けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

カップ戦

2008-11-13 07:15:48 | football
08/09 Copa Del Rey Dieciseisavos Vuelta
Valencia C.F. 3-0 Portugalette
バレンシアの得点:アングロ、ミチェル、パブロ

GK:グアイタ
DF:チモ・ナバーロ、エルゲラ、アルトゥーロ(46、ミチェル)、デルオルノ
MF:エドゥ(66、ジギッチ)、マドゥロ、ウーゴ・ヴィアナ、パブロ・エルナンデス
FW:アングロ(57、ビセンテ)、モリエンテス)

Ida(第1戦)はフエラで4-1で勝ってますから、特いつも以上にローテーションに拍車がかかった先発&ベンチメンバー。上に書いた選手が出場し、あとベンチに残ってるのはレナンとバラハだけですから。で、そのメンバーで危なげなく勝ちました。おそらく。
中継はあったものの前半は4元中継(バレンシア、バルサ、ビジャレアル、エスパニョールのそれぞれの試合)で、後半はバレンシアとバルサの2元になったものの、9割5分はバルサの試合が流されてたし。何が起きてたのかはさっぱりです。
だいたいバレンシア公式からして、手を抜きすぎ。公式のテキスト中継では、普段ゴールが決まったりすると「GOL DE VILLA! GOL DE VILLA!」って100個くらい並べ書きするものですが、今日はゴールが決まっても

Min. 20 GOL DE ANGULO! GOL DEL VALENCIA! El asturiano roba una pelota・・・

短い。


モリエンテスはこの試合先発フル出場。もはや完璧なカップ戦要員です。バレンシア系のスポーツ紙では「リーガで最後に得点してから1周年です」とか記事を書かれてしまいました。確かに今節ここまで、カップ戦でしか得点してないですからね。昨シーズン後半はひたすら負傷と病気で、思い出せるゴールといえば国王杯ファイナルとか…今シーズン入ってスーペルコパとか…UEFA杯とか。今シーズンに関していえば、ウナイ・エメリがモリエンテスをリーガであまり使わないのも、リーガ得点なし1周年記念に貢献しています。今日の国王杯でもフルに使われてしまったから(ジギッチと交代になるかと思ったのに)、土曜日のリーガでの出場可能性は低そう。

ちなみに、モリエンテスは昨日、国王杯前日のチームトレーニングを欠席しました。チームの許可を得て個人の事情で…って何だろうと思っていたら、モリエンテスのエージェントであるヒネス・カルバハルと、その元パートナーであるアルベルト・トルドラの間に裁判沙汰がありまして、その証人でマドリーの法廷に召還されていたから…のようです。ヒネス・カルバハルは、モリエンテスの他にもラウルやカニサレス、以前はイケルや、それ以外にも多くのサッカー選手、監督の代理人で、訴えているアルベルト・トルドラとは20年間パートナーだった、らしい。で、パートナー関係を解消した際に、トルドラが手切れ金か何かを求め、ヒネス・カルバハルがお前とパートナー関係だったことはない、と言い出したり…ま、よくわかりませんが揉めているということで、大迷惑なことに、顧客が何人か(他にカニサレスやモリーナなども)証人として出廷することになったようです。


ルート・ファン・ニステルローイ
アメリカへ旅立ったルートですが、最初の診断が出たようです

MRI検査などを行ったものの、マドリーのメディカルチームとステッドマン博士との間で、診断に関する決定的な結論には達しなかった。このため、内視鏡を使った検査を受けることになるだろう。治療も内視鏡を使ったものになるだろう。現時点で、正確な治療手法や回復期間の推定ができるのか、などは不明。

内視鏡も外科的措置になるわけですし、どれくらい期間がかかるかもわからないですね。第一、まだ診断が確定したとは言えない。不安要素が積み重なっていく。


仲間
国王杯の第1戦で、ポリエヒドに5-0と大敗したビジャレアルは、エル・マドリガルでも1-1の結果しか残せず、国王杯敗退が決まりました。マドリーのお仲間が増えました。

水の泡

2008-11-12 07:17:26 | football
08/09 Copa Del Rey Dieciseisavos Vuelta
Real Madrid C.F. 4-3 Real Union de Irun
(agg. 6-6、アウェイゴールでレアル・ウニオンの勝ち抜け)

マドリーの得点:ラウル(36、50、86)、ブエノ(68)
レアル・ウニオンの得点:アバソロ(14)、サルセド(49)、エネコ・ロモ(90)

GK:デュデク
DF:サルガド、カンナバーロ(46、ハビガルシア)、メツェルダー、マルセロ
MF:ガゴ、スナイデル、ファンデルファールト、ドレンテ(60、ブエノ)
FW:サビオラ(80、イグアイン)、ラウル


ラウルのハットトリック、ブエノのスーペル・ゴラッソ……どれもこれも、3失点してたら意味ないのです。先発を見れば、この試合を落とせないという意識はあったんでしょうが、守備をないがしろにしてるのはいつも通り。ピボーテがガゴ1枚で、それより前の中盤の守備が適当で、相手が相手だからとマルセロもサルガドもサイドを上がっていってしまうので、いつも以上に守備は手薄。しかも前半途中でどこか痛めたらしいカンナバーロが後半からハビ・ガルシアに交代し、セントラルは非常に不安定なことになってしまった。エインセはローテーションなのか、メンバーに入ってなかった。後半始まってすぐの失点は、まさにCBは何をやってるんだ?という失点でした。

あー、もう。まったく、本当に何やってるんだ。
国王杯は未だラウルが手にしたことがないタイトルで、そのせいもあったと思うのですが、とにかくラウルがものすごく必死だった。ボールを追い掛け回し、3人くらいのディフェンスを背負ってボールをキープし続け、まともなボールが出てこないから下がって組み立てに入り、帰ってくるのがのろいマルセロの代わりに左ラテラルの守備までこなす(この時はかなり低い、味方ペナルティエリア近くまで下がってました)。その上、ハットトリック。マルセロのクロスからのカベッサ、ややオフサイド気味ながら決めた2点目、直接FK(FKだったかクロスがそのまま入ったのか、自信がなくなってきました。ブエノが触りそうで触ってなくて、直接入ったラウルのゴールであることに間違いはないと思うんですが、なにしろ大興奮だったので。その瞬間は。)。途中で足を痛そうにしていたのに、十分すぎる働きをして、それがまったく報われないとは。

後半途中から入ったブエノは、やや左サイド的なポジション。そしてエリアのやや外から実に見事なゴラッソを決めました。トラップや相手を交わすところなど、テクニックも十分で、この辺りはさすがレアル・マドリー育ちと言うべきでしょうか。
せっかくなので、ブエノはこのままリーガで使って欲しい。ドレンテ、スナイデル、ファンデルファールト、いずれも残念な出来だった。ドレンテにはボールがよく集まるのですが、最近ベルナベウからブーイングを受けやすいこともあってか、プレイに正確さを欠きチャンスをつぶすことが目立った。スナイデル、VDVは影が薄く、ボールを持っても他とかみ合わない。この辺りは非常に不安です。本気で勝ちにいっているのなら、グティをローテーションせずに使い倒してしまえばよかった。

ガゴが、守備はもちろん攻撃にも必死に絡んでいるのが良かった。のですが、デラレが当分出場できそうになく、ディアラが数週間の離脱。ガゴの疲労が心配です。


日程が楽になった、とポジティブな見かたもしてやりたいところですが、どうしても国王杯を取りたいんだ、といわんばかりの、あのラウルの必死さがまったく報われなかったということを考えると……はー。ひどい朝だ。

go west

2008-11-11 06:56:51 | football
昨日の図解


レナンとマルチェナがいません。そこまで積み上げていたら完璧だったのに。残念。

ちなみにマルチェナは試合後、ソルダードを退場に追い込んだことにより、ソルダードを含むヘタフェの選手数名&監督から「おぬしも役者よのう」と散々な批判を浴びておりました。でも、ソルダードが頭突きにいったのは事実なんですけどね。何もしてないのにマルチェナが倒れたのなら大問題ですが、一応接触はしているんですから。もっともマルチェナの倒れ方が見事だったのも確かで、まあそれは、マルチェナですから。
ずいぶんな騒ぎになってしまったので、バレンシアの公式は「ヘタフェの選手数名および監督からの見解が示されているが、バレンシアC.F.はカルロス・マルチェナへの完全なサポートを示したいと思う」「我々のカピタンである1選手への敬意を求める」といった声明を出しております。


マドリーの負傷者
今週のミッドウィークは国王杯です。Idaでは一番遅い試合日程でしたが、今週のマドリーは他の試合の先陣を切って火曜日開催。どんなにドタバタの試合をしようが、負傷者が増えようが、やっぱりスケジュールは止まりません。

負傷者情報、まずはルート・ファン・ニステルローイ。マラガ戦の前に、検査の結果右膝外側半月板に問題があると診断されていたルートは、月曜日、アメリカへ旅立ちました。2000年当時、ルートが右膝の靭帯を断裂したときに治療を担当してくれたステッドマン医師を訪ね、診断を受けるためです。
再手術となるのか、療養程度ですむのかわかりませんが、年内は無理だろうという報道もありました。半月板なら靭帯を痛めたときほど時間はかからないと思いますが、それでも数ヶ月は離脱になるだろうし、マドリーは苦しい。でも残り少なくなってきてるとはいえまだキャリアは続くわけですから、最善の判断として手術があったとしても、それは仕方がないんですよね。不安の元を取り除くのが一番なんだろうな……。

ディアラ。マラガ戦、最後の守備固めで出てきたディアラ(そのわりにはかなり前の方にいたのが謎ですが)は、左大腿部に痛みを感じて試合を終わることになりました。MRI検査の結果、左大腿二頭筋に1度の損傷で全治2~3週間。
ピボーテが足りなくなっていきます…。ガゴの疲労やカードも心配。国王杯は、ハビ・ガルシアの出番かもしれません。

月曜日に行われたトレーニングでは、その他にデラレとロッベン、ペペとセルヒオ・ラモスがピッチに姿を現しませんでした。デラレとロッベンは、それぞれの事情でしばらくプレイできません。ペペとセルヒオ・ラモスはジムで調整。
セルヒオ・ラモスのタルヘタ・ロハは、国王杯で適用されるのか、リーガのみで適用なのかちょっとわかりませんが、仮に国王杯に出場する権利があったとしても、ラモスはお休みさせた方が良さそうに思います。というか、そろそろミゲル・トーレスを復帰させて良いと思うんですが。シュスターさん。


カンテラ会議

積み上げ

2008-11-10 07:40:27 | football

一番下でつぶれてるのがホアキン。何人積んだんだろう、これ。

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 10
Getafe C.F. 0-3 Valencia C.F.

バレンシアの得点:マヌエル・フェルナンデス(29)、ホアキン・サンチェス(67)、ビセンテ・ロドリゲス(81)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、モレッティ
MF:アルベルダ、バラハ、マヌエルフェルナンデス、ホアキン、マタ
FW:ビジャ

今ラシン戦で4失点、UEFA杯のコペンハーゲン戦でもディフェンスが不安定。チームの建て直しのためにウナイ・エメリが取ったのは、トリボーテ。アルベルダ、バラハ、マヌエル・フェルナンデスのピボーテ3人同時起用でした。結果としてどうだったかというと、確かにゼロで抑えたし、3点も取ったし、有効ではあったんだと思います。が、ヘタフェが途中から10人になっちゃったからなー。評価はもう何試合かやってみてからでしょうか。
守備に意識があったせいか、試合開始からしばらくは、前寄りの3人が、孤立とまではいきませんが、少しやりづらそうな感じがしました。ただ、アルベルダは完全に守備寄り、バラハも守備の意識が強い感じがしましたが、マヌエル・フェルナンデスが攻撃につなげる少し高めにいたこと、ミゲルが相変わらず攻撃を楽しんでいることで、押し込まれずにチャンスも作れたかなと思います。実際、ミゲルが起点で先制点につながったわけだし。マヌエル・フェルナンデスのゴラッソでした。
苛ついたソルダードがマルチェナに頭突き(マルチェナの術中にはまったと思う)をしてバレンシアが数的優位に立ったものの、後半も何度かヘタフェにはチャンスを作られてた。なので、ホアキンの追加点は大きかった。これもゴラッソでした。最後は前がかりになったヘタフェの攻撃からこぼれ球を拾い、いっきにカウンター。ビセンテの、こちらもまたナイスゴール。ドリブルで持ち込み、3人の守備のプレッシャーを受けながらのゴールでした。

今日の布陣が現時点で最良かどうかはわかりませんが、悪くもなかったと思います。新しい戦い方のオプションができたという意味でも、微妙な流れをストップできたという意味でも、良い試合でした。

競り合った相手が競ってくれなくて腰から落下したり、相手の選手とボールを取り合いながら首根っこつかまれて痛い思いをしたのに自分のファウルになったり、モレッティがちょっと不幸に見えました。がんばれ。


08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 10
Osasuna 0-0 Atletico de Madrid


オサスナ勝てない…まだ勝てない。カマーチョ監督になって、初めてプラシルが試合に出場しました。カーサのレイノデナバラで、オサスナはそれなりに試合を優勢に進め、ポルティージョがペナルティを取ったり(レフェリングは怪しかったらしい)とチャンスもあったようですが、GKクペがセーブしてしまったようです。オサスナ…。

Liga Espanola Jornada 10

2008-11-09 12:16:52 | football
先にバレンシア
某Wの陰謀によりまたも録画なので、マドリーの試合については、以下のバレンシアに関する記事の下に置きます。


今節のバレンシアは、ヘタフェと対戦。11月9日(日)21時、コリセウム・アルフォンソ・ペレスにて。今節の最後の試合ですね。召集選手は以下のとおり。

GK:レナン、グアイタ
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、モレッティ、デル・オルノ
MF:アルベルダ、エドゥ、バラハ、マドゥロ、マヌエルフェルナンデス、パブロ、ホアキン、ビセンテ、マタ
FW:アングロ、モリエンテス、ビジャ

UEFA杯でレナンが大腿部に強い打撲を受けたために金曜日はトレーニングができず、ヒルデブラントも腰を痛めていることから、GKがいない!という状態だったバレンシア。一時はバレンシア・メスタージャ(Bチーム)のサルバというGKを召集するというニュースもありましたが、最終的にレナンは召集リストに入りました。実際に出場するかどうかはぎりぎりまで引っ張るのかもしれませんが。でも3人目のGKを連れていないところを見ると、なんとかなる状態なのかもしれない。他には、マドゥロが入っているのがやや目新しいところ。全体で19名召集なので、最終的にフィールドプレイヤーから1人外れることになると思います。

ラシンに敗れ、コペンハーゲンに引き分け。やや調子が落ちかけてきている印象もありますが、中心選手が怪我でいないというわけでもないですし、疲れがたまってきた頃ということでしょうか。少し調子を上げて、リーガの上位を維持していって欲しいと思います。ヘタフェ戦はあまり相性が良い気がしないのですが、国王杯では勝ったし。うまいことやってほしいです。


フエラの試合でおなじみのサイン会はモリエンテスとモレッティ。やっぱりマドリー方面担当



すごいものを見た

08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 10
Real Madrid C.F. 4-3 Malaga

マドリーの得点:イグアインイグアインイグアインイグアイン(8、37=PK、71、78)
マラガの得点:エリセウ(6)、バハ(18)、アポニョ(70=PK)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス(43、タルヘタ・ロハにて退場)、カンナバーロ、エインセ、マルセロ
MF:ガゴ、グティ、スナイデル(46、サルガド)、ドレンテ(72、サビオラ)、ファンデルファールト(82、ディアラ)
FW:イグアイン


疲れた…見ていて本当に疲れた。なにこの試合。何やってんですか、マドリーは。
怪我が心配されたセルヒオ・ラモスは結局先発。中盤はガゴの1ピボーテ、その前にグティ、スナイデルとVDVとドレンテのオランダ3枚は…どうなってたんだろう。最初は何度かポジションを変えていたのでなんとも言えませんが、ドレンテの主戦場が左、スナイデルは右寄りかな。ラウルはローテーションでしょう、イグアインが1トップで試合がスタート。

開始6分で失点、以降常に先手を取られる形でマラガに3失点。マドリーのボールポゼッションは高く、中盤でボールを回していることはできますが、ひとたびボールを奪われると実に簡単にカウンターを許す。やはりセルヒオ・ラモスもマルセロも上がりますし、中盤で守備をするのはガゴくらい。ボールを奪われたときにもっと高い位置から攻撃を食い止める動きをしないと、というか、中盤が前に寄りすぎなのか。1失点目はマルセロのサイドから崩され、ゴール前でドタバタしてカンナバーロやイケルが体勢を崩され、失点。2失点目も、速攻から(ちょっとオフサイドぽかったけど)やられました。3失点目は、やはりエリア内の守備が後手に回るところでガゴがマラガの選手を倒し、ペナルティ。

しかもこの試合、前半終了近くにセルヒオ・ラモスが一発ロハで退場になっています。そんなに低い位置ではなかったと思いますが、マラガの選手にタックルを仕掛けて倒し、先に起き上がったラモスが走り出そうとしたところでマラガの選手を踏んづけてしまい…。わざとならロハで数試合出場停止の措置もアリだとは思いますが、ラモスは踏んだ瞬間に「あ!」という感じで振り返って謝っているので、周囲をよく見ずに足を踏み出してしまっただけのように見えます。ロハはやり過ぎという印象でした。ラモスはこれで休めて良かったとも言えますが、不運でもあった。次節はお休みです。主審はおなじみのイトゥラルデ・ゴンサレス。主役になりたがる、試合を作りたがるレフェリーです。

結果としては、イグアイン祭り。本当に、よくやってくれた。1点目は、グティから高い位置にいた左のマルセロにボールが出て、マルセロがなかなかの切れ味のシュート。GKアルナウがはじいたところをイグアインが蹴りこんでゴール。2点目はマラガの選手のハンド。ボールの出るところに腕を動かしているのでハンドの判定は正当だと思いますが、なんかエリアの外っぽかったんですよね、あれ……。イグアインがキッカー、アルナウの手をはじきながらもゴール。

この試合で決定的だったのは、何よりもイグアインの3点目でした。3失点目となるペナルティを献上してしまったガゴが、失策をとりかえそうという勢いでボールを持って上がっていき、イグアインにパス。やや距離がありましたが、イグアインが右脚を思い切り振りぬき、ゴラッソ! 3失点目からわずか1分後。イグアインの気迫も、決定的なアシストをしたガゴの気合の入った喜び方も、このゴールの重要さをあらわしていたと思います。意気消沈してしまいかねなかったチームに与えた活気、いろいろな意味で重要なゴールでした。

失点が嵩み、セルヒオ・ラモスが退場して10人(後半からスナイデルを下げてサルガドを投入)。それでも追いついた、負けるわけには行かない。3失点目からしばらくの時間は、チーム全体が、何かが振り切れてしまったかのような気迫、勢いを持っていました。そこまで追い詰められなきゃできないのか、といえばそうなのですが。4点目、VDVからのクロスに、エリアに飛び込んでいったイグアインが倒されて再びペナルティを得る。キッカーはイグアインで、いったんはアルナウに弾き返されてしまうのですが、イグアインがそのまま詰めて、遂に勝ち越し点。
試合は最後まで落ち着かず危ない場面も幾度もあったのですが、サルガドやグティの決死の守備とか、とにかくこの試合は落とさない、という気持ちだけはあったと思います。時間がたつのを忘れ、気がついたら試合が終わった……という、いろいろな意味で引き込まれる試合でした。試合終了後に選手たちが肩を組んで勝利を喜ぶ様子は、歓喜というよりも安堵、という言葉の方がぴったりくるような、いろいろなものが詰め込まれたある意味スペクタクル過ぎる試合でした。


今日の先発布陣は悪くないと思ったのですが、これだけの失点。グティをディアラに変えたら攻撃が作れなくなる。今いる戦力でどうにかするなら、もっと高い位置から守る意識を持たせないと…できるかどうか知りませんが。ラウルやサビオラを入れてイグアインと2トップにしていたら、もう少し前からボールを追えたように思います。ちなみにベンチで休養になったカピタンは、前半途中だったかな、隣に座っている誰かと非常に熱く語り合っていました。言いたいことは山ほどあっただろうな……。

マラガ戦を前に

2008-11-08 08:27:16 | football
マラガ戦、召集選手
CLが遅い方の日(水曜日)開催だったのに、今週末のリーガ第10節は一番早い試合になります。土曜20時キックオフ予定のマラガ戦@ベルナベウの召集選手。

GK:イケル、デュデク
DF:サルガド、セルヒオラモス、カンナバーロ、マルセロ、エインセ、メツェルダー
MF:ディアラ、ガゴ、スナイデル、グティ、ドレンテ、ファンデルファールト、ハビガルシア
FW:ラウル、サビオラ、イグアイン、アルベルト・ブエノ

チームが低調なことに加え、負傷選手が増えてきました。ついこの間、ほぼ全員が出揃った…と思ったのに。
召集リストには入ったセルヒオ・ラモス。ユーヴェ戦で右足に強い打撲を負ったために血腫があり、金曜日のトレーニングではスパイクを履けなかったほどだったとのこと。ぎりぎりまで回復状況を見るようです。19名召集されていたのは、このせいだったんですね。
召集が微妙で結局最後にはずれることになったのはペペ。アルメリア戦で痛めていた左大腿四頭筋、回復は間に合いませんでした。
ロッベンは、ユーヴェ戦のウォーミングアップ中に下腿三頭筋を痛め、既に全治5~6週間との診断が発表されています。復帰は年明けでしょうか。
ミゲル・トーレスもまだ100%とは認められていない様子。セルヒオラモスが微妙なわけですから、ミゲルトーレスを召集リストに入れても良かったように思うのですが、「監督判断」により召集外。
さらに悪いことに、と公式にも書かれているのが、ルート・ファン・ニステルローイが召集できなかったこと。金曜日に臨床検査、MRI検査などを行った結果、右膝外側半月板の残り?(resto del menisco externo)を負傷している可能性があると、マドリーのメディカルチームは診断を下しました。2000年に靭帯を断裂したときも右膝で、問題が起きやすかったのかもしれません。MARCAには「手術の可能性も」なんて見出しもあり、今後どうなるのか微妙な状況です。
デラレは検査中。マドリーの公式には、外部専門家としてデラレの診断に加わっている医師が、MARCAのインタビューを受けたことについて、患者と医師の間にあるべきプライバシーを侵害するこの種の世論を強く非難する、というSanitas(医療部門のマネージメント)の見解が載せられています。そうなんですよね。デラレに何が起きたのかすごく気にはなるけれど、診断の結果ひとつひとつに何万人もの注目が集まっているというのは、やっぱりおかしい。筋肉や膝の負傷経過とは違う、よりデリケートな対応が必要なのは確かだと思います。

で、これだけネガティブニュースを並べましたが、新しい名前がひとつ。カンテラのデランテーロ、アルベルト・ブエノが召集リストに入りました。新しいといっても、既に何度かトップチームとトレーニングもしているし、先日の国王杯イルン戦では、最後の方でほんの少しでしたが、トップチーム初出場も果たしました。シュスターのファーストチョイスは、ラウルとイグアインとなるでしょうし、その後にはサビオラが控えていますが、ネガティブなことの多い中で新しい可能性が出てくるのも、ちょっとほっとするものです。

怪我人が増えてしまい、外部やマスコミからは格好のネタとして突付きまわされる厳しい状況になってしまいましたが、12月の山岳ステージまでは、マラガ、バジャドリ、レクレ、ヘタフェと中堅チームが続きます。リーガのチームはどこも甘く見るとえらい目にあわされてしまいますが、上位直接対決まで少し時間があるのはマドリーにとっては好材料かもしれません。合間に国王杯、それからもちろんCLもありますが、立て直すには試合をこなしていくしかないし、現時点で戦力補強ができるわけもないので、12月までには解決方法を見出しほしいと思います。


マラガ
セグンダで2シーズンを過ごして後の復帰。なんとなくもっと久しぶりのような気がしてましたが、2シーズンぶりかー。
今回気になるのは、フェルナンド・サンス。選手じゃなく会長さん。もと所属していた選手が、別のチームの選手として帰ってくるとか、あるいは監督として戻ってくるとか、そういうケースはあり得ると思いますが、会長としてというのは珍しいですよね。しかもまだ34歳。どんな気持ちでパルコに座るんだろうなー……。

マラガというと、キキ・ムサンパとかデリーバルデス&ダリオ・シルバのハンマーパンチコンビとか、濃いキャラクターの選手が多かったなー……今はどうなんでしょうか。サルバ元気かな。


アルビトロはイトゥラルデ・ゴンサレス
きゃー。


グティの歴史
先日32歳になったホセ・マリア・グティエレス・エルナンデス・“グティ”。いろいろあって見逃していたらしいビデオを、公式で見つけました。プリメーラ・エキーポのページから見られるビデオで、現時点で3つ目にあります。画面を大きくすると、最新のビデオにしか飛ばないので小さい画面で見るしかないのですが、よくこれだけ映像があったなー、というグティの歴史。9歳からマドリーに加わったグティのいったい何歳の頃のプレイなのかわかりませんが、モノクロ映像でドリブルする10番、出番を待つ様子、成長して上のカテゴリへ、トップチーム…。ナレーションは「わずか9歳で、プレベンハミン(年齢カテゴリは、ベンハミン→アレビン→インファンティル→カデテ→フベニールと上がっていく。その後残れればBチーム→トップチーム)へ」「フベニールでFWとしてプレイし、シーズンに30ゴール決めた」「Bチーム在籍中に、ホルヘ・バルダーノによってトップチームへ」くらいしか聞き取れませんでしたが。こうしてみると、本当に長いですね、グティ。人生の大部分をレアル・マドリーで過ごし、途中で外に出ることもない純粋培養です。
ピッチ脇で出番を待っているらしいミニ・グティの、口がぽかっと開いた様子とか髪の振り払い方とかが、まったく今と変わっていないのがなんか面白い。

勝てたのにー

2008-11-07 07:25:43 | football

08/09 UEFA Cup Group Stage Group-G Matchday 2
Valencia C.F. 1-1 København

バレンシアの得点:フェルナンド・モリエンテス・サンチェス(61)
コペンハーゲンの得点:Santin(85)

もー。


ちなみにモリエンテスのゴールは、左サイドのビセンテの折り返しに、エドゥが飛び込んでシュート、GKがはじいたところを、ご馳走さま。


ほぼ1日後に追加
GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、マルチェナ、デルオルノ
MF:バラハ(マヌエル・フェルナンデス)、エドゥ、パブロ、ビセンテ、ウーゴ・ヴィアナ(マタ)
FW:モリエンテス(ビジャ)

いつものように「何とかして観戦」しようとしたのですが、前半の前半はほとんどつながらなかったり、後半もディレイになったりと、試合状況を見極めるほどには見られませんでしたが、モリエンテスのゴールはチェックしました。夜のTvviニュースでは、しつこいほどに失点シーンも流してくれました。失点はセットプレイ。ロングスローからアルビオルが競り負け、さらにボールが落ちたところにいる選手をどフリーにしてしまい……。
タイトルどおり、勝てたし勝ちきらないといけなかった試合。しかも時間が後になるにつれて、より「いつもの面子」らしくなっていったのに、そこで最後にやられてしまったのが、またもったいない。
いくらローテーションといえども総入れ替えをするととんでもないことになる、とマリティモ戦で学習したのか、エメリは守備陣はほぼいつも通りの構成。ですが、映像を見られた範囲で言えば、どうにも危なっかしい守備でした。ミゲルが相当高い位置(シュートが打てるくらい。いつも通りですね)まで上がり、デルオルノも比較的高いポジショニング。相手にボールをもたれるとカウンターが怖いわけで、それを止めるためにはピボーテのケアが必要になるのですが、相手にボールを持たれると一気にゴール前まで持っていかれてしまうという、中盤の守備がまったく効かない状態でした。バラハもエドゥも、攻撃に色気のある選手なので仕方なかったんだろうとは思うのですが。途中からはそれぞれ注意していたようですが、アルベルダがいるといないとではかなり違うなー、と改めて実感。あと、アルビオルが何かふわふわした感じの守備で変でした。

サンテチエンヌが2試合で勝ち点6、あとは勝ち点1で横並び。貴重なカーサの試合で勝ち点を落としてしまったのは痛いですが、まだ1試合ですし、上位3チームまで抜けられる。このUEFA杯では、いける限り上までいってほしいです。


喝采

2008-11-06 07:25:16 | football
08/09 UEFA Champions League Group H Day 4
Real Madrid C.F. 0-2 Juventus

ユヴェントスの得点:アレッサンドロ・デル・ピエロ(17、67)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ(81、サビオラ)、マルセロ
MF:ディアラ、グティ、スナイデル(63、イグアイン)、ドレンテ
FW:ファン・ニステルローイ(81、ファン・デル・ファールト)、ラウル


放送が始まって最初のフォーメーションテロップが出る。「・・・ドレンテ?」 ウォーミングアップ中に負傷したらしいロッベンに代わって、ドレンテが先発でした。ここでイグアインを入れなかっただけ、シュスターは進歩した気がする。
で、そのドレンテですが、全体としてはよくやっていたと思います。試合が始まってしばらくは、クロスの質が目も当てられないほど酷かったですが、前半40分くらいからようやく可能性が感じられるクロスになってきた。時間がかかるんだなー。後半も、相手を交わすプレイも何回か、早いクロスをゴール前に、と奮闘していました。正直なところ、持ちすぎてリズムを崩すロッベンよりは、もらって運んでクロスの意識があるドレンテの方が、リーガらしくていいと思う。ただ、マルセロとお互いを使う動きがあまりなかったように感じたのが残念。
あとはグティのパス出しが秀逸で、やはりこの人がいるのといないのとでは攻撃がまったく違ってくる。


と、いいとこ探しをするのもいいんですが、負けは負け。しかもベルナベウで無得点。アルメリア戦の後半を見た後では、攻撃ができているだけマシだった気もするんですが。
セルヒオ・ラモスがさかんに攻撃参加をしていて、それは良かったのですが、やはりサポートがない。高い位置でボールを受け、相手に囲まれた時点でフォローがないから、1人でなんとか打開するしかない。必死でCKなど取ってましたが、疲れが見えた後半はボールをとられることも多かった。ボールを取られて振り向けば、すっきり開いたサイドに駆け戻り……。
ユーヴェの守備の強さもあって、最前線が良い形でシュートに持っていけなかった。ラウルもルートも。イケルのパフォーマンスが落ちてるのが気がかり。スナイデルは、いつもよりエリアから遠めになったせいか、存在が薄かった。グティ、攻撃は良かったんだけど守備は…中盤の守備は……ディアラ……あー、もう。


後半ロスタイム、交代するデル・ピエロには、サンチアゴ・ベルナベウ中から拍手喝采が送られていました。そんな試合でした。


なんとか建て直しませんと、2ポイント後ろにゼニトが迫っております。危ないよ。

象徴

2008-11-05 20:52:16 | football
MARCAより

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レアル・マドリーとユヴェントスの象徴が、再び道を交える

ラウルvsデル・ピエロ、伝説の戦い
ラウル・ゴンサレスとアレッサンドロ・デル・ピエロのキャリアは、平行していながら、いくつかの点で交わる。どちらもヨーロッパで最強の2つのクラブのアタッカーとして実質上同時に姿をあらわし、どちらも非常に早く頂点まで到達し、どちらもほぼ同じ時期に放出の危機を過ごし、そしてどちらも同じくらいナショナルチームに関して苦々しい議論に囲まれてきた。キャリアを始めてからおよそ15年を重ね、既にそれぞれのクラブの象徴となった、レアル・マドリーのカピタンとユヴェントス・デ・トリノのカピタンは、水曜日、ベルナベウで再び比較をされる。

デル・ピエロの影はラウルの最初の道筋に付きまとった。デル・ピエロはほぼ20歳でユーヴェのロベルト・バッジオを「引きおろし」、一方でラウルはわずか17歳でエミリオ・ブトラゲーニョの引退前にサインをした。伝説を破壊し、どちらも最初のリーグタイトルを同じ年(1995年)に、ほぼ同じ貢献度で手に入れた。ラウルは9ゴール、デル・ピエロは8ゴールだった。

この証拠の前に、両国のマスコミは2人の比較を激しくし、そして最初の大きな対戦、つまり95/96シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝では大騒ぎを演じた。1stレグではラウルが1-0の勝利を記したが、2ndレグではデル・ピエロのゴールも併せてユーヴェがマドリーに勝利。「ヴェッキア・シニョーラ」はこの大会で優勝を収め、30年とそれ以上に渡るマドリーの永遠の傷をうずかせ、そしてラウルを明らかに上回るキャリアをデル・ピエロに与えた。

98年の終わり
それにもかかわらず、わずか2年後には、アムステルダムですべてが変化した。どちらの選手もそれぞれのチームで(またそれぞれの代表でも)完全に居場所を手にし、チャンピオンズで再び対戦することになった。今度は偉大なる決勝戦で。ユーヴェは、この上なく豪華な布陣で大本命であった。しかしマドリーは、予測を覆し、歴史を変えた。そしてラウルもまたそうだった。

エル・ブランコの「7番」は、さらに2つの欧州の栄冠を手にした。しかもバレンシアとのファイナル(2000年)、バイヤー・レバークーゼンとのファイナル(2002年)、どちらでもゴールを決めて。一方でデル・ピエロは、2003年に再びタイトルに手を伸ばす。しかしミランがペナルティの末にそれを取っていった。そしてそれ以来、下り坂が続く……。

ラウルの場合、多くの非難が寄せられた。クラブの補強ポリシーによって常に不利益を被り、ラウルはしだいに本来のポジション、エリアから遠ざけられていった。ようやく2006年になって、ファビオ・カペッロの手によってよみがえることができたのだ。同指揮官は、逆説的だが、ユーヴェでは「ピントリッキオ」に喜びを与えることなく、ズラタン・イブラヒモビッチの強さに道を開くことを望んだ。

ワールドカップ2006
しかしどちらもその最悪の時を生き残り(ラウルはリーグ戦で5得点しか記録できなかったほどの深刻な膝の負傷も乗り越えた)、2006年ワールドカップドイツ大会への召集を受けた。しかし彼らの運は大きく異なっていた。ラウルはルイス・アラゴネスとの間に自身の墓を掘ることになり、一方でデル・ピエロは、若いタレントたちを好む風潮にプレッシャーを受けていたにもかかわらず優勝杯を手にし、セミファイナルではゴールを上げ、フランスとのペナルティ戦でも決定的な役割を果たした。

先のEUROでは、ラウルとデル・ピエロは、その大会への出場を取り沙汰する騒ぎに囲まれ、再び2つの顔を持つ鏡に姿を映した。ラウルは自宅に残り、デル・ピエロは最終的にロベルト・ドナドーニの召集を受けた。沈み行く「アッズーリ」としてスペイン戦の悲劇の前にはなすすべがなかったのだが。

2つの象徴
ラウルとデル・ピエロ。デル・ピエロとラウル。この水曜日が7回目の対戦であり、最後になるかもしれない。おそらく、もうこれ以上彼らを比較するのを止めるときが来ているのだろう。一方はチャンピオンズで61ゴールを挙げ、もう一方は38ゴール。一方はW杯を取り、EUROでは準優勝に輝いた、もう一方は代表の得点王。一方はチャンピオンズを取り、リーガを取り、あるいはスクデットを取り……彼らを比較するのを止め、ただ、伝説となるであろうこの日の戦いを楽しもう。これは1人のスポーツマンがその活動を超越したときに起こるものであり(この場合は2人だ)、そして彼らは象徴となっているのだ。

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今朝の
リバプールvsアトレチコ。あまりにも酷い。アトレチコは勝利に値する試合をしていたのに。マドリーファンには言われたかないよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。

無の証明

2008-11-04 23:51:39 | football
検査開始
週末を家族と一緒に過ごしたデラレは、レアル・ウニオン戦での失神の原因を探るために、月曜日から様々な検査を開始している、とMARCAが載せています。初期の診断で血圧の低下が見られたこともあってか、やはり最初に心疾患の可能性を検査するようです。el estudio electrofisiologico は電気生理学的検査と訳して良いと思いますが、要するに、直接心臓に電気的刺激を与えて病態を誘発しやすい状態にし、何らかの疾患反応(頻脈とか不整脈とか)が認められるかを検査する、ということなのだと思います。
何かが存在することを証明することよりも、何かがまったくないことを証明することのほうがはるかに難しいものです。デラレの身体に、まったく何も問題はない、と保証できるまでにどれだけの検査が必要になるのか。不安を完全に取り去ることはできるんだろうか。


カレンダーは進む
デラレのこと、不安満載のアルメリア戦…の後であっても、カレンダーは止まりません。ひとつひとつ、目の前に集中して試合をこなしていかなければならない。
火曜日午前、マドリーはCLに向けてバルデベバスでトレーニングを行いました。ほとんど非公開だったようですが、公式の画像を見る限り、チームの雰囲気が良さそうなのに救われます。若干1名、無表情でスナイデルを攻撃するセルヒオ・ラモスの精神状態が心配です(冗談です)。


ガゴとラモスに遊ばれ、サルガドに助けを求め、ドレンテにまとわりつかれて、忙しかったスナイデル



そうこうしているうちに、マドリーのユヴェントス戦に向けた召集選手が発表されました。

GK:イケル、デュデク
DF:ペペ、カンナバーロ、エインセ、セルヒオ・ラモス、マルセロ、サルガド
MF:ディアラ、ガゴ、グティ、スナイデル、ファンデルファールト、ドレンテ、ロッベン
FW:ラウル、ファンニステルローイ、イグアイン、サビオラ

ずいぶん元気そうでしたが、ミゲル・トーレスの復帰はなし。肉離れは再発が怖いし、たしかミゲル・トーレスが肉離れを起こすのは、これが初めてではなかったはず。用心するのはわかります。が、シュスターだから…と、思ってしまう。
ペペは、今日のトレーニングも室内で別メニューだったと思いますが、召集リスト入りしました。大丈夫なのかな、本当に……。


監督と共に公式のプレスカンファレンスに臨んだのはイケル。いくつかQ&Aを抜書き。
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Q:結果は悪くはないけれど、感触が良くない。アルメリア戦の後半のような戦いでは、ユヴェントスに勝利するのは難しいでしょうね?
I:もし真実を言うのであれば、アルメリアのチームは好きだよ。僕たちはゴールチャンスを作り出してはいたと思うけれど、ゴールを決められなかった。僕たちは試合を決定付けることができなかった。ミステルは、僕たちがみすみす2ポイントを逃してしまったと言ったが、僕もそう思う。アルメリアはさらに上に行くはずだったときに、引き分けになった。別の日にユヴェントスと対戦するのであれば、またしっかりと立つことができる。結果について言えば、良いものだと思っている。僕たちは、自分たちがリーガでもチャンピオンズでも失敗できないとわかっている。僕たちは今良い状況にあって、もし勝てればその後のラウンドに多くの可能性が開けてくることを理解している。

Q:今日はリバプールvsアトレチコの試合がありますが、どちらを応援しますか?
I:難しい質問だね。どちらのクラブにも友達がいるから。でも、どちらかを応援しなければならないとしたら、アトレチコにすると思う。なんと言ってもスペインのクラブ、マドリーのクラブだからね。それが僕の考え方だよ。そう考えない人もいると思うけど。僕はアトレチコがチャンピオンズに戻ってきたことが嬉しいし、彼らには良い働きをしてほしいと願っているんだ。
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どっち応援しようかなー。

月曜日

2008-11-04 07:07:50 | football
バレンシア
日曜日丸々休みだったバレンシアは、月曜日夕方からトレーニング再開。次に目指すのは、6日、メスタージャで行われるコペンハーゲンとのUEFA杯です。ラシン戦で途中交代になったアレクシスは、MRI検査の結果左脚双子筋の軽い拘縮との診断が下り、ランニングで調整。シルバとホアキンは、理学療法士と共に(たぶん室内で)トレーニング。

シルバ
シルバの回復状況について、同じ日の午前に公式に載った記事
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メディカルチームの責任者、アントニオ・ヒネルは、ダビド・ヒメネス・シルバが今週パテルナで、ランニングと室内トレーニングから構成される特別なプログラムを行うことを公式サイトで発表した。
「シルバの回復は好ましいものになっている。今日(月曜日)、シルバは室内ジムで彼の足首に特化したトレーニングを行い、その後、ピッチでランニングを始めた。この一連のトレーニングは今週中続ける見込みで、来週からは、ピッチでまったく通常通りのランニングを行うことができるだろう」。
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現地15時相当のTvviニュースで、負傷の診断を済ませたアレクシスと、ランニングするシルバの様子が放送されていました。だいぶ長く待った気がしますし、まだもう少し待たないといけませんが、全体練習に合流できる日がだんだん近づいてきているようです。今月後半から、バレンシアは変則山岳ステージが始まります。せめて12月でも、シルバが間に合うようならとても心強い。

マヌエル・フェルナンデス
インタビュー当番でした。

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サポーターの重要性について
「僕たちにはファンがサポートを続けてくれることがとても重要だ。木曜日にメスタージャで行われるUEFA杯コペンハーゲン戦でも。リーガで敗戦を喫した後では、サポートを続けてくれることが重要なんだ。」

UEFA杯について
「UEFA杯は重要な大会だ。勝利すること、あるいはできるだけ上まで勝ち進むように挑戦してクコとが本質だ。僕たちはリーガに集中してきたが、今日からは、直近のライバル、つまりコペンハーゲンのことをより知っていくつもりだ。」

リーガでの初めての敗戦
「今シーズン最初の敗戦が痛手だったのは確かだ。なぜなら僕たちはカーサでポイントを落としたことがなかったのだから。でも遅れることなくページをめくり、次の試合のことを考えなければならない。」

先発扱いと考えていない
「自分が(常に)先発とは考えていない。多くの時間プレイしていることは確かだけれど、先発扱いと考えてはいない。今シーズン、僕たちには多くの試合があり、すべての試合でプレイすることができるだろう(どのコンペティションも勝ち進むと言う意味?)。僕とバラハは異なったタイプの選手で、僕は彼の後継というのでもなく、彼のサブというのでもない。

メンタリティの変化
「今シーズンは僕にとってまったく違ったものになっている。メンタリティが大きく変わったし、このチームが自分のものと感じられる。」
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加入当初はなかなかチームに馴染んでいないと言われていたマヌエルフェルナンデス。点を取っているビジャやマタに注目は集まっているけれど、今シーズンの貢献度はなかなかのものです。最後の項目の「メンタリティの変化」は、チーム全体のことよりも自分自身のことだろうか。多少なじむのに時間がかかったとしても、今快適に仕事ができているのなら何よりです。


さて、マドリー
マドリーのトレーニングは午前中でした。アルメリア戦で先発した選手たちは室内でリカバリトレーニング。それ以外の選手、サルガド、ハビガルシア、メツェルダー、ドレンテ、グティ、ファンデルファールト、マルセロ、サビオラ、コディナ、デュデクはピッチ上でトレーニング。

非常に好ましいニュースは、ミゲル・トーレスがまったく通常通りのトレーニングを行うことができた、ということです。オフィシャルの画像を見ても、非常に元気そう。水曜日のユーヴェ戦に向けた戦力候補となりうる状態で、もちろん後は、シュスターが選ぶかどうか。セルヒオ・ラモスの負傷(恥骨炎)は1週間休んだ程度でどうにかなるものではないでしょうし、サルガドも1試合で負傷してしまった。ミゲル・トーレスをベンチに置いておくのは、セントラルのバックアップという意味から考えても、左ラテラルもできるユーティリティ性から考えても、かなり心強いのではないかと思います。シュスターがどう考えてるか知りませんが。

もうひとつ心強くなれそうなのが、ファン・ニステルローイもボールに触ることができた、というニュース。別メニューだったようですが、回復しているということです。ユーヴェ戦に間に合うか…といっても、特にマイナス要素がなければ、少なくともベンチ入りはするのではないでしょうか。

負傷者は、筋肉に打撲を負ったペペと、膝に違和感のあるディアラ。


すっかり元気

不安だらけ

2008-11-03 18:40:31 | football
08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 9
Almeria 1-1 Real Madrid C.F.

アルメリアの得点:ピアッティ(83)
マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(38)

GK:イケル
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、ペペ(50、メツェルダー)、エインセ
MF:ディアラ、ガゴ、ロッベン、スナイデル(80、グティ)
FW:ラウル、イグアイン(74、ファンデルファールト)

なんかもう、あまりと言えばあまりの出来だったので、順を追って何かを書く気が起きません。とにかくだめだった。
木曜日にコパ・デル・レイを、フエラで気候は寒く冷たい雨の中で戦って疲労が……でも、アルメリア戦に先発した選手は半分以上がイルンにすら行ってないので、これは言い訳にならないか。でも本当に動きが重たかったと思います。疲労が溜まってきた頃なのか、それとも試合の流れが悪すぎて動くべき方法が見出せなかったのか。

先日のビルバオ戦で、中盤の守備がガゴ1枚で手が足りず、ザルのように中盤を素通りされて最終ラインまで持って行っていかれたのを見て、中盤底は2枚の方が…と思いました。で、この試合はディアラとガゴが共に先発。「お!」と思ったのですが……ディアラ、守備に効いているわけでもなく、つなぎ役に入っても有効なパスが出せない。調子が良くないのか無難に行こうとしているのか、ボールをもらうと溜めて横パスかバックパス、ちょっと狙ったパスを出すと取られてしまう。これではいる意味がない。
2試合休んだセルヒオ・ラモス、少し元気が戻ってきたかな、という感じ。右サイドを上がって攻撃参加の意図もあった。ただ、これもやはり有効ではなかった。ボールを中にはたいて右サイドを上がり、中からボールをもらってクロス!という図を思い描きたいところですが、上がるラモスにタイミングよくボールが来ない。中に入ったボールはそのままゴチャゴチャと中のほうへ行き、行方不明に。誰ならボールを外にくれるんだろう? しかも失点は、上がったラモスがミスしたあげくに戻ってこられなかったところからクロスを入れられ、中の守備が付ききれずにやられました。
グティがなかなか出場しなかったのは、木曜のイルン戦で長時間出ていたせいもあるんでしょうか。でも、もっと早く、後半頭からでも出してほしかった。昨夜は確かにロッベンの動きも良かったけれど、結果として、攻撃の形として有効なパスが出せたのは、グティくらいではないかと思います。他に中盤にいて守備もした上で攻撃に有効なパスを出せるのは…というと、デラレのいち早い復帰を祈りたくなりますが、精密検査などでまだしばらくかかるだろうな……。

VDVとスナイデルが何かをしたという記憶がない(途中寝てしまったから、というのもあるんですが)。

別に試合に負けたわけではないし、だいたい負けてたかもしれないほどの試合を引き分けで済ませたと言えなくもないし、首位ともまだ勝ち点差2なんだし。しかし不調の香りがし始めてから数試合、たいして改善された気がしないのが不安です。不安のままに、ミッドウィークにはユーヴェ戦。

後半始まってすぐにメツェと交代したペペ。オフィシャルには医療情報が出ていまして「左大腿を強打したことにより、大腿四頭筋に血腫」。肉離れや何かではないので、水曜日には間に合うかもしれません。

忘れるところでした。ラウル、ナイスゴール。


ラビリンス

2008-11-02 09:58:51 | football
ライブでできるはずのバレンシアの試合を、またも某W様が放送しやがりませんでしたので、結果を下の方に書きました。そしてその前に。

映画:パンズラビリンス
いつまでたっても最悪の放送態度を改めようともしない某W様の宣伝をするのは非常に忸怩たるものがあるのですが、ぜひお勧めしたい映画。本日22時からWOWOWで放送の『パンズラビリンス』。メキシコ・スペイン・アメリカ合作。

簡単にジャンルを言うと、ダークファンタジー。ですが、恐ろしく現実的なストーリーでもあります。舞台は1944年、内戦下のスペイン。フランコ政権側の軍人、それに抵抗を試みるゲリラ、といったものもストーリーの重要な要素。その中心に、オフェリアという少女が体験する不思議な世界が描かれる。
映像が本当にきれいですし、ご都合主義にはならない深みのあるストーリーも、スペイン映画らしい暗さ加減も良い。自分の中では、ここ数年で1番といっても良いかもしれない映画です。と、偉そうに言えるほど、そんなにたくさん見てるわけではありませんが。

ただし、見終わった後の爽快感を映画に求める方、ファンタジー=かわいらしいものと思っている方、グロいものが苦手な方には、絶対にお勧めしません。グロさの程度は、手に○があるような感じで……詳しく説明すると面白みがなくなるので書けませんが、不安な方はリモコンを握り締めてご覧になると良いかと思います。





08/09 Liga Espanola 1a division Jornada 9
Valencia C.F. 2-4 Racing Santander

バレンシアの得点:ビジャ(28=PK)、ホアキン(69)
ラシンの得点:チテチテチテ(22、48、79)、アルベルダ(84=P.P.)

GK:レナン
DF:ミゲル、アルビオル、アレクシス(67、マルチェナ)、モレッティ(61、モリエンテス)
MF:アルベルダ、マヌエルフェルナンデス(61、バラハ)、ホアキン、ビセンテ
FW:マタ、ビジャ

ひどい雨でした。ピッチもどんどんぐちゃぐちゃになっていきました。そして負けました。いっつもラシンにはやられている気がする……。

何が特別に悪いということもなかった、と思うんですが…。試合開始からそ、ビジャやビセンテがシュートを打ったりとチャンスも作れていた。のに、先制されてしまった。中盤でボールが止められずラシンのトップにパスを出され、アレクシスが付ききれていなかったチテにやられました。それでもそんなに時間をおかずに同点。ホアキンがエリア内で倒されてペナルティをゲット。ビジャが決めて1-1。前半はこのままで、ひとまずこれで良しとしようか、程度の雰囲気。
後半始まって早々に、チテに再びゴールを許す。これはゴラッソでした。「そんなとこから打つの?!」というエリアのだいぶ外から打たれたシュートは、ゴールポストに当たってゴール内へ。レナンも飛んでいたのですが間に合わなかった。
ここでウナイ・エメリは2枚替え。ややパスミスの目だったマヌエルフェルナンデスからバラハへ、そしてなぜかモレッティを下げてモリエンテスを投入。交代から7分後、マタのコーナーキックを、ビジャと競ったGKトニョがキャッチし損ない、落ちたボールをホアキンが蹴りこんで再び同点。
この日のホアキン、多少無駄なところもありつつ、ミゲルとともに右サイドでよくやっていたと思います。何度もファウルを受けて転がされ、ユニフォームがドロドロの茶色になってしまっていました。水溜りはサイドにできやすいのか、ホアキンとビセンテ、それからアルベルダとマヌエルフェルナンデスのユニドロドロ率が高かった。アルベルダの背中は、腰から名前の辺りまで茶色に染まってました。

2-2にした後、しばらくはバレンシアの時間。いいリズムにはまり込んだのか、ハイペースでボールを回し幾度も攻撃を仕掛けていました。この時間帯は本当に良かった。
しかし約10分後、ゴタゴタしているうちにコーナーに近いあたりで取られたファウルのリスタートから、再びチテがゴール。誰だ、チテに付いていなきゃいけなかったのは。さらに最後、ゴール前のドタバタ混戦の中で、倒れながらも必死に足を出したアルベルダが不運を背負ってしまいました。アルベルダ、良かったんだけどなあ…。

リードされたからというのもあったかもしれませんが、結果的に攻め手が多すぎた気がします。特に左。ビセンテ左、マタも左寄り、ビジャも左に流れるのが好き。もちろん全員が左に寄るようなことはしませんが、それぞれの力を削りあってしまったようでもったいない気もしました。マタがチャンスに絡む機会が少なかったように思う。

試合自体はまだ1敗目だし、あまり後を引くような負け方だったとも思わないので、すっきりと切り替えて、月曜からUEFA杯コペンハーゲン戦(木曜、現地21時30分キックオフ)に備えて調子を整えていただきたいと思います。風邪ひかないように。

良いニュース

2008-11-01 09:20:59 | football
マドリーの公式には、笑顔でくつろぐデラレの画像が載っていました。無事にマドリーに戻ってきたデラレは、ひとまずこの週末は休養を取り、来週再び検査。完全に回復すれば、通常通りに戻ってこられるだろう、とのことです。
バルデベバスに戻ってきたデラレは、ロッカールームで他のチームメイトたちに会うこともできたようです。試合があった、あの場にいた選手たちももちろん、離れた場所で心配するしかなかった選手たちも、どれほどほっとしたことだろうと思います。
以下、デラレのコメント

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すべてが恐ろしかった。検査の結果は何もかも良いものだったけど、用心のためにこの週末は自宅で過ごすように言われたよ。
実際は、たくさんの人が僕に声をかけていたのが、大騒ぎしているようでよく理解できなかった。映像でその様子を見たけど、皆は本当に驚いたと思う。幸運なことに、僕はとても良い状態だ。僕のことを心配してくれた人たち、僕が受け取った数え切れないほどの愛情に感謝を捧げたい。
「5ヶ月になった僕の息子と家で楽しく過ごせるだろう。そしてアルメリア戦はテレビで観戦するつもりだ。重要な勝ち点3が必要だし、確実に僕たちは勝てるはずだ。チームには強いモチベーションがある。
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さらにマドリーはクラブとして公式に、イルンの病院とレアル・ウニオンに対して、感謝を述べています。

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金曜日、レアル・マドリーは、木曜日の夜に国王杯でルベン・デラレが気を失った後、この選手を看護してくれたイルンのビダソア地方病院に対して、感謝を述べました。
レアル・マドリーのメディカルチームは、統括部門から当直の内科医長まで、緊急時対応措置および医療関係者から医療外スタッフまで、この病院のあらゆる関係者の努力と援助を強調していました。
さらにレアル・マドリーは、レアル・クルブ・ウニオン・デ・イルンのあらゆる関係者の立派な行動、デラレへの心からの援助および病院を訪れてくれたことも、称賛しています。金曜日の朝、クラブのカピタン、Berruetがチームメイトたちを代表し、ルベン・デラレの容態を気遣いに病院を訪れてくれました。

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後で映像を見直したのですが、真っ先にすっ飛んできたマドリーのチームドクターのすぐ後に、マドリーの物とは別のジャケットを着たスタッフが来ているんですね。たぶんイルンのチームドクターたちもカバンを下げてすぐに来てくれたのではないかと思います。担架で運び出されるときはスタジアムのお客さんが拍手で気遣ってくれたりもしてました。

とりあえず落ち着いたようで、本当に良かったです。


32
デラレのことがあってさらっと流されてしまいましたが、グティさん32歳になったそうです。32歳か…。

14
ラウルさんはデビュー14周年。