眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

時間

2007-12-07 | 
恫喝され慟哭す
 警官隊の警棒の映像が
  何処か遠くの外国で

 「銀巴里」の
  珈琲カップをカバンに入れたのよ

   ふふ、と母が笑う

  イデオロギーも闘争も
   変化してゆく刻の中
    僕にとっては
     ありもしない夢想の霹靂

   「議事堂を占拠しようとしたの」

    少女はつい口をついてしまった

   だみ声は
    容赦なく鳴り響く拡声器
     黒テントで
      森田童子が囁くように優しく諦める

     時間は
      全てを封印し開封す
    届かなかった想いは
   依然 宙空を彷徨う

黒砂糖と芋くずを水に溶かして
  乳飲み子に与えた
   老婆が優しく教えてくれた
    諭すかの如く

     僕は

    淀んだ空気に憧れながら
   今まさに馬鹿馬鹿しいとも感じているのだ
  そう
 なんにも知らない
なにもだ

 そして時を同じくして
  若き医学生だった父は
   九州の寺で勉学に励みながら
    床磨きをしていたのだ

     島に帰ってきて
      彼は薬物依存の研究を発表する
       ベトナム戦争の時間

      僕は
       時間は   
        逃避した昼下がりの
         缶チューハイの酔いのまどろみ

          苦笑しておくれ

           友よ

           あんたの苦しみも

            ツマミに変えてしまう

             僕の馬鹿さ加減を

              



    
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