脱出
2007-11-02 | 詩
抜け出した風景は
隔離されていた世界とは
想像以上に違っていて
僕は
数分 あっけにとられた
中庭はベンチがあって
そこで
少年が
ギターを抱え込みながら
紙煙草と珈琲を
面白く無さそうに
交互に呑んでいた
こんにちは
そう云うと少年は
神経質そうに前髪をかきあげて
僕の頭からつま先までを一瞬で観察した
見ない顔だね
ここでは
少年は煙草を僕にすすめた
ここでは
見ない顔だね
僕が居た所はなんだか息苦しくってね
そういうと
どこでもおなじだよ
呟いて彼はギターを弾いた
「グリーン・スリーブス」
逃げ出した地平は
だがしかし
やはり閉塞されているのだろうか?
どこだっておんなじなのだろうか?
僕には分からない
10年前も分からなかった
いまだってもちろん分からない
「ここ」の住人たちも
やはり
抜け出そうとしている
抜け出そうとしている
いちばんの望みは?
少年は僕の顔を見て笑った
公園の芝生でさ
昼寝したいんだ
なにも考えずにね
なにも考えず
隔離されていた世界とは
想像以上に違っていて
僕は
数分 あっけにとられた
中庭はベンチがあって
そこで
少年が
ギターを抱え込みながら
紙煙草と珈琲を
面白く無さそうに
交互に呑んでいた
こんにちは
そう云うと少年は
神経質そうに前髪をかきあげて
僕の頭からつま先までを一瞬で観察した
見ない顔だね
ここでは
少年は煙草を僕にすすめた
ここでは
見ない顔だね
僕が居た所はなんだか息苦しくってね
そういうと
どこでもおなじだよ
呟いて彼はギターを弾いた
「グリーン・スリーブス」
逃げ出した地平は
だがしかし
やはり閉塞されているのだろうか?
どこだっておんなじなのだろうか?
僕には分からない
10年前も分からなかった
いまだってもちろん分からない
「ここ」の住人たちも
やはり
抜け出そうとしている
抜け出そうとしている
いちばんの望みは?
少年は僕の顔を見て笑った
公園の芝生でさ
昼寝したいんだ
なにも考えずにね
なにも考えず
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