けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

象徴

2008-11-05 20:52:16 | football
MARCAより

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レアル・マドリーとユヴェントスの象徴が、再び道を交える

ラウルvsデル・ピエロ、伝説の戦い
ラウル・ゴンサレスとアレッサンドロ・デル・ピエロのキャリアは、平行していながら、いくつかの点で交わる。どちらもヨーロッパで最強の2つのクラブのアタッカーとして実質上同時に姿をあらわし、どちらも非常に早く頂点まで到達し、どちらもほぼ同じ時期に放出の危機を過ごし、そしてどちらも同じくらいナショナルチームに関して苦々しい議論に囲まれてきた。キャリアを始めてからおよそ15年を重ね、既にそれぞれのクラブの象徴となった、レアル・マドリーのカピタンとユヴェントス・デ・トリノのカピタンは、水曜日、ベルナベウで再び比較をされる。

デル・ピエロの影はラウルの最初の道筋に付きまとった。デル・ピエロはほぼ20歳でユーヴェのロベルト・バッジオを「引きおろし」、一方でラウルはわずか17歳でエミリオ・ブトラゲーニョの引退前にサインをした。伝説を破壊し、どちらも最初のリーグタイトルを同じ年(1995年)に、ほぼ同じ貢献度で手に入れた。ラウルは9ゴール、デル・ピエロは8ゴールだった。

この証拠の前に、両国のマスコミは2人の比較を激しくし、そして最初の大きな対戦、つまり95/96シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝では大騒ぎを演じた。1stレグではラウルが1-0の勝利を記したが、2ndレグではデル・ピエロのゴールも併せてユーヴェがマドリーに勝利。「ヴェッキア・シニョーラ」はこの大会で優勝を収め、30年とそれ以上に渡るマドリーの永遠の傷をうずかせ、そしてラウルを明らかに上回るキャリアをデル・ピエロに与えた。

98年の終わり
それにもかかわらず、わずか2年後には、アムステルダムですべてが変化した。どちらの選手もそれぞれのチームで(またそれぞれの代表でも)完全に居場所を手にし、チャンピオンズで再び対戦することになった。今度は偉大なる決勝戦で。ユーヴェは、この上なく豪華な布陣で大本命であった。しかしマドリーは、予測を覆し、歴史を変えた。そしてラウルもまたそうだった。

エル・ブランコの「7番」は、さらに2つの欧州の栄冠を手にした。しかもバレンシアとのファイナル(2000年)、バイヤー・レバークーゼンとのファイナル(2002年)、どちらでもゴールを決めて。一方でデル・ピエロは、2003年に再びタイトルに手を伸ばす。しかしミランがペナルティの末にそれを取っていった。そしてそれ以来、下り坂が続く……。

ラウルの場合、多くの非難が寄せられた。クラブの補強ポリシーによって常に不利益を被り、ラウルはしだいに本来のポジション、エリアから遠ざけられていった。ようやく2006年になって、ファビオ・カペッロの手によってよみがえることができたのだ。同指揮官は、逆説的だが、ユーヴェでは「ピントリッキオ」に喜びを与えることなく、ズラタン・イブラヒモビッチの強さに道を開くことを望んだ。

ワールドカップ2006
しかしどちらもその最悪の時を生き残り(ラウルはリーグ戦で5得点しか記録できなかったほどの深刻な膝の負傷も乗り越えた)、2006年ワールドカップドイツ大会への召集を受けた。しかし彼らの運は大きく異なっていた。ラウルはルイス・アラゴネスとの間に自身の墓を掘ることになり、一方でデル・ピエロは、若いタレントたちを好む風潮にプレッシャーを受けていたにもかかわらず優勝杯を手にし、セミファイナルではゴールを上げ、フランスとのペナルティ戦でも決定的な役割を果たした。

先のEUROでは、ラウルとデル・ピエロは、その大会への出場を取り沙汰する騒ぎに囲まれ、再び2つの顔を持つ鏡に姿を映した。ラウルは自宅に残り、デル・ピエロは最終的にロベルト・ドナドーニの召集を受けた。沈み行く「アッズーリ」としてスペイン戦の悲劇の前にはなすすべがなかったのだが。

2つの象徴
ラウルとデル・ピエロ。デル・ピエロとラウル。この水曜日が7回目の対戦であり、最後になるかもしれない。おそらく、もうこれ以上彼らを比較するのを止めるときが来ているのだろう。一方はチャンピオンズで61ゴールを挙げ、もう一方は38ゴール。一方はW杯を取り、EUROでは準優勝に輝いた、もう一方は代表の得点王。一方はチャンピオンズを取り、リーガを取り、あるいはスクデットを取り……彼らを比較するのを止め、ただ、伝説となるであろうこの日の戦いを楽しもう。これは1人のスポーツマンがその活動を超越したときに起こるものであり(この場合は2人だ)、そして彼らは象徴となっているのだ。

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今朝の
リバプールvsアトレチコ。あまりにも酷い。アトレチコは勝利に値する試合をしていたのに。マドリーファンには言われたかないよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。