眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

零刻の打算

2007-12-01 | 
隙間無く憂える魂へ
緩慢で怠惰な日常は
全てに置いて打算の匂いを仄かに掠める
 
 静かに
  状況は変化してゆくだろう

   ただ
    失われた記憶を
     取り戻したいのだ

猫が鳴いた夜
 僕らは物怖じせずに将来を語った
  何ひとつ確かなものなど無い月夜の晩に
   アカペラが好き
   と、君がささやく
    伴奏と序曲が邪魔だ、とね

澄んだ水
 化石の送った手紙は
  往々にして天体の加速度
   素人には乾電池の
    プラスとマイナスのほうが手っ取り早い
     「ドライバーを握って20年だぜ」
     男は鼻で笑い容易にバイクをメンテナンスする

打算
 有り余る「愛」と呼ばれる証は
  通常、安易に慰められた
   意思を投げつける行為に
    失望し堕落す

     「スティーヴィー・レイの訃報を聴いたとき
       おいらはまだ学生だった」
  
     痒みのある首筋を掻き毟って
      指先に血が付いた

   ワタシノ名前は・・・

野良犬さ
 野暮な連中だ
  そう云い捨てて空き缶を投げつける
   不用意な一言が
    全てを故障させる

         「ピーピー ガガガ・・・」

      電流がフレミングの法則を
       注意深く裏切った
        薄く切れたレモンのスライス

道しるべにクッキーを置いたね
 残念なことに食べてしまったよ
  病室での楽しみのひとつは食事のアナウンス

    やあ、君
     何か一曲頼むよ

心なしか意識が透き通る真夜中
  現世にたたずむ君に
   しばしのお別れを

    旅に出るのが難儀でね
     ワインを一本空けて
      精神の扉に冷酷なまでに肉薄した
    暗示なのさ
     言葉の羅列が意味を失うが
      常に一回性の行為には
       得てして
     微妙な感じの意味がある

   洗濯物が乾いた
    空気の乾燥した今日は
     眩しい陽射しの中
      ここは南の国だったね

   おいで
   
    君に会いたい

     刹那によぎる概念は

      意識の仮予約

       どうして
        そばにいないの?

      いっそこのままで

     零刻の打算

    常に意識はあるがまま

   ワインの空き瓶が並び

  僕は困惑した日常に

 意味を見出す

  会いたい



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