていたら優勝してしまったので、アミノバイタルACに入って、競技生活を続けている。
NHKのマラソン教室にも出ていましたね。
神田神保町のハイテクスポーツ塾でトレーニングしているらしい。
かわいいです。

さっきまで風船を付けて走っていたペースメーカーが、風船を外した。
もうそのペースでは走れないというギブアップ宣言か。
10キロ手前でそんな無責任な。
4時間目標のペースメーカーもだいぶ前に追い抜いたが一向にあがってこない。

目の見えない人の伴走をしているひとがいる。
これはなかなかギブアップ宣言できないつらい立場だ。
15キロぐらいで、私を追い抜いていった人は、伴走と書かれたゼッケンをしていたが一人で走っていた。
「目の不自由な人の方が途中棄権したのかなぁ」

レースの後で妻Rにその話をしたら、「目の見えない人の方が伴走の人を置いて先に行っちゃったんじゃないの」という答え。

そんなことあるかいな。