眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

食べる

2005-07-12 | 日記
昔(大昔に)、付き合っていた女の子は拒食気味だった。
煙草と珈琲以外はほとんど口にせず、一日に数回に分けてパンをかじった。
僕はこの子と会うときには、かならずサンドウィチを作った。
理由は簡単だ。

「sherbetのサンドウィチなら食べれる。」

その子がそう云ったからだ。
もちろん僕は料理が上手いわけでもないし、むしろ苦手なので僕なんかが作ったサンドウィチが美味いはずがない。でも、その子は喜んで食べてくれた。そうして、おなかいっぱい、と云った。

僕にも、お酒ばかり飲んで飯を食わなかったときがある。
だから、僕に、「食べる」、という行為に関して別になにかが云える立場じゃない。
なにかを云う気も毛頭ない。
頑張れだとかやる気になれば何でも出来る、なんて言葉はけっして云えない。

だけれどもやはり、食べる、という行為はたいせつに思う。

苦しい時に僕は、無理やりに飯を食う。
もちろん、苦しいときに食べる飯だからかなり不味いのであまりお薦めはしない。
でも、苦しいとき、泣きながら飯を食うひとは信用できるような気がするんだ。

食べ、眠り、排泄すること。
生きてっからね。たいせつに思うんだ。

  それで今晩、僕は大盛りの焼き飯を
   まるで腹をすかせた高校生の頃のように口にほうばる。

お百姓さん、ありがと~、なんてふと思いながら。

   生きているんだよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする