眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

約束

2011-09-29 | 
琥珀色の断裂
 磨耗される仮設した虚飾の中
  記憶が滑らかに滑り去り
   白い鳩のオルゴールが鳴り始めた
    電波が電線を流れる
      
     誰にも云えなかった言葉
      高架橋の下
       数分後意識が薄れた
        街の人込みの中で
         路地に迷い込み
          街灯の青の世界に於いて煙草に灯をつけた
           ようやく吟味された暮らしの内に
            様々な仮想空間が陳列され
             言葉がその意味を見失い始めたのは
              全体何世紀前の出来事だったのであろうか?

       聴いているよ
      君の歌声も切なさも
     優しい輪舞
    影を辿った時間
   おいで
  この建物の界隈で時間が錯綜するのなら
 来世でも君をきっと捜し続けるのだろうか
きっと瑣末な日常に網羅された暮らしの
 いくぶん機嫌の良い天気の昼に
  君のたなびく影を追う
   永遠に聞かれる事のなかった言葉
    電線越しに伝達されるパルス
     ノイズの多い状況下に
      電話交換手が働く手を休めない
       
       ひどく混線している

        君の意識はアルカリ性かい?
         理科室の一角で
          ビーカーで珈琲を入れながら
           君がクスクスと笑った
            寒い日だったから
             ストーブの温もりがやけに親密な世界
              昼下がりの郷愁
               砂糖もミルクも好きじゃなかった
                示し合わせたように
                 両切りのピースを吸った
                  わずかな陽光が降り注ぐ

                おいで
                 此処に現に存在す

                誰にも云えなかった言葉

               耳元でささやく記憶の階層

                

                約束をしようね















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6 コメント

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Unknown (名無しのナナ)
2011-09-30 00:59:04

ただ痛い。
痛みにレモン汁を
落とした だけなら ごめんなさい。

叫び声をあげるほどの 痛みになってしまいますよね(∋_∈)


ココに迷いこんで、何度もココロ救われて。
こんな出逢いですが…
あなたという人に逢えて、私はすごく力を感じています。

繋がっているのだと、嬉しく感じます。
勝手にごめんなさい。


おやすみなさい。


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名無しのナナさんへ (sherbet24)
2011-09-30 22:53:59
痛みにレモン汁を落とした だけではないです。
名無しのナナさんが伝えようとした言の葉のニュアンスは分かります。

僕は自分の詩を読んでくれて僕の世界に迷い込んでくる貴女の様な方々との縁を本当に大切に想っています。
いつかそれが消えてなくなってしまうかもしれないけれど、僕は歌い続けますね。

繋がっているんだと想いますよ、名無しのナナさん。そうしてそれは僕にとっても嬉しいことなのです。
これからもどうぞよろしくお願いしますね。

返信する
記憶 (直子)
2011-10-03 18:20:18

ことばは経験。


本を開かなくても、並んだ本を見ているだけで、こころは穏やかに勇気づけられます。

かたちはなくても
消えても
いなくなったとしても

迷わずに今、あなたの記憶に寄り添えてます。

わたしが生きてる限りは、あなたのこと、覚えてますから。

返信する
直子さんへ (sherbet24)
2011-10-04 23:36:24
貴方と出会ってから決して短くは無い月日が流れましたね。本当に不思議な出会いです。
僕は貴方の作品や頂いたコメントで言葉では表現できないくらいの感情を頂いています。

いつもありがとう。
直子さんは失くしてはいけない友人だと僕は想っています。
ありがとう。そんな言葉でしか表現できなくてごめんなさいね・・・。

返信する
直子さんへ (sherbet24)
2011-10-10 22:39:50
ごめんなさい、という言葉は正しくはなかったですね。
直子さんの記憶に僕の記憶が重なるのなら僕はそこに希望を見出します。

希望。

直子さんに覚えてもらえるのならこの言葉たちも探しあぐねた場所を見つけられるのでしょうか?

介護のテーマで貴女が物語を描くことに僕は不思議と違和感を感じません。執筆活動というのは不可思議ですね。頑張って、という感じでもないし、無理せずというのも適当ではないし。

ただ貴女との繋がりを大切に想います。

夜中にお酒を舐めながら・・・。



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Unknown (直子)
2011-10-14 10:01:04
ありがとうございます。

記憶が重なる。こういうのをシンクロニシティっていうんですかね…

夜に呟く貴方のメメント・モリの話や、煙草の話、エンデの話、バウムクーヘンの話、小さな友達の話。

聴くのが好きです。

人は悪人や罪人であれ、何かの役目を持って産まれてきたんだと感じることが多くなりました。

わたしの友人に自分を屑だと言う人がいて、それに対してわたしは精一杯の御返しをしたいと死に物狂いです。

ただ書くだけです。
人間が屑だなんて哀しすぎます。


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