けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

ペレス会長辞任

2006-02-28 05:33:19 | football
て、今TVEで言ってる。


新しい会長はフェルナンド・マルティンさんていうそうです。
辞めてもらったのは嬉しいけど、ここまで引っ掻き回してやめるのって…。ともあれこれで恐怖政治、の終わりでしょうか。

オフィシャルサイトの記事が重い~。



18:15辞任会見
なぜ今なのでしょう?
このクラブは変化を必要としていました。そして私は、会長こそが先頭に立つ最初の人間だと考えたのです。

健康上の問題によるのでは?
それは間違っています。とても健康だと思っていますよ。

クラブをやめるにあたってどのような条件があったのでしょう?
役員会の組織は継続し、2008年までの新しい会長を指名します。

なぜ会長が辞める必要があるのでしょうか?
このクラブはスポーツ面からの大きな変化を必要としています。私たちはベストなシーズンを過ごせていませんし、今が何かを変えるチャンスだと思っています。何人かの監督を交代した後では、私が辞めることが唯一の可能な回答だと思っています。この大きな変化がチャンピオンズリーグでの勝利につながるだろうと考えています。そして来シーズンに新たな活動をするためにも。

この決定に関してチームや選手たちと話し合いましたか?
キャプテンのラウルと、そして監督のロペス・カロに話しました。

いつ決めたのでしょう?
昨日、試合(マジョルカ戦)の後です。何かが行われる必要があると、私は確信したのです。

この決定の背後にある理由はなんでしょうか?
ポジティブな影響をもたらしたいと思っています。それこそが私が辞めた唯一の理由ですから。私たちは正しいことができていません。私が辞めることがチャンピオンズリーグでの良い結果を誘発するのではないかと思います。

監督交代の可能性は?
この決定はロペス・カロのポジションにはなんら影響しません。

あなたはチャンピオンズリーグに非常に狙いを絞っているようですが、それはリーガはもう終わったと考えているからですか?
そうではありません。しかしチャンピオンズリーグの次のステージに進むには唯一のゲームに勝利するのみなのです。ここ何試合かで、私は私たちが悪い軌道を進んでいるようだと心から悩みました。私が辞めることでチームがロンドンで勝てればと思います。

あなたが連れてきた選手たちはあなたの辞任に責任があるのでは?
私は選手を決して非難しません。私が完全に責任を負っています。何人かの選手たちは困惑しますが、それは私が関係しているせいかもしれません。そして私は、私が伝えられなかったメッセージを、誰かが代わって伝えて欲しいと真に思っています。確かにここ数週間の何人かの行動は私が好むものではありませんでした。しかしそれもまさに私自身の責任です。そう、セルヒオ・ラモスが日曜日の試合後に言ったことも正しいことでした。
(セルヒオ・ラモスは自身の得点時に数人の選手が喜んでいなかったことから、チームに一体感がないことを指摘していた)

こういった問題すべての根元にあるのは何だったのでしょう?
おそらく勝利が過剰であったこと、そして私のメッセージが誤って受け取られたことでしょう。何人かの選手は混乱していましたが、私はこの状況を元に戻すことも、取り除くこともできませんでした。私が自分の責任を引き受ければ、おそらく私たちは上昇していくことでしょう。私たちは世界有数の選手たちを集めたチームを作りました。私は彼らを甘やかしたかもしれません。そしてそれがこの混乱の根元にあるのでしょう。私が彼らに理解して欲しいと望むこと、それは唯一の重要なことはレアル・マドリーだということです。

どんなふうにクラブはここから進んでいくのでしょう?
組織の規則は極めて明快です。役員会は新しい会長をそのメンバーの中から選出します。彼は今日ここにはいないでしょうが、さよならを言うことはできるでしょう。

あなたが会長になったことでどんな変化があったでしょう?
このモデルは適切で正しいものです。経済面から見ても、スポーツ面から見ても。この数年はレアル・マドリーの歴史の中でも賞賛に値するでしょう。この背後にある理想は継続されるでしょうが、プロジェクトは方向転換を必要としています。そして中心にいなかった誰かが後を引き受けるなら、それはもっと容易になるでしょう。

いつか戻ってきますか?
人生は長い、でも普通なら私は戻りません。私はまだソシオです。もちろん役員会の誰かが必要とあれば手助けします。

あなたとチームとの関係を教えてください。
私は選手たちと良い関係にありました。しかし何かが正しくなかった。マジョルカ戦でそれが証明されました。私たちは皆が理解しました。そしてセルヒオ・ラモスは大きな声ではっきりとそれを口に出しました。3人もの新しい監督がやって来たのはまったくノーマルなことではありません。この領域に関して私が行った過ちは私が責任を負わなければなりません。それが唯一の首尾一貫した仮定と結論なのです。

「ジダネス&パボネス」のポリシーは失敗したのでしょうか?
このクラブの2本柱は、偉大な選手とユースシステムからの選手です。これが私たちのアイデンティティを確立し、私たちをここまでにしたのです。

ではあなたはどこで過ちを犯したのでしょう?
多くの過ちを犯したのは確かです。それこそがクラブの会長を変えることがポジティブである理由であり、数人の選手を混乱に陥れたのでしょう。私は責任を感じています。そして結局のところ、レアル・マドリー、それこそがあらゆる状況において真に重要なのです。私はこの点をクリアにしておきたいと思います。

辞任によって何を意図していますか?
我々は厳しい時期にあります。そして私は物事を照らし、より容易にしたいと思っています。ベストな方法は、他の人間が主導権をとること。だから私は辞任するのです。これでチームが、今シーズン中にまだ何か価値のあることをできる可能性に集中し、来るシーズンに向けて何か別のことを計画できるだろうと思っています。

役員会は、あなたの決定を再考するよう求めたでしょうか?
全員がそう求めてきました。しかし私の決定は覆すには強固でした。熟慮を重ねた結果でしたから。私の過ちは、自身の子供にだけ最高のものを与えたいと願う親と似ています。甘やかすこと、それは選手の過ちではなく私自身の過ちなのです。ですから、私は皆に私の決定を優先して欲しい、そしてクラブが値するだけの成功を受けられるような、選手たちとファンたちとの間の親交を作り上げて欲しいのです。

これは選手を非難するやり方ではないのですか?
私は選手を非難しません、私自身の問題です。私が責任を取れない人間なら、辞任したりはしなかったでしょう。

契約したことを後悔している選手はいますか?
私が就任してから私たちが2000年から作り上げてきたスポーツ・プロジェクトでは、十分に熟慮してフィーゴ、ジダン、ベッカムといった選手たちと契約したものです。世界最高の選手たちのフットボールを楽しんだことを後悔などしません。しかしおそらく、まさにこれこそが彼らにある種の責任を負わせない原因だったのです。彼らは優れた人間です。しかし誰もが「彼らは最高だ」と言ったことで、彼らは混乱したのです。彼らはレアル・マドリーの素晴らしい財産であり、さらには偉大な指導者でした。私には、昨夜起こったようなことを避けるためにも辞めることが必要だと考えたのです。誰かのことを想定しているわけではありません。ロナウドでもありません…。私がロナウドに対して言える全てのことは、彼は世界最高のストライカーであり偉大な人物だということです。私たちはこの何年かでスペクタクルなフットボールを展開し、そして世界のあらゆる場所で賞賛を受けました。私たちはレアル・ マドリーをその価値に見合った場所に位置づけたのです。しかし何人かの選手は、彼らがチームの中で固定されていると考えたことでしょう。私が成し遂げたかったことは、彼らに毎日自分のポジションを競わせることだったのですが。

レアル・マドリーを離れるにあたって思うことは何でしょう?
私には特別な想い出があります。私の人生の中で最高の時です。クラブは最終的にその方向性を見失っています。おそらく私たちは少し遠くに行き過ぎたのでしょう。私たちの新しい意図を伝えたことで、周囲に混乱を引き起こしました。しかし私たちには、最新の施設を誇るクラブがあります。世界で最も高額な収入を上げ、偉大な選手たちが所属し、明るい未来が開けています。失ったもの全ては、レアル・マドリーをあるべきリーダーの位置に戻し、決してその野心を失わないためのスポーツ・プロジェクトを再設計するのです。

ラウルにあなたの決定を伝えた時、どんな反応をしましたか?
彼は悲しんでいました。私たちの間には大きな親交がありましたから。

レアル・マドリーのソシオはこの辞任を認めると思いますか?
私の辞任は名誉であると思っています。彼らが驚きを感じるとは考えていません。彼らは2度私に投票してこの仕事をするようにさせてくれました。ですから彼らは私の辞任を、彼らに対する忠誠の行動だと見てくれるのではないでしょうか。もしそれがクラブのためになるのなら、私は残ったでしょう。

指摘された何人かの選手が長期契約を結んでいることが問題だったと思いますか?
プレイするチームなしで存在する選手はレアル・マドリーにはいません。私は、このプロジェクトのキー・プレイヤーでありました。しかし今は刷新の時だと考えています。モデルを維持する間、最初のミッションは誰か新しい人間によってより良く達成されるのだと思っています。おそらく私は、選手に対する義務とおなじ感覚を自分にも賦課したのでしょう。フェルナンド・マルティンは非常に知性的で、問題に取り組み解決することができるでしょう。そうすれば私にとって誇らしいことになるでしょう。なぜなら2000年に私たちがスタートさせたプロジェクトがその道を継続していくだろうと言うことを意味するからです。

あなたの決定に関して、何人かの選手が幸福になるだろうと考えていますか?
彼らが集まって祝うなんてことは考えていません。私が意図するのは彼らの目を現実に対して向けさせることだけです。そして最も重要なものはこのクラブであること、ゴールこそが誇りを持って祝われなければならないこと、それだけです。私はチームと良い関係を築いています。しかし私はこのプロジェクトのフラッグシップです。私以外の誰をも非難することはないのです。

この決定が一時の熱によってなされたかもしれないという懸念はありますか?
私は、今現在このクラブにとって最も良いと感じることを、意識して決定したのです。




マドリー好きが誤った方向に行ってしまったのでしょうか。「銀河系選手」たちの取り扱いには、ペレスさん自身どこか違う感覚を持ったまま過ごしていたように聞こえます。もっと早く正す勇気があれば良かったのに。
少し前のバルサ、今のマドリーより酷い状況がありました。が、ガスパール会長の辞任以降建て直し、今花を咲かせています。この先のマドリーは、最高のクラブの地位を取り戻せるか、何も変らないのか、それとも…。どうなっていくかじっくり見て行きたいです。

最後に、これだけ長くなった記事の一番下をいったい誰が見ているんだという疑問はありつつも、蹴球計画さんよりデル・ボスケ以降のペレス政権下での監督たちの足掻きをどうぞ。非常に興味深くおもしろく、また涙を誘われます。ケイロスの最後の布陣なんて、もう…