
2006 FIFA World Cup Group H Match 31 ゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオン、シュトゥットガルト
スペイン 3-1 チュニジア
スペインの得点:ラウル・ゴンザレス・ブランコ(71)、フェルナンド・ホセ・トーレス・サンス(76, 90=PK)
チュニジアの得点:ミナリ・ジャワハル(8)
やっぱりここぞという時のラウルは最高。味方のシュートの跳ね返りに詰めているというのがいかにもラウルらしく、膠着状態を打破したという意味でも重要なゴールになりました。ゴール後ベンチでサルガドやカニサレスと喜び合っていたのが印象的です……やー、嬉しい~。

相手はアフリカ勢、戦前は余裕勝利の予想、前半早々の失点…と、ここまでは数日前のチェコと一緒でした。高い位置からプレスしてくるチュニジアに、パスミスからカウンターを食らって失点。試合自体を支配していたものの得点できずに後半へ。
後半頭からアラゴネス爺さんは2人いっきに交代させて来ました。軽率なプレイが目だったルイス・ガルシア、効果的なパスがあまり出せずにいたセナに代わって、ラウルとセスク。
スペインは後半頭から10分間ほど試合を圧倒し、さらにビジャに代えてホアキンを入れて交代枠を使い切って畳み掛けていこうとしました。でも…時間を追うにつれて、まったりとこう着状態に。パスはつなげるのに決定的なフィニッシュに至らないいつかみた風景に、会場のスペイン人たちも沈黙…。
しかし後半25分過ぎ、ホアキンが右サイドでためてからマイナスのクロスを入れ、それをセスクがシュートし、GKがはじいたところを飛び込んでいったラウルが押し込んで同点! 突然フィエスタを始めるスペイン人サポーター。5分後には、セスクのスルーパスにトーレスが飛び出して右足アウトサイドで美しいゴールをゲットしました。解説の山本氏絶叫。ゴール後のトーレスのあのポーズは、セルヒオラモスもよくやりますね。というかスペイン人がよくやるのかな。最後はPKも決めて3-1にし、逆転勝利で決勝トーナメント進出となりました。

結果として、というのもありますが、ラウルとセスクの交代は効果がありました。セスク、良いですね。シュートも何本か打っていたし、ゴールになったものの他にもトーレスに決定的なパスを出していました(トーレス決めて…)。個人的MVPは、半分しか出てませんがラウルに差し上げたい。嫌な流れが続く中、あきらめずに自分の仕事をしたこと。調子が悪いと叩かれてはいますが、試合に出してもらえれば手を抜かずに、あの場面で詰める。ラウルらしさが良い方向に出てきたなあと思うのです。
今日は、BS1の試合とスカパーのデータスタジオを交互に見ていました。幸谷さんの話が聞きたかったので。やっぱりおもしろかったです。特にラウルが得点した後に披露してくれた、幸谷さんが見てきたデビューしたころから今までのラウルの話なんて特に。アトレチコな幸谷さんですが、やはりラウルは注目していたのでしょう。昔はトラップが10mも前に飛んでた、ヘディングもできなかった、左足は良いけど右はぜんぜんダメだった、それが年を重ねるごとに良くなってきてるしこれからも良くなっていくだろう、と。
2戦目で決勝トーナメント進出を決めることができました。今日の試合は雨の中とはいえ気温が高くなく、それほど消耗もひどくなかったと思います。とはいえ第3戦は控えのメンバーを使って、何人かの選手に休息をとらせたりすると思います。中盤にアルベルダやイニエスタ、レジェス辺りが出てくるかも。それもまた楽しみです。
うーん、順調すぎて怖い~。
2戦目でトーナメント進出が決まってよかったです!
いつか見たような滑り出しと、ゴールをこじ開けられないイヤな展開でしたけど、こういう時に決めるべき人がちゃんと決めるんですね~
ラウールのポジショニングはさすがでした。トーレスの2点目も難しいかと思ったけどきっちり決めましたね。!
こういうストライカーが日本にいてくれたら…世界との差はまだまだ大きいですね。ついグチっぽくなってスミマセン…
パスはまわるのに膠着した時は「またか~」と嫌な感じになったのですが、ラウルのゴールは本当に貴重なものになりました。ここしばらく、ラウルはいらないだのもうダメだの叩かれていただけに、見たか~!という気分です(笑)。日本は…7年前、'99ナイジェリアワールドユースでスペイン優勝、日本準優勝だったことを思うと、ここまで差がつくことが悲しくなりますね。
>やっぱしラウルさん
不調だとかチーム戦術にフィットしてないんではだとか言われても、やっぱりカピタンは頼れる男です。これで控え組も元気づいて自分もやってやろうという気になるでしょうし、先発組ものんびりしていられなくなるし、チーム全体がさらに活性化するんでは、と思います。